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なぜか長居したくなる広々感リビング【リビングCASE③】
今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。
大雪 初候 閉塞く冬と成る(そらさむくふゆとなる)
大根焚き(だいこたき)
ぐっと甘味が増した冬場の大根が主役となる伝統行事があります。
了徳寺(りょうとくじ)(京都府)で行う「大根焚き」です。
鎌倉時代、浄土真宗の開祖・親鸞の教えに感銘を受けた里人が、感謝のしるしとして塩味で炊いた大根をささげ、もてなしたという伝承に由来します。
今日と明日、了徳寺では三千本もの青首大根を炊き、親鸞に供えるとともに参詣者に振る舞います。
参詣者が食べる大根は、塩味ではなく醤油味。この大根をいただくと中風(脳卒中)を退けるといわれています。実際に行くのが難しくても、今日大根を食べればあやかれそうな気がしませんか。
そして、二十四節気で、小雪の次はいよいよ大雪。雪がしんしんと本格的に降ってくる季節です。そんな大雪の初候は、閉塞く冬と成る(そらさむくふゆとなる)。天地の陽気がふさがり、真冬に突入するころです。
およそ十二月七日から十日あたりのこと。
どんよりと重たく垂れ込める灰色の雲に覆われた空を、雪曇りといいます。そんな空模様のとき、夜分めっきり冷え込むと、雪の少ない都心部でも、夜更けにハラハラ雪が舞い降ることも。
襟元や腰、手首、足首など暖かくして、かぜに気をつけてくださいね。
なぜか長居したくなる広々感リビング【リビングCASE③】
個室とリビングの関係
同じ家の大きさで個室の数が増えれば、リビングのスペースは狭くなるのは必然です。人がたくさん集まる部屋はやはり広くあってほしいです。
リビング
個室
「ゆとりある広さが求められるリビング」
住まいの中で必要な部屋をレイアウトするときは、部屋(スペース)同士の繋がりと、各部屋の面積的なバランスを考えることが必要です。
個室を重視するためにリビングが個室と比べてほとんど変わらない、というようでは決していい間取りとはいえません。
そんなリビングでは息苦しく感じ、家族もそれぞれの個室に引きこもってしまうかもしれません。
来客があっても、居心地が悪くてすぐに帰ってしまうかもしれません。
そう考えると、どうしてもリビングはある程度余裕のある広さが必要となります。
特に住まい全体の面積が限られる場合、個室の広さを最小限として、家族共用のリビングやダイニングは広々と居心地の良い空間にすることをお薦めします。
ただし、広いというのは、必ずしも、物理的に、絶対的に広くなければならないということではありません。理由はこのあとご説明します。
「広さを感じさせるテクニックは『視線の操作』」
広々とした空間をつくるのに効果的な方法が「視線の操作」です。
リビングに限らず、背の高い家具を部屋の中に、数多く入れると必然的に圧迫感が生まれます。
視線が家具までしか届かず、部屋が狭く感じられてしまういます。反対に背の低い腰高程度の家具であれば、視線は壁まで届きます。
そして、スッキリ広々とした印象を与えてくれる部屋となります。
その延長で考えると、壁に窓をつけて外の景色が見えるようにすれば、視線は外の木々や花などにまで達します。
なので、さらに広く感じることができるのです。
【視線操作で部屋の広さが変化する⁉️】
↓
背の高い家具に囲まれると、実質感じられる壁面が狭く窮屈に感じられる。
背の低い家具なら、視線は壁面まで届くため、狭く感じられることはない。
他に出窓を利用するのもひとつの方法です。壁が外側に押し出されるので空間を広々と感じさせてくれます。(出窓は単にものを置くだけのスペースと考えてしまうとつまらないものですが、出窓のタイプによって光の採り方を工夫できますので効果的に使うことが可能となります)
【窓の位置を空の近くにつけると明るさと開放感が得られます】
家の周辺が住宅などの建物で立て込んでいる場合は、人の背丈より上の部分に窓をつけるのもひとつの方法です。
これは、「ハイサイドライト」とも呼ばれています。高い位置に配した窓のことです。
外の風景がおもに「空」になるため、開放感にあふれた、気持ちの良い部屋になります。
また、外からの光も部屋の奥まで差し込み、明るいリビングになります。
ただし、開閉のことを考えておかないと、いちいち脚立を持ってこないと、開閉が困難となります。
高い位置に設置した窓(ハイサイドライト)
ハイサイドライト
広々とした空へ視線が抜けていく、壁上部の窓。
この部分が壁か窓かによって、採光や通気をはじめ部屋の雰囲気が見違えるほど大きく変わります。
【アウトドアリビング】にするため、バルコニーを隣接させる。
使用効果のあるバルコニーをそばにつくる
リビングに隣り合う大きなバルコニーがあれば、日常生活の延長として気楽に使える。広さが感じられ、日の光もふんだんに入る最高のリビングとなる。
「アウトドアリビング」
可能であれば、リビングに隣接した空間にバルコニーやウッドデッキを思い切り大きくつくってみることをお薦めします。
床までの掃き出しの大きな窓(テラス窓)を設ければ、リビングの
床が外まで延長したようにも見えますし、視線は外にある手すりやバルコニーの線まで引き込まれていきます。
外の空間がリビングの続き間のように感じられ、さらに広々とした空間となります。
こういったウッドデッキやテラスなどのアウトドア空間は、テーブルや椅子を置けるような広さを確保する必要があります。
「アウトドアリビング」や「セカンドリビング」という名前をつけて、屋根はないけれど「部屋の一部」として考えると、リビングの使い方に広がりが生まれてきます。
このように心地よいリビングなら、来客が長居したくなること間違いなし❗️です。