BLOG
ブログ
やってはいけない駐車場と推奨できる庭の配置【配置②】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
夏至(げし)初候 乃東枯る(なつくさかれる)
夏の健康
四季のある日本には、その季節ならではの風物詩もあれば病もあります。これから本番を迎える夏ならではの不調といえば、熱中症や夏バテでしょう。
「鬼の霍乱(かくらん)」ということわざ通り、普段は強くて丈夫な人も夏の暑さには敵いません。
「霍乱」とは東洋医学の病名で、暑気あたりや日射病のような症状が出るそうです。
「猛暑」や「酷暑」といった言葉がひっきりなしに聞かれるのが近年の夏。今時分から充分な水分と栄養、睡眠を取り、疲れを翌日に持ち越さないよう意識していきたいものですね。
やってはいけない駐車場と推奨できる庭の配置【配置②】
1こんな駐車場はいらない
リビングの前を台無しにする
南側に面して配置されたリビングは、日当たりがよく、目の前を庭にするには絶好のロケーションといえます。
ところが、そこに駐車場を配置するとどんなことになってしまうでしょう?リビングの前面が最悪になるのは当たり前。
その他にも車のエンジンをかけているときに窓を開けると排気ガスが止めどなく入ってきてしまいます。
もちろん「コロナ禍」以上に身体に悪いことは言うまでもありません…
蟹歩きをさせられる駐車場
狭い敷地にありがちですが、車のドアが十分に開かず、玄関までカニ歩きを強いられる駐車場がありますが、間違いなく一生後悔させられます。
↖左上①狭小地に狭いピロティ状の駐車場を無理矢理つくってしまうと思わぬ悲劇が待ち構えています。
↗右上「竿」が狭い旗竿敷地に、強引に駐車場をつくってしまうと、毎日出かけるときや帰宅した際に間違いなくイライラがつのります。
【建物を切り欠くのは最後の最後です】
また同じくこれも狭小敷地にありがちですが、駐車場に合わせて建物形状を鍵形に設計している住宅が多く見られます。
この形は間取りの自由度が間違いなく格段に下がりますので、あまりお薦めできません。
車のための家なのか、住む人のための家なのか本末転倒の結末になりかねません。
なので、鍵形にするのはあくまで最後の手段と心得ておくことをお薦めします。
○縦列駐車
○切り返し駐車
✖️切り欠き型
【庭は南に拘らず、オープンスペースに繋ぐ】
駐車場のサイズと位置が決まったら、次に庭を配置します。もっとも拘(こだわ)りたい庭の配置は、「余白ができるだけ広く取れる場所に」です。一概に南側がよいとは限りません。
[家の中に光と風を呼び込むには?]
庭は家庭菜園をつくるために設けるものだと思っている人が多いような気がします。決してそうではありません。
光と風を建物の中に呼び込む「空き地」を確保するために設けるのです。
そう考えると庭は、建物周囲に広がるオープンスペースと繋がるように配置するのが必要なことが分かってきます。
南側が開けていれば文句なしなのですが、南がオープンスペースに繋がってなくても、道路、河川、公園、隣家の庭など、周囲の空いているところに繋ぐことができれば文句ないといえます。
[ただし、道路が北側だったら…]
「庭はオーブンスペースに繋げるのが基本」といいましたが、道路が北側にある敷地の場合は、それも考えなくてはなりません。
庭を道路(オープンスペース)のある北側に設けてしまうと、南側に配置した建物の影になってしまい庭が暗くなってしまいます。
道路が北側の場合は、駐車場と建物をなるべく北側に寄せて、庭は敷地の南側に配置します。
また、南側に建物が密集している地域の場合は、また別の方法も考えなければなりませんが、その対処法は別の機会にお伝えさせていただきます。
[傾斜地や大きな川なら谷川側を庭に]
庭の配置は地形とも関係します。敷地が傾斜地であれば、北側であっても眺望のよい谷川にリビングをつくるのが一般的でしょう。
そうなると当然、庭の配置も方位に関係なく谷側で決まりとなります。