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【リフォーム工事は、まず400万円以下で計画を】(間違いだらけのリフォーム①)

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

小満 末候 麦秋至る(ばくしゅういたる)

ジューンプライド

神社やチャペルなどで花嫁の姿を見かけると、幸せのお裾分けをいただいたようで心が暖かくなりますね。

今月に結婚する「6月の花嫁」は、英語で「ジューンブライド」。

ローマ神話における6月は結婚と女性の守護神・ユノの月とされているため、西洋では古来、ジューンブライドは幸福になれると信じられてきました。

ヨーロッパではこの時季もっとも過ごしやすい気候なんですね。

一方、日本の6月は梅雨の影響で結婚式が減る時季でした。

そこで1967(昭和42)年頃、ホテルオークラが「ジューンブライド」をPR。以降、日本でも浸透し今に至ります。

・今日をたのしむ
【測量の日】

道路建設や都市計画、地図制作などに欠かせない測量への理解・関心を高める日です。

日付は1949(昭和24)年の今日に測量法が公布されたことに由来。茨城県つくば市にある国土地理院が一般公開されます。

・季節をたのしむ
【ビワ】

初夏に鮮やかな黄橙色(おうとうしょく)の実をつけるバラ科の常緑高木。

果皮に産毛や白い粉が残っているものが新鮮だそうです。

【リフォーム工事は、まず400万円以下で計画を】(間違いだらけのリフォーム①)

リフォーム工事

建築屋や工務店と呼ばれる会社や人の仕事は、当然ながら新しい家を設計したり建てたりすることばかりではありません。古くなって傷んだ家を再生することも、住みにくい家を快適につくり直したり、変えることも、建築屋や工務店にとっては大切な仕事なのです。

そちらの方が特に私たちのような小規模なところでは、断然多く扱わせていただいております。新築住宅の戸数も2,000年以降日本でも激減しているといっても過言ではありません。ところが、ヨーロッパやアメリカでは、激減した日本の着工件数よりも多くありません。

築100年、ときには、それ以上経った家が、全く問題なく立派に現役で住まいとしての機能をはたしています。人々は古い家やアパートをこまめに手入れを施し、必要に応じてリフォームしながら、大切に住み続けているのです。

それらのお手伝いをするのが、欧米の建築関係者たちの主たる仕事でもあるのです。

昭和47年~48年の50年以上前の石油(オイル)ショックの真っ只中のころ、私はまだ20歳そこそこの駆け出しでした。それまでの高度成長期からすると未曾有(みぞう)の不況期にあって、新築建物の注文などほとんどありませんでした。「銀座の灯が消えた」とまで言われたあの時代は、建築業界にとっても大変苦しい時期でした。

そこで注目したのがマンションの欠陥でした。高度成長時代に建築された黎明期(れいめいき)の分譲マンションには不備や欠陥が著(いちじる)しく、そのころの不況期になってさまざまな問題が表面化し始めていたのです。

私は、名前の知れた先生のもと、欠陥マンションの改善や修理を主に手がけることにしました。まず、東京近郊のマンションを歩き回り、ホテルのルームサービスのごとくドアにアンケート用紙をぶら下げて回って翌日回収したのです。

このようなアンケート用紙には、ほとんど無頓着が予想されましたが、回収率が思いのほか良かったのには、班長をはじめスタッフ全員が驚いていました。回収されたアンケートの中身は、「キッチンが使いにくい」「間取り動線が悪い」「部屋が暗い」…などetc…

etc…びっしりと切実さが伝わる回答が書き込んでありました。マンションに住んでいる人たちの不満がそれほど多く、深刻だということが感じられました。

リフォーム設計

わずか数年の間に、私の当時勤めていた会社だけでも60件以上は設計及び施工を請負ったと記憶しています。1つの同じマンションだけでも10軒以上の改築、改装を次々に依頼されたこともありました。

当時の大不況時代を私たち建設業者たちは、マンションリフォームで生き延びることができたのです。

何気に表現していますが、当時は「リフォーム」という言葉はありませんでした。どちらかといえば「改築」「増改築」「改装」という名を使っていましたが、私は現在でもリフォームの仕事が好きで、愉しいと思っています。

住宅個室リフォーム構造上も予算面でも制約の多いリフォームの設計、施工は、新築と比べて断然面倒なところはありますが、その分、やりがいのある仕事です。ですが、設計者、施工者にとっては厳しく、実力を試される仕事でもあります。

私の勤めていた会社では、新人が入社すると必ずリフォームの設計、施工を嫌がらせのようにやらされました。私が当時は若手の新入社員だったために、そのように感じていましたが、その後、独立してからは、その時の経験が何より生かされることとなります。

跡で分かったことなのですが、会社や事務所側も、リフォームの経験が十分にある人は少なかったのです。ですから、これを新人の建築登竜門のようにして、リフォームができる人材を発掘していったのです。

実際、このテストなら、一発で掛け値なしの力量を測ることも可能です。また、リフォーム工事には、リフォームだからこそ分かること、勉強できることがたくさあります。

マンションリノベーション

リフォーム工事では、実際にご家族が生活している住まいの中に入り込み、家の奥の奥まで見せていただくことになります。それも、不便なところや不快なところ、不潔になっているところこそ私たちにとって観て触って、調査しておかなければならない肝心なところなのです。

だからこそ、家というものがどのように住まれるものなのか、どういうものでなければならないかが良く分かるのです。

長年、マンションのリフォームや住宅リフォームを手掛けてきた経験から言うと、家というものは、まめに手を入れてあげればそれなりにというか、十分に長持ちします。古くて住みにくい家でも、上手くリフォームすれば、みごとに生まれ変わります。

ただし、リフォームに必要以上に費用を掛ける必要はありません。コロナ禍で建材も職人の手間も高騰してしまっている現在では、必要以上にお金を掛けるのはムダなことです。

このシリーズでは400万円以下でできる、リフォームのアイデアや考え方のヒントを紹介させて頂こうと考えています。私があえて「400万円まで」に拘(こだわ)ったのには意味があります。

マンション店舗リフォーム

まず第一に、建築物価が高騰している現在でも400万円程度の予算を掛ければ、使いにくい間取りを変えたり、狭苦しいリビングルームを、広々と変身させることが可能です。暗くて、狭いキッチンを、明るく素敵なそれにつくり変えることも可能です。

二番目に、一般的な家庭で無理なくリフォームに掛けられる予算がだいたい400万円であることです。

そして三番目に、何としても400万円を目処(めど)に予算を守る覚悟がなければ、費用は際限なく膨らんでいってしまうからです。リフォームは愉しいものです。ところが予算の面ではそのような危険も孕(はら)んでいるのです。わたしも予算の面では何度か失敗もしてきているので、偉そうなことが言えるのかもしれません。

400万円を死守するためのコツや工夫なども詳細に紹介させていただこうと考えています。建築の設計、施工のプロを上手く利用していただくこともその1つです。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

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