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【慎重に!特にリビングの床材選び!!】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
夏至(げし)末候 半夏生ず(はんげしょうず)
お中元
お中元は、日頃の感謝を品物に託して贈る季節のご挨拶です。
その歴史は古く、1月15日の「上元」、7月15日の「中元』、10月15日の「下元」に神さまへの供物と感謝を捧げた古代中国の風習を起源としています。
なかでも中元は日本古来のお盆と結びつき、親戚や知人、仕事でお世話になっている方へ感謝の品を贈る「お中元」へと変化しました。
そのためお中元の時期は、お盆と同じく地域差があります。
東京など、7月にお盆を行う地方では7月上旬~15日まで、月遅れで行う地方では7月下旬~8月15日までに贈るのが一般的です。
・今日をたのしむ
【ファッションお直しの日】
07(おな)月04(おし)日と読んで「ファッションお直しの日」。お気に入りの一着を修理したり、リメイクしたり。思い出も資源も大切に。
・季節をたのしむ
【スイートコーン】
その名の通り、甘味が身上の品種。
収穫後、急激に糖度が落ちてしまうので、手に入れたら手早く調理を。水から茹でるとジューシーに、お湯に入れて茹でるとシャキッと仕上がります。
前回のお話は、「リビングに「好きな色」は使わない」他、についてお話をお伝えさせていただきました。
今回は、「リビングの床材選びは、特に慎重に!」というお話をさせていただきたいと思います。それでは、始めさせていただきます。
【慎重に!特にリビングの床材選び!!】
壁紙を替えるのと同様に、床の張替えも、雰囲気を変える小さなリフォームのひとつですが、重要なリフォームのそれでもあります。しかも素材によっては、階下へ音や振動が伝わるのを抑えたり、暖かさの向上に繋(つな)がったりという効果も意外とバカになりません。
暮らし心地というか、居心地に大きく関わってくる部分なのです。
木の床材には、ご存知だとは思いますが無垢(むく)材と合板があります。無垢材は使うほどに味わいを増すのが魅力であり、醍醐味ですが、反(そ)りや割れが生じるなど手入れが難しいのも事実なのです。
無垢のフローリングだって、ちゃんとしたメンテナンス方法でメンテを行えばいつまでもほとんど手を入れなくても保存は可能です。という建築家やメーカーなどがいますが、とても手間いらずなわけにはいきません。確かに無垢と見分けが付かないものもありますが、やはり味気なさは否めません。
また、エアコンなどによる急激な乾燥に大変弱く、床暖房にも向いてるとはいえません。(ただし、無垢でも床暖房と相性がいい無垢フローリングもありますので一概に言えませんが…)
一方の合板タイプのフローリング材は、価格が安く手入れもラク。床暖房にも対応するという一見、オールマイティーにも感じますが、大変デリケートな面も持ち合わせています。薄いベニヤなどを張り合わせたものなので、直射日光や特に紫外線が強く当たる場所では、表面が剥げたようになることもあります。
大きく違うのは、なんといっても足触りの柔らかさ、気持ち良さでしょうか。合板より無垢材のほうが柔らかく、その上暖かみがあります。
コルクタイルはソフトな弾力性や暖かな感触が人気で、タイル内にあるたくさんのすき間が音を吸収するというメリットもあります。耐・摩耗性にすぐれた加工のものもあります。コルクは断熱性に優れる素材なのですが、蓄熱性もあり、床暖房と併用できるタイプもあります。熱が伝わるまでに時間は掛かりますが、いったん温度が上がれば、暖かさが長く持続します。
形状は30cm角のタイル状になっていて、床暖房にする場合は、コルクの下にもう一枚、厚さ12mmの捨て貼り板を敷かなければなりません。また、高齢者の場合は特に、床が硬いと想像以上に疲れて不快なものです。
高級感が出るからといって石張りにするのは、お奨めできません。逆に土足可の床にする場合は石張りもお奨めです。
ところで、床を張り替える際、今ある既存の床をはがして張り替えるのは大工事になりますが、上に床材を重ねて張るリフォームなら、それよりは大分簡易となります。元の床が下地材となるのでかえって頑丈にもなります(元の床材や床下地材が腐っていたり、破損していないという条件付きで)し、ある程度防振、防音効果も高まります。
実際に、床下地材まで剥がして、防音マットを新たに入れて、施工した床と、既存の床材の上から新しい床材を張った両方を施工してみたことがありますが、今までの床の上に上張り施工した床のほうが下の階に音が響かなかったという例もあります。
玄関からリビングまで、すべての床をこの「重ね張り」にすれば、家全体が二重床になって一層暖かくなる、というメリットも期待できると思いますが、そちらはそれほど効果は感じられませんでした。やはり、ウレタンフォームなどの断熱材には適わないようです。
ですが、最近の工事ではフローリング工事の際、構造用合板などで捨て貼りをすることが当たり前となっているため、床の張り替えリフォームの場合、床材や床下地材が劣化していない場合は重ね張りをするほうが一般的となっています。
既存床材、既存床下地材が劣化している場合でも、全体が傷んでいる場合は少なく、玄関の上り口や階段の上り口、リビングの出入口、浴室の出入口がほとんどなので、傷んでいる部分の床や下地を補強して、傷んでいないところはそのまま新たなフローリングなどを重ね張りする場合が一般的な床張り替えの工事となっています。
ただし、重ね張りによる張り替えの場合、扉などの建具の付け替えや建具の直しは必要となります。
また、面積の大きい床の色は、インテリアの雰囲気にも大きく関わってきます。フローリングの場合、ダークな色にすればするほど、照明の光を吸収し、部屋全体がどんどん暗くなってしまいます。床の色があまり濃いと、家具がやたらと安っぽく見えてしまいがちです。また、埃も目立ちやすくなります。
どちらかといえば、薄い色を選んでおいたほうが、どんな色の家具とも違和感なく相性が良く、部屋全体もより広く明るく感じられると思います。