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地球環境に良いのは木材の使用です〈住まいを考える④〉
今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。
地球環境に良いのは木材の使用です〈住まいを考える④〉
内装材や建具にできるだけ木材を使う
エコマテリアルという言葉があります。地球環境に優しい建築材料を指すのですが、その上位の座にいるのが木材です。木材はメンテナンスが必要ですし、耐久性にも限りがありますが、役目が終われば静かに土に還り、新しい植生の手助けをします。いわば生態系のなかに組み込まれたエコな建材です。ところが私たちはメンテナンスが面倒、腐るなどと木材を敬遠し、地球環境にとってよくないフリーメンテナス材が選ばれるのです。この材はメンテナンスをしなくてもよいといわれていますが、見方を変えると、いつまでも腐らずに地球のゴミとして長い間存在し続ける材でもあるのです。
そうした考え方や、何事も面倒という横着さが地球を汚し、それが後世にツケを回すことになるのです。実際には自然のものは時間が経つほどに美しさが増してくるという経年美というものがありますが、メンテナンスフリー材は経年変化に価値がありません。時が経てば経つほど美しさが衰えてくるのです。
木製ドアを美しい状態で使い続けるには、日々の手入れはもちろん塗装のやりかえなどのメンテナンスが必須です。
また、高価な金属製の玄関ドアを付けるなら、同じ価格で木製のドアを二度、三度と新しいドアに変えることも可能です。
内装も内装制限などの法的制限がなければ、暖か味のある木材を使用すればシックハウスの問題も激減するはずです。
木材をたくさん使用することは、林や森を消滅させることではなく、それによって林業が活性化し、むしろ美しい豊かな森林が増えていくのです。日本の風土は、豊かな森林をつくるのに最も適した環境だと思います。
《冬は階段のカーテンで省エネ》
冬の寒い時期に、暖気が逃げていくルートは吹き抜けと階段です。図のように、床下から水平にスライドさせる建具を仕込んでおくケースは、寒い地域の別荘などでまれに見かけます。しかし、この方式は遮断効率は良いのですが、昇り下りが大変不便で日常生活を営む住宅には全然適していませんので、アシカラズ。