BLOG
ブログ
ご存知ですか?家庭でいちばん水を使っている場所!
今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。
啓蟄(けいちつ)初候 蟄虫戸を啓く(すごもりむしとをひらく)
インスタントラーメンの父
今日はインスタントラーメンの生みの親、安藤百福(あんどうももふく)の誕生日です。
彼は1958(昭和33)年に世界初となるインスタントラーメンを発明しました。
当時、百福は48歳。理事長を務めていた銀行が破綻し、職も財産も失ったなかでのチャレンジでした。
百福が「食」に携わることを決意したのは、戦後の食糧難を通して食事が全ての原点あると強く感じていたから。
色が満たされてこそ平和になり、文化が栄えると考え、それを「食足世平(しょくそくせへい)(食足りて世は平らか)」と表現しました。
「食」は、たのしむことや喜びに直結しているのですね。
そして、二十四節気で雨水の次は啓蟄(けいちつ)です。
冬の間、地にこもっていた虫たちが、暖かくなり動き出す頃こと。
さらに、七十二候で、啓蟄の最初の候を蟄虫戸を啓く(すごもりむしとをひらく)といいます。
冬ごもりしていた虫が姿を現し出すという意味で、およそ3月5日から9日ごろの季節です。
この啓蟄になると、だいぶ春めいてきます。
春分まであと半月ほどになり、ぽかぽかした日だまりで、猫が目を細める姿を見かけるのもまさに、この時季の風物詩ですね。
ご存知ですか?家庭でいちばん水を使っている場所!
↓
そりゃあ、お風呂でしょう!→いいえ!違います!! NO!
●最も水が使われていると認識されている場所
●節水を実践しているところ
1.知っていますか? トイレで使う水の量
トイレで節水している人は、4人に1人だけ
「家庭内でもっとも水が多く使われると認識する場所は?」
…日本衛生設備機器工業会が既婚女性に行ったアンケートでは、「お風呂」という答えが68%で第一位。「トイレ」については、わずか5%と、高くありませんでした。
では「節水を意識する場所は?」…やはり「お風呂」が74.4%でもっとも多く、「キッチン」72.7%が僅差で続きました。「トイレ」と答えた人はわずかには32.9%。しかも「節水を実践している場所は?」という問いに「トイレ」と答えた人は
26.3%、4人に1人という結果が出ました。
浴室とキッチンだけで節水すれば、十分なんでしょうか?
このアンケートによると「トイレの使用水量を知っているか?」という問いに、「知っている」と答えた人は10%。残りの90%は「知らない」でした。
よくわからないトイレの使用水量だから、節水効果もわかりにくいし、節水への取り組み意識もいまひとつなのかもしれません。
この意外に知られていないトイレ1回の水量は、「約13リットル」 (最近では半分の使用水量の節水タイプも多く出回っていますが)。
実はこれ、世界的にも多い数字です。
中国や欧米では6リットルが標準とも言われ、 清潔ニーズの高い日本の国民性が反映しているとも言われます。 この水量で家族が何回も使うと …
実際に使用されている水の量
東京都水道局の調査では、家庭内で一番水を使う場所は、「トイレ」が28%で一番だという数字が出ています。「お風呂」は24%で2番、3番が「炊事」で23%。
なんと一番水を使う場所の節水を見逃している人が多いということに!?
これは、しっかりとトイレの節水に取り組む価値がありそうですね。
2.トイレで節水のコツ 日本の「恥じらいの文化」が節水のさまたげに!
トイレでの「消音のための二度流し」は、海外にはない日本独特の習慣です。
20代~40代のネットユーザー395人を対象にした調査で、「排泄音が周囲に聞こえたら恥ずかしい」と答えた人は、女性では89.33%、男性でも69.7%。 周囲に自分の家族しかいない場合でも、「恥ずかしい」「少し恥ずかしい」と答えた人は合わせて51.1%でした。
トイレ用擬音装置の利用経験がある人を対象にした「トイレ用擬音装置がない場合に、排泄音を消すために水を流したことがあるか」の問いに、「ある」と答えた人は82.5%。普段、エコ活動に取り組んでいる人でも、82.8%が「ある」と答えています。
このトイレの二度流し、そうでなくても多い使用水量を一挙に2倍にしてしまうので、気になる場合は擬音装置を設置するなどして、ムダな流水を避けましょう。
「大レバー」と「小レバー」の差は2L
無意識に「大レバー」で流していませんか?「いつも大レバーを使う人」は、全体の3分の1だった、そんな調査の結果もあります。
「大レバー」は「小レバー」に比べ、流れる水の量が約2Lも多いのです。これはペットボトル大1本分。
「大は小を兼ねる」は、節水にはおすすめできません。
また、新築・増築の際には、通常の便器とは別に、男性用の小便器を取り付けるのもひとつの方法です。男子用小便器は最大4Lで洗浄でき、通常便器の「小レバー」よりさらに水が少なくて済みます。
「節水」は、トイレ掃除の工夫で
トイレ掃除の際に何度も水を流すのも、水を多く使うことになります。 たとえばトイレットペーパーを便器に敷いて洗剤を振りかけ、しばらく置いてからペーパーごとブラシをかけると少ない水できれいになるなど、掃除の仕方でも工夫できます。
ただし、ブラシによっては、ペーパーが絡みついて取れなくなる場合があります。そのような場合はスポンジブラシで試してみてください。
風呂の残り湯をトイレ掃除に使うのも節水になりますね。
3.節電ポイントは温水洗浄便座 省エネは、フタを閉めることから始まる
今や家庭への普及率60%と言われる温水洗浄便座や暖房便座。欠かせないものになっただけに、その電力も気になります。一日中電気が入りっぱなしになるので、多くの電気を使うことになります。
この電気量を少しでも抑えるために、お子さんでもできるのが「フタを閉める」こと。
放熱によるムダを防ぎ、電気の使用を抑えます。また、便座カバーの使用も、消費電力を抑える効果がありますし、何より設定温度を控えるのに役立ちます。
季節に応じた調節をしながら、温度は控えめに。
暖房便座の心地よい温かさに慣れて、必要ない時まであたためていませんか?
暑い夏は、便座の設定温度を「切」にしてもいいでしょう。
同時に洗浄水の温度も調節しましょう。ひやっと感じない程度で十分です。
貯湯式の便座の設定温度と洗浄水の温度設定を、両方「中」から[弱]にし、かつ夏は便座の設定温度を「切」にすると、年間880円の節約になるというデータもあります。
面倒だけど、お出かけ前には電源プラグを抜いて
省エネの観点で、見逃せないのが待機電力。(財)省エネルギーセンターによると家庭全体の使用電力の7.3%が待機電力だと言われています。
その内訳では、高機能便座の待機電力は全体の4%で、テレビの3%を上回ります。あまりこまめに抜いたり差したりは現実的ではないけれど、家族で出かける日、旅行の前にはプラグを抜いて、待機電力を節約しましょう。
1990年代以前に設置された家庭用トイレは、1回の洗浄に約13~20リットルもの水を使用しています。
最新型の超節水トイレなら、なんとわずか3.8リットルの水しか使用しない機種があります。4人家族のお宅で、一人当たり「大」1回「小」3回を使用すると仮定すると、1年間で約5万リットルもの節水になるのです。
これは、浴槽235杯分もの水を節水したことになります。
3.8リットリルで本当に流れるの?と不安ですね。超節水トイレには、少ない水で流すための秘密があるんです!
水道から直接流れる水(トルネード洗浄)と、内蔵タンクから加圧されて流れる水(ゼット洗浄)の二つの水流をハイブリッドして、少ない水でパワフルに洗浄するそうです。
すまいかた教室
目で楽しむ住まい
監修文化女子大学 沢田知子さん
どこの家でも夜になったり、暗いところでは明かりをつけます。でも、まぶしいほど明るかったり、暗すぎたりすることはありませんか。
住まいのそれぞれの部屋には、ちょうどよい明るさや、心地よいと感じる明るさがあります。
今回は、明かりの色や、置く位置について考えます。
明かりの色合い
明かりの色は、白っぽいものから、黄や赤っぽいものまで、微妙に違いがあるのを知っていますか。
たとえ同じ明るさや大きさ、形のものでも、その色味によって人が受ける印象も違ってきます。
そして人が作り出す明かり(照明)にも色の違いがあり、大きくは蛍光灯と白熱灯の2つがあります。
ふつう人は、朝が来ると起きて昼間活動し、夜になると寝ます。
昼は、太陽が高く昇り強く照らしますから、光の色は白っぽいですね。この色に近いのは「蛍光灯」の明かりです。蛍光灯は活動するのに合った色の明かりなのです。
反対に、人が活動する前や後の早朝や夕方の太陽の光は赤っぽく見え、人はくつろぎや穏やかさを感じます。ろうそくや暖炉の火も同じです。この色に近いのは「白熱灯」の明かりです。この色は、人がリラックスできる明かりの色なのです。
こうした特色を考えて、作業台のある部屋では蛍光灯、リラックスする部屋には白熱灯を使うと、とても心地よい明かりの環境になります。
明かりの位置
みなさんの家のお部屋には、どこに明かりがついていますか。天井でしょうか、壁でしょうか。
ダイニングにある照明は、天井にピタッとついているものもあれば、長いコードでぶら下がっているものもあるかも知れません。
リビングでしたら、天井や壁の他に、床に置くタイプもあるでしょう。このように、部屋の明かりは、いろいろな場所に付けたり、置いたりすることができます。また、明かりの高さは、くつろぎややすらぎの感じ方と深く関わっているようです。
作業したり、スポーツをしたり、緊張して動く場合は、明かりの位置が高いほうが適していて、ゆったりと休みたいときは、明かりはなるべく低い位置にある方がリラックスできます。
みなさんの家でいろいろな高さに明かりをおいて、どんなふうに感じるか、試してみませんか。
作業のための明かり
みなさんは夜、机に向かって勉強したり、読書をしたり、インターネットをするときは、どんな明かりをつけていますか。
部屋全体を照らす明かりだけで、手元が暗くなってはいませんか。勉強机は、たいていは壁に向かって置いていますから、天井の真ん中についた明かりだけですと、本やパソコンのある手元の部分は自分の身体の影になって、光が届きにくくなります。
それで、部屋全体の明かりをつけるとともに、机の上のスタンドもつけて、手元が明るくなるようにします。また注意したいのはスタンドをつけたからといって、部屋全体の明かりを消してはいけません。
部屋が暗いと、とても目が疲れます。
なぜかというと、部屋に暗いところと明るいところの極端な差ができて、目がその明るさの調節のために絶えず動いてしまうからなのです。
部屋の明るさは照明器具で調節できるとより良いですね。
手元だけを明るくして、部屋が真っ暗な状態での読書は、いちばんよくない明かりの使い方なんですよ。