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たとえ狭くても必要な家事室(使い易いキッチン⑦)
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
大暑(たいしょ)次候 土潤いて溽し暑し (つちうるおうてむしあつし)」
土用干し(どようぼし)
夏の土用に晴天が続いたら、「土用干し」のチャンスです。衣類や蔵書に風を通し、陰干しをして、虫やカビによるダメージを防ぎます。
暑さが厳しく、太陽の光も強い今だからこそできるお手入れです。6月に漬け込んだ梅干しも、土用干しを経て完成します。
梅の実に日光を当て、殺菌することで保存性を高めるとともに、種から離れやすい、色鮮やかな梅干しに仕上げます。
・今日をたのしむ
【梅干しの日】
7(なんが)月30(さる)日の語呂合わせ。疲れを取るクエン酸を多く含み、その酸味が食欲を刺激してくれることから、古くから梅干しを食べると「難が去る」といわれてきました。
昔懐かしの「日の丸弁当」は、梅干しのもつ殺菌・防腐作用を利用した先人の知恵なのです。
【土用の三ツ星】
夏の土用の夜明け前、東のそらから3つに並ぶ星々が姿をあらわします。
オリオン座の中央に位置する三連星です。和名では「三ツ星」や「三光」と呼んでいます。
よると朝の狭間に昇り、夜明けとともに見えなくなる土用の三つ星は今だけたのしめる天体ショーです。
【プロレス記念日】
日本のプロレス界を牽引した力道山が1953(昭和28)年の今日、日本初の業界団体となる「日本プロレス」を旗揚げしました。
プロレスはすぐに人気となり、当時の人々は街頭テレビでの中継に熱狂しました。
ー旬の食べものー
【梅干し】
暑さで夏バテになっていませんか?
梅干しには、朝出掛ける前に食べると災難を逃れられるという
言い伝えがあります。
【夏バテに梅干し】
暑くなりそうな朝は、梅干し一粒と、麦茶一杯をいただきましょう。
汗で流れていくミネラルと水分摂取で熱中症予防になります。
梅干しはクエン酸も含んでおり、疲れを取る効果もあります。
【たとえ狭くても必要な家事室(使い易いキッチン⑦)】
前回ブログ→ キッチンはどこまで動かせるか(使い易いキッチン⑥)
https://heiwadai.jp/kittinnidou-2/
のお話をお伝えしました。(青字のタイトルタップするだけで前回記事に飛びます。なので、よかったらお読みください。
今回は(使い易いキッチン)の6話目、【キッチンはどこまで動かせるか(使い易いキッチン⑥)】というお題でお伝えしたいと思います。
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まずは、前回のお浚(さら)いを兼ねて(そのⅣから)お送りします。
【マンション(分譲)のキッチンはどこまで動かせるか?!】
キッチンをはじめとする水廻りのリフォームには、費用が掛かるのではないか、制約が多いのではないかと心配する方が少なくありません。ところが、一戸建ての場合は、水廻りの改造で問題になることはほとんどありません。
制約があるのはマンションのキッチンに他なりません。
マンションの場合は、3LDKを2LDKに改造するといった間取りの変更は案外簡単ですが、排水や排気の位置を移動するのは極めて難しいとされています。排水管や排気管が建物全体で共通になっているからです。
ただし、キッチンの排水管はトイレと比べて比較的、細いため、ある程度ではありますが、融通がききます。
たとえばシンクを移動したい場合、新しいシンクから新しい排水管を延長して、従来のシンクの排水口とつなぐわけですが、延ばした部分の排水勾配(傾き)さえ確保できれば問題ありません。

排水勾配とは何かと思われるかもしれませんが、水が澱(よど)んだり、逆流しないために必要な傾斜のことです。流しの排水勾配には、50分の1以上の勾配が必要です。要するに50cm流れる間に1cm以上低くしなければならないということです。
家庭のキッチンであれば、新しいシンクの床を10cmほど上げれば可能となります。下の図は、それまで壁際にあったキッチンセットをリビング側に向けたカウンター式に改造した例です。
カウンターの下なら、中で配管を10cm上げればよいので床を上げる工事必要はありません。床下を跨(また)ぐ場合は、床を10cm上げ、段差に躓(つまず)かないように、ダイニングキッチンの床もいっしょに上げます。
ただし、ガスレンジは移動せず、元の位置に残すことにしました。ダクトを延長し部屋の真ん中に新しい換気扇を設けると、内部に湯気や油がこびりついて汚れが溜まり、ゴキブリなどの巣になる恐れがあるためです。ガスレンジが少しの移動なら、上に大きなフードを付けることで排気処理設備は大丈夫です。(ただし油汚れの掃除は広くなる分だけ手間になります)
……………………………………………………(お浚いここまで)
【主婦の人気、うなぎ登りの家事室】
最近、主婦(夫)の間で、希望が多くなってきているのが、「家事室」のリフォームです。
浴室の隅の洗濯機は不便だし、ダイニングのテーブルを片付けてアイロンを掛けたりするのも面倒なものです。家事に必要な設備や道具がコンパクトに収納でき、好きなときにすぐ使える私専用の部屋がどうしても欲しい。
ついでに家計簿をつけたり、手紙を書いたり、ときにはゆっくり本を読むこともできる、まさに自分だけの場所がほしいのです。
それなら、思い切って増築してみてはいかがでしょう。もちろん戸建て住宅に限りますが、キッチンの横に小さな裏庭でもあれば十分です。もっと狭くても、工夫すれば不可能ではないと思います。
下のイラスト図は裏庭に、およそ5平方メートル家事室とパントリー(食品庫)を増築した例です。反対側は洗濯コーナーとして洗濯機を置いて、洗濯専用の流し(洗濯流し)も設けました。
これで、家事の不便と収納の不足を一挙解決してしまいました。キッチン内は完全な調理場となり、作業スペースがぐんと広がりました。増築部分の屋根を二重のガラス屋根にしたため、たいへん明るく、キッチンにも光が入ります。
また、外に面した壁をすべてカウンター式のテーブルにしたので、どんな作業も楽にできます。テーブルの下は収納とし、上部にも吊戸棚を設けました。洗濯機が置いてあった洗面脱衣室は、洗面カウンターをつけて、広々とグレードアップさせました。
洗濯物は洗面カウンター横の収納棚に入れれば、家事室側から出すことも可能です。

| 費用の目安 | 増築1坪半 | 150万円 |
| システムキッチン | 170万円 | |
| カウンター・食品棚 | 120万円 | |
| 洗面台・窓 | 35万円 | |
| ………….. | ||
| 合計 | 475万円 |







