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【木材の乾燥、強さとそれの張る向きに拘(こだわ)る[材料、設備の追求12]
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
立春 末候 魚氷に上る(うおこおりにのぼる)
バレンタインデー
思いを託すチョコレートは甘いのに、苦い、切ないといった思い出もときには残すバレンタインデー。
この日に女性が男性へのチョコレートを渡す風習は、実は日本独自のもの。
バレンタインデーが愛の日となった由来は、三世紀まで遡(さかのぼ)ります。
古代ローマ帝国の皇帝クラウディウスII世は、後ろ髪を引かれる思いで兵士が戦場に赴いては士気が下がると、若い男性の結婚を禁止しました。
しかし、バレンタイン(バレンティノ)司祭は皇帝の命にさからい、多くの結婚式を執(と)り行います。
皇帝の怒りに触れた司祭は処刑され、刑の執行日であった2月14日がバレンタインデー(聖バレンティノの日)となりました。
もとは親子が愛の言葉や教訓を記したカードを交換するならわしでしたが、20世紀になると恋人や夫婦など、男女でブレゼントやカードを贈り合うよう変化したといいます。
日本でバレンタインデーが知られるよう変化したといいます。
日本でバレンタインデーが知られるようになったのは、1958(昭和33)年頃からです。
製菓会社とデパートが「バレンタインデーにはチョコレートを贈ろう」というキャンペーンを行ったのがキッカケです。
その後、次第にバレンタインとチョコレートがセットになり、1970年代に定着しました。
今や意中の男性に贈る「本命チョコ」だけでなく、上司や取引先などに贈る「義理チョコ」、友達同士で贈り合う「友チョコ」、自分へのご褒美「マイチョコ」など、チョコのカタチは多種多様です。
また、チョコレートに含まれるカカオボリフェノールがもつ、動脈硬化を予防する、血圧を下げるといった働きにも注目が集まっています。
甘い香りには集中力や記憶力を高める効果があるともいわれています。
「好き」とともに、「体に気をつけてね」「勉強がんばって」「お仕事お疲れ様」といった気持ちと健康効果を贈るなら、カカオポリフェノールを多く含むものを選びましょう。
【魚氷に上る(うおこおりにのぼる)】
立春の末候は、少しずつ温んできた沢や湖の水から顔を出す魚が主役です。2月中旬?3月いっぱいは、渓流釣りの解禁シーズン。釣り人たちはワクワク、ソワソワしながら過ごします。
今日は【ふんどしの日】でもあるんですよ。
「ふん(2)どし(14)」と読む語呂合わせ。H本ならではの下着であるふんどしを、バレンタインチョコレートとともに贈る提案も行われています。
Tバックのことですね。
【煮干しの日】
こちらも語呂合わせ。辛党の方には、チョコレートではなく煮干しをプレゼント、なんて手も。
【木材の乾燥、強さとそれの張る向きに拘(こだわ)る[材料、設備の追求12]
【木材の乾燥と強さに拘(こだわ)る】
【木は十分に乾燥させたものを使用する】
①木材はよく乾燥させた含水率の低いモノを使うことが重要です。特にこれから木造住宅を建てることを検討する人は、木材の特性と品質について、十分に理解しておく必要があります。
②木材は、もともと植物なので水分を多く含んでいます。伐採した後、時間をかけて乾燥させてからでないと建築材料として使えません。(乾燥材というと時間をかけずに急速乾燥させたものが多いのですが、あまりお奨めできません。急速乾燥材は木肌も美しくありませんし、時間とともに強度も低下する可能性があります。)
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グリーン材とよばれる、乾燥していない木材がかつては当たり前に流通していました。そもそも木材を乾燥させるという考え方がなかったからです。木材は乾燥させずに水分を多く含んだまま使用すると、縮んだり変形が起こり、隙間や割れなど不具合に繋がる原因となります。
基準値の含水率(※1)で杉(スギ)や桧(ヒノキ)ならば15%前後までしっかりと乾燥させた木材を使用することをお奨めします。また、1本ごとの強度が違うので木材の強さであるヤング係数(※2)を測っておくことが大切だと思います。
木材は生き物なので、個別性もありそのままでは使えないことを認識しておくことが必要です。
(※1)含水率:木材に含まれる水分の量を完全に乾燥させた木材の重さに対しての比率で表したものです。杉の乾燥していないものでは200%もの含水率がある場合があります。
(※2)ヤング係数:力を加えた時の木材の曲がりにくさをあらわす数字。E70、E50などと表記され、数字が大きいほど曲がりにくいとされています。(ただし、この数字が必ずしも強度=とはいえないかもしれません。)
【木材を張る方向に拘(こだわ)る】
【板張りは長手方向に張るのが正しいとは限りません】
①下図のようにバルコニーも部屋内と同じ方向に張ることで、一体感が増し部屋も広く感じます。(部屋が外(バルコニー)まで繋(つな)がっているような錯覚をおこします。)
② 長手方向に開口部がある場合などは、フローリング(木板)の方向を短手方向に張ることによって視線の方向を開口部に誘導することが可能となります。この場合は、天井材も短手方向に張ることをお奨めします。
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フローリングなどの板材は、一般的には部屋の長手方向に張ります。なぜならば、それはフローリング(板材)を長手方向に張ることによって奥行き感が強調されるのです。そしてそのことで部屋が広く見えるという習わしがあるためです。
ですが例外もあります。長手方向に景色を取り入れた開口部がある場合などは、短手方向に張ったほうがよい場合もあります。こうすることで引き込まれるような視線の方向性が生まれるのです。
その先にバルコニーの板材も同じ方向に張ることにより、視線がそちら側に誘導され、部屋がそこまであるような錯覚を起こし、広く感じることができます。フローリングなど木材の張り方は、一般的、通常的な考え方にとらわれずに、その空間を演出する目的に臨機応変に合わせて、適材適所で判断されることをお奨めいたします。