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モザイクと異サイズタイルのランダム張りを極める[材料、設備の追求6]
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
白露(はくろ)末候 玄鳥至る(つばめ去る)
ツバメと赤トンボの交差点
春に日本に渡ってきたツバメたちが南の国に帰る時期がやってきました。
目的地の東南アジアの島々までは約4千㎞。ひたすら空を飛び続ける過酷な旅となります。
天敵である玄鳥至るが去るのを待っていたかのようにあらわれるのはアキアカネ、いわゆる赤トンボです。
じつはアキアカネたちも旅帰り。暑さに弱いアキアカネは6月頃に羽化すると高山や高原へと移動し、涼しくなると人里へ戻ってくるのです。
その姿に思わず「夕焼け小焼けの…」と鼻歌が。茜雲(あかねぐも)と赤トンボは秋の深まりを実感させてくれる名コンビです。
・今日をたのしむ
【玄鳥(つばめ)至る】
白露の末候です。水に浮かべないツバメは、飛びながらコマ切れに眠って旅をするとされています。
【童謡・赤とんぼ】
作詞は三木露風、作曲は山田耕作。三木露風の出身地・兵庫県立野市には「赤とんぼ」の歌碑があります。
【かいわれ大根の日】
9月はかいわれ大根をPRする初の会合が同月に開かれたこと、18日は8を横に、1をその下に配置するとかいわれ大根のようになることから制定されました。
モザイクと異サイズタイルのランダム張りを極める[材料、設備の追求6]
【タイルの割付にこだわる】
タイルは工業品のなので手づくり感を出したいときには、整然とした碁盤目のような張り方ではなく、パターン張りとするといいでしょう。
そのとき、目地をシングルラインで描いてしまったり、切れ物(現場カットのタイル)の指定をしないと、職人(張る人)のセンスによってしまうことになります。
ーもちろん、職人さんの経験は、建築家や設計者よりも断然、はるかに多いのですが、経験値が豊富過ぎて、決まった枠からはみ出すことを嫌います。そのため、変わったことをするのには、ある意味むいてないのかもしれません。
ですが、目地幅や、切れ物の寸法が入った割り付け図を渡すことで、職人がひと手間掛けた表情が出てきて、手づくり感を醸し出すことが確実にできるのです。
ここでは、寸法の違う2種類の大きさのタイルを1セットで考え、現場での割付が容易です。その上、ランダム感で手造り感を発揮する形状としてみました。
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【手造り感の演出に、異なるサイズのタイルをランダムに張ってみる】
①288+目地幅+124+目地幅(mm)を1セットとして考えるのです。
②ちょうどいい既存の靴脱ぎ石がありましたので、再利用しています。
③1セット以上に通る目地を敢えてつくり、ランダムに配置するようにします。
※※※124mm角、288mm角の2種類のタイルを利用した例で、いかに手造り感を出すかに、労力を注いでいます。ここでは、288+目地幅+124+目地幅(mm)を1セットとして帯状に通し、そのなかで、不統一な並びに見えるような割付としてみました。
【モザイクタイルにこだわってみる】
モザイクタイルは小さな面積にも張ることが可能で、メンテナンスもラクな優れた仕上げ材料だと思っています。カラーバリエーションが、かなり豊富で、仕上がりはもちろんのこと、選ぶ楽しさもあって、材質もガラスは、もちろんのこと陶器、大理石などがあり、気に入った質感のモノを選ぶことができます。
モザイクタイルは「室内に色を使ってみたいけれど壁や天井の色を変える勇気がない…」といったときに、水廻りなどの小さな空間で驚くほどの威力を発揮する材料なのです。
大きさは10mm角、25mm角、50mm角などが一般的です。ですが、正方形だけでなく長方形や、丸形、亀甲形など種類も豊富です。
【さまざまな形や色で小さな空間を彩る】
①モザイクタイルは何と言っても洗面などの水廻りの壁仕上げにもっとも適した材料です。また、好きなように色を組み合わせて張り付けることが可能なため多彩で個性的な表情をつくり出すことが可能となります。
②目地幅は2~5mm程度で色は白、グレー、茶など汚れやカビに強い目地材もあるので使用する場所に合わせて選ぶことが可能となります。