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飾ることと本棚のグリットを追求し続ける[片付く収納追求5]
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
春分 初侯 雀始めて巣くう(すずめはじめてすくう)
【連子鯛の日(れんこだいのひ)】
今日は、連子鯛の日(れんこだいのひ)だそうです。
海に身を投げた女性たちが化身したという、悲しくも美しい逸話をもつ魚がいます。
日本海西部や東シナ海に多く生息する黄鯛(きだい)、別名「連子鯛(れんこだい)です。
「連子」とは「かわいい」を意味する「ベンコ」が訛ったとも、次々と連なって獲れる様子をあらわしているともいわれています。
1185(元暦2)年3月24日、壇ノ浦の戦いで平家は滅亡しました。
戦いの舞台になった山口県には、そのとき、幼い安徳(あんとく)天皇とともに入水した女官たちが数多くいたそうです。
その女官たちが連子鯛となった、という伝説があります。
連子鯛は加熱しても、身はふっくらやわらかなのです。塩焼きや煮つけがオススメで、真鯛よりお手ごろな価格も魅力です。
・今日という日をたのしむなら…
【連子鯛の日】
1185(元暦2)年の今日、壇ノ浦の戦いで入水した貴族の女性たちが連子鯛になったという伝説にちなんで制定されました。
キラキラと輝く、黄みがかった桜色の鱗(うろこ)は平安女官さながらの美しさ。ほかの鯛と同様、これから旬を迎えます。
【彼岸明け】
7日間にわたる春の彼岸の最後の日。彼岸の間はこの世とあの世が通じやすいといわれています。ご先祖様への感謝と祈りを込めて仏壇の掃除やお墓参りを済ませましょう。
【檸檬忌】
今日は、短編小説『檸檬』で知られる大正時代の小説家・梶井基次郎(かじいもとじろう)の命日だったんです。
檸檬の果実は、正体不明の憂鬱にとらわれながら京都の街をさすらう主人公によって爆弾に見立てられるというお話です。
私は高校時代、国語の教科書で読んだのですが、もしかして、あなたの高校教科書にも載ってましたか?
26 飾ることと本棚のグリットを追求し続ける[片付く収納追求5]62-63p(1P)
【生活の豊かさは、とことん飾ることにこだわってみる】
その家に住む人が飾る愉しみをもてると、日々の生活に豊かさや潤いを感じられるものなのです。
旅先で買ってきたグッズや趣味でつくった作品、子どもの工作などを飾れる場所があると、家の記録が家族の出来事(記憶)と繋がり、心のなかに永く残るものだと考えます。
当然のことかもしれませんが、子どもとの時間はそれぞれの成長過程で、あっという間に過ぎ去り、そして二度と帰ってこないものなのです。
二度と取り戻すことのできない時間が過ぎ去った後に後悔しないための設(しつら)えになってくれるかもしれません。
家族が毎日否が応でも使う玄関やリビング廻りに、飾りたくなるような設えを用意して、そこに住む人の「飾ってみたい」という気持ちを導き出したいものです。
この家では門扉越しに、また半内部化した玄関ポーチからガラスの飾り棚が出しゃばるわけではなく、ちらっと見え、玄関に入ると飾り棚後方と側面から自然光が差し込みます。
そしてその自然のひかりの元の飾り棚におのずと目が行く仕掛けとなっています。
【例えば…飾ってみたいと思わせる仕掛けとは…】
①玄関から観えるガラスの飾り棚。アイストップ(視線が引きつけられる場所)になるので、お気に入りアイテムを飾りたくなる空間でも…
②門扉→玄関ポーチ→玄関脇ガラス→ガラスの飾り棚→奥の坪庭と視線が抜けます。
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【どうせなら、本棚もグリッドにこだわってみる】
読書好きの、その家に住む人(家族…)のために、半地下の図書室に大きな本棚をつくるのも面白いのではないでしょうか?家族一人ひとりの本が納まるため、その色や大きさはまちまちになります。
そのために、そこに飾る本たちがインテリアを雑多な印象にしかねないのです。
そこで考えてみたのが、整然としたグリッド状の本棚とすることで雰囲気を思い切って揃えられるようにデザインしてみてもいいかもしれません。
縦横の板厚はグリッド感を強調するというか、際立たせるために少しだけ厚めの30mmにしてみましょう。さりげなく存在感を主張しながら、生活の背景となる家具が出来上がります。
【リビングインテリアの中心に格子状のブックシェルフ(本棚)が出現!】
①本の大きさはさまざまですが、大抵の本が納まるA4サイズを基準にグリットを決めることをお奨めします。
②厚さ30mmのシナランバーを使ってきましたが、スプルースなどの積層材や最近の流行りとしては厚ベニヤ(厚み30mm程度)でも面白いかもしれません。
③この飾り棚系ブックシェルフ(本棚)の高さは天井までほしいので可動はしごを設えることをお奨めします。