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【h型にするだけなら死角だらけになってしまいます【奥行②】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
夏至(げし)初候 乃東枯る(なつくさかれる)
生酒(なまざけ)
米と麹(こうじ)、水を発酵させてできる日本酒の多くは、長期間にわたり美味しさを保つため、貯蔵前と瓶詰め前に2回火入れ(加熱処理)を行います。
一方「生酒(なまざけ)」とは、一度も火入れをせずに熟成・出荷する日本酒のこと。酵素や酵母が醸し出す華やかな香りや軽い口当たり、フレッシュで爽やかな味わいが身上で、「本生」や「生生」とも呼ばれます。
味わいが変化しやすいデリケートな性質を持っているため、保管は冷蔵庫がベストだそうです。
当然、オレはお酒の味は分からないので、酒造りを生業にしている友人から聞いた話に過ぎませんが、キリリと冷やした生酒クイっといただけば、蒸し暑さも遠のく清涼感が駆け抜けて、たまらないそうです。
・今日をたのしむ
先ほどは、生酒のお話をさせてもらいましたが、今日は生酒の記念日【生酒の日】だったんです。
日本ではじめて常温流通が可能な生酒が発売されたのは、1984(昭和59)年の今日だそうです。
貯蔵や流通、梱包技術が発達したことで、夏場には味わえなかった生酒がたのしめるようになりました。
意外にもつい最近のことなのですね。世の中知らないことばかりです。
【天覧試合の日】
1959(昭和34)年はオレの生まれた年ですが、その年の今日、史上はじめて天皇陛下と皇后陛下がプロ野球を観戦されました。
対戦カードは巨人対阪神。4対4の同点で迎えた9回裏、先頭打者の長嶋茂雄さんが、サヨナラホームランを放ち、歴史に残る一戦を締め括りました。
・季節をたのしむ
【オクラ】
オクラのネバネバのもとは食物繊維のベクチンとタンパク質のムチン。これらの成分が血糖値を下げ、腸の調子を整えてくれます。
茹でたオクラをクリームチーズと和(あ)えれば、生酒にぴったりのアテにもなります。
もちろんオレは酒なしの本命としてですけどね。
【h型にするだけなら死角だらけになってしまいます【奥行②】
前回は、出し惜しみするのも、ときには効果あります。【奥行①】
https://heiwadai.jp/okuyuki/『奥行』の1回目(初回)のお話でした。
今回は、h型にするだけなら死角だらけになってしまいます【奥行】の2回目をお伝えします。
それでは、よろしいでしょうか?!
【さらに、床の高さを変えてみるのも興!】
L型の平面形状を組み合わせると、H型になります。あるいは、大きな長方形の平面内に壁を立てても、当然ですがH型に近い形状になります。上の写真の家は、さらに片方の床のレベルを上げ(スキップフロアーにして)、階段を透けさせています(いわゆるスケルトン階段です)。こうすることで、かなり開放部の圧迫感がなくなり、奥行き感がさらに強調されるのです。
《透けさせる=奥行きを錯覚させる》
【格子で透けさせる】
上の2つのイラスト、配置はどちらも同じですが、手前に格子を描いているほうは、小鳥が少しだけですが遠くにいるように見えませんか?(見えなかったら、あなたの眼がおかしいのです。眼医者に行ってください…嘘です!見えなかったら私の絵がへたくそなのです。ゴメンナサイ)
このように小さな死角がたくさんできる格子は、奥行きを錯覚させる機能も備えていると言えます。さらに格子の奥から光が差し込むことによって、その効果はより一層強調され絶大なものになります。
【中空ポリカーボネート板を使うと、より効果絶大】
左の写真は寝室と書斎の間を中空ポリカーボネート板で間仕切った例です。室内を広々とさせるために間仕切りを取り払うのも効果はありますが、ときにはポリカのような透過材料で間仕切ってもたいへん面白い効果が得られると思います。
そちらのほうが、より奥行きや広さを感じさせてくれる場合もあります。奥行き感の醸成(じょうせい)には「壁面の透過」も意外なことにたいへん有効なのです。
【一度にすべてを見せないことも「粋」なのです。】