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「親世代が2階」が理想の二世帯住宅

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今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。

啓蟄(けいちつ)次候 桃始めて笑う(ももはじめてわらう)

お水取りとお松明(たいまつ)

奈良-東大寺・二月堂の修二会(お水取り・お松明)

奈良-東大寺・二月堂の修二会(お水取り・お松明)

奈良-東大寺・二月堂の修二会

奈良-東大寺・二月堂の修二会

東大寺の修二会(しゅにえ)(3月1日)も、いよいよハイライト。

今夜から明日の未明にかけ、僧侶が本尊にお供えする「香水(こうすい)」を汲み上げる「お水取り」を行います。

それに先立ち、二月堂の廻廊(かいろう)では直径1mほどの大松明を僧侶の補佐役である「童子」が引き回す「お松明」が、闇に包まれた廻廊で松明を振り、火の粉を散らす様子は迫力満点です。

火の粉を浴びると災厄が祓われるといわれ、多くの参拝者で賑わいます。

そして…「桃始めて笑う

桃始めて笑う二十四節気の啓蟄の七十二候のなかでも最も微笑ましいのがこの「桃始めて笑う」かもしれないですね。

啓蟄の次候が「桃始めて笑う」ですが、笑うは咲くという意味で、今日3月10日から14日頃の季節のことです。

調べてみますと、「咲」という字は「笑」という字の俗字でした。

つまり、「咲」も「笑」も同じ字だったということになります。

武井咲(えみ)という女優さんがいますが彼女の名前はなぜ(えみ)と読ませるのかと思ってましたが、こんな理由があったんですね

桃の蕾がほころび花が開く様子がいにしえの人には、まるで笑っているかのように見えたのでしょうか。

「親世代が2階」が理想の二世帯住宅

 

2階建ての家を二世帯住宅にする場合、両親が1階で子世帯が2階、と考える人が多いようです。階段を使うことが多い2階を、若い世代の住まいにしようと思うからでしょう。

ですが、私の考えは違います。二世帯住宅の肝は「50代~70代が2階」なのです。これは、50代~70代が親世帯である場合も子世帯である場合も変わりません。50代~70代なら、階段の上り降りもちょうどいい運動になる世代です。

ちょっと前までは、2階が50代、60代までと考えられていましたが、わたしは現在では50代~70代だと思っています。むしろ現在障害を抱えていなければ、80代でもいいくらいだと思っています。

あきらかに、階段を早いうちから昇らなくしてしまうと、足腰は衰えます。

わたしの浅はかだった20代の経験上では、40代、50代そこそこのお客さまに、将来のためにホームエレベーターを戸建住宅にも薦めていました。

一件のお宅が設置すると何十件から、百何十件、二百何十件と増えていきましました。

ところが、15年~20年後に設置させていただいたお宅を訪問すると、みなさん軒並み車椅子や、寝たきりになられていたのです。

わたしは、その事実を目のあたりにして、ホームエレベーターを設置したからだと思いました。そのせいで通常より早く足腰が弱ってしまったのです。

ところがなんと、お叱りを受けるどころか、ホームエレベーターの設置を薦めてくれて良かったと感謝の言葉しかなかったのです。我が家にあのときエレベーターを付けておかなければ、車椅子生活になって途方にくれていたと…。

そのときは、「わたしがホームエレベーターをお薦めして、まだ歩けるうちに乗るようになってしまったために車椅子生活になってしまったのかもしれません」と謝っても、なにを冗談言っているのかと取り合ってもらえませんでした。

そのことがあって以来、まだ十分階段を上がれるうちにエレベーターを薦めたことは一度もありません。ゆるやかな階段にリフォームすることをお薦めしています。

ですから、80代の両親と住む場合は両親が1階、30代の子世帯と住む場合は逆に子世帯が1階となるわけです。

玄関はできれば別々がいいのですが、外階段にしてまで分ける必要はないと思います。雨の日に傘を差して濡れた階段を上がるのは大変危険をともないますから、そこまでする意味はないでしょう。

子世帯が住んでいた家を、親世帯と同居できる二世帯住宅に建て替えたН様邸は、1階が40代の子世帯、日当たりのいい2階が70代の親世帯です。

そして子世帯には、10代後半の2人の高校、大学生の娘さんがいるのですが、足腰の元気な彼女らの部屋は、3階に設けました。

学校から帰ってきた子どもたちはまず2階へ上がり、おじいちゃん、おばあちゃんに挨拶をし、一緒におやつを食べたり会話をしたりします。

女の子特有の朝の長い洗面使用も2階に降りてきて済ませます。

共働きの子夫婦にとっても、これなら安心ですね。H様邸の場合、
2階の親世帯にもキッチンはあり、基本的には別々に生活できるように設計されています。ですが、親子三世代で一緒に料理をつくり、一緒に食事をすることも多いそうです。

「別々にも暮らせる」という前提の上で夕食を共にするのと、「常に一緒」という条件で夕食を共にするのとでは、気持ちの持ちようも天と地ほどの違いがあります。

子世帯には大きな浴室があるので、ふだんは両親もここでゆっくりお湯に浸かります。使用時間帯が異なり、寝室は1階も2階も浴室から遠くなっていますので問題なく生活されているようです。

 

二世帯住宅1階

H様邸 二世帯住宅1階

二世帯住宅2階

二世帯住宅2階

二世帯住宅3階

二世帯住宅3階

Hさん親夫婦が住んでいた古い家を、3階建て木造住宅に建て替え。40代のHさん世帯を1階、70代の親世帯を2階に。共働きであるHさん夫婦の2人の娘さんの部屋は3階に設け、日中は祖父母と過ごせるように配慮。キッチンは各世帯に設えたが2階で一緒に料理や食事をすることも多い。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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