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『ピクチャーウインドウ』と『規則正しい構造材』で抜けを強調【ぬけ③】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
大寒 末候 款冬華さく(ふきのとうはなさく)
寒緋桜(かんひざくら)
大寒(だいかん)のまっただ中、南国沖縄からは、なんと桜の便りがチラホラです。
「ヒガンザクラ』とも呼ばれる「カンヒザクラ(寒緋桜)」がほころび、日本でいちばん早い桜祭りを開きます。
ソメイヨシノよりも濃く、くっきりとした色合いの花びらをもつカンヒザクラは、台湾が原産です。
台湾では、暑すぎるせいか、寒暖差が少ないせいか、ソメイヨシノは、あまり根付かないようです。沖縄でも真っ先に咲くのは寒緋桜です。
沖縄諸島や鹿児島県に分布しています。ソメイヨシノは、年間を通して温暖な土地では開花しないため、沖縄で「桜」といえばカンヒザクラなのだとか。
一方、日本各地で花開くソメイヨシノの芽は、まだまだキュッと閉じたまま。花盛りに備えて休眠中です。
・今日をたのしむ
【沖縄の桜まつり】
「ひとあし、お咲きに。」をキャッチフレーズに、毎年1月中旬~2月にかけて行う、「もとぶ八重岳桜(やえだけさくら)まつり」、1月下旬の「名護桜祭り」「今帰仁(なきしん)グスク桜まつり」などがあります。
・季節をたのしむ
【タンカン】
沖縄県や鹿児島県で栽培している柑橘(かんきつ)・タンカンは糖度が高く、果汁もたっぷり。皮がやわらかく、ズッシリ重いものが美味。
『ピクチャーウインドウ』と『規則正しい構造材』で抜けを強調【ぬけ③】
前回は、「『機能部分』と『がらんどう部分』を分割してやる」 ←リンクが張ってありますので、青地をタップすると記事に飛びます。
『ぬけ』の2回目のお話でした。
今回は、「『ピクチャーウインドウ』と『規則正しい構造材』で抜けを強調」『ぬけ』の3回目となります。
それでは、よろしいでしょうか?!
【ピクチャーウィンドウであれば申し分なし】
「ピクチャーウィンドウ」という言葉は聞いたことがあると思いますが、これは抜けの外に広がる景色を窓枠で絵画のように切り取って、まるで絵が飾ってあるかのように切り取って魅(み)せる特殊な窓のことです。
窓枠を敢えて絵画の額縁のようにデザインして、「切り取り感」をより強調するといいかもしれません。
【「抜け」をとにかく強調するウルトラCならぬウルトラEとは…】
【魅(見)せる構造材】をリピート
随分とマニアックな方法かもしれませんが、抜けの方向に沿って梁や垂木などの構造部材を規則正しく配置すると、『抜け』の「軸」がよりはっきりと強調されます。
※8
小屋組の梁『登り梁(のぼりばり)』や垂木(たるき)を「魅せるデザイン」にしてみるのもおもしろいかもしれません。まるで巨大肉食恐竜やクジラの腹の中にいるようなピノキオになったような気分を味わえるかもしれません。
『抜け』の最後に…
【たとえ大きくない家でも、『魅せる「抜け」があれば世界が変わるのです】