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シンクの手前を少し広めにとるだけで水はね解消!
今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。
小満 次候 紅花栄う
梅雨じたく
5月30日が「ゴ(5)ミ(3)ゼロ(0)」と読めることから、今日はゴミを吸い取ってくれる「掃除機の日」、さらには「お掃除の日」です。
今の時期の掃除といえば、やはり梅雨を見据えてカビ対策をしっかりしておきたいものですね。
いわゆる梅雨じたくです。気温が20℃以上、湿度が60%以上になると、カビ菌は汚れやホコリなどを栄養にして急激に繁殖します。
そのため換気や拭き掃除、除湿グッズなどを活用してカビを防ぎましょう。特に湿潤にしないこと、いわゆる乾かすことが何よりも大切です。押入れやクローゼット、靴箱などは、気づいたらカビが❗️となる場合も多いため、空気の通り道をつくってあげることも効果的です。
昔は、染料として紅花が使用されていました。 七十二候で小満の次候は紅花栄う(べにばなさかう)。紅花の花が咲きかえるころという意味で、およそ五月二十六日ごろから三十日までの季節です。
シンクの手前を少し広めにとるだけで水はね解消!
シンクで洗い物をしていると、水がはねて服やエプロンが濡れてしまうことがありませんか?
この水はねがとても気なった私は、あるとき「シンクの手前のスペースを、少し広めにとればいいのではないか」と思いつき、ここを通常の2倍、15㎝ほどとったキッチンをつくってみたのです。
すると、まずは水はねがすっかり解消。服が濡れることがなくなりました。さらに、この15㎝幅の部分を利用してまな板を置けば、調理スペースの延長としても使えることを発見。いちばん手前の端の部分は立ち上がりをつけず、フラットに仕上げているため、まな板をのせたときにもグラグラせず、安心して作業できるのです。
さらに、15㎝あれば小鉢くらいの器は置けるので、配膳スペースとしても使えて、とても便利だということがわかりました。
このタイプはシステムキッチンにはなく、造作キッチン(注文キッチン)だからできるスタイル。私が手がけるキッチンは75%が造作キッチンですが、こういった工夫を盛り込めるのも、造作キッチンのいいところだと思います。では…では…造作キッチンにしたほうがいいのでしょうか?
ところが、今では、使い勝手において造作キッチンはほとんど必要なくなりました。メーカーのシステムキッチンで、大半は間に合ってしまいます。わざわざ造作でつくってもいいのですが、やはりコスト的には、結構費用がかかってしまいます。
費用に、余裕のある、お客さまであれば、世界にひとつだけのキッチンをつくられても面白いのですが、それをお客さんに押し付けることは、どうしても自分の作品をつくりたいを優先してしまう。
我々建築専門家(私は建築家だとは思っていませんが…)のエゴでしかないのです。