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ライフスタイルに合ったキッチン幸せプラン①[ちょっとした工夫④]
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
大暑(たいしょ)初候 桐始めて花を結ぶ(きりはじめてはなをむすぶ)
夏の怪談
日本の夏に怪談はつきもの。テレビや雑誌で心霊特集が組まれ、映画では怪奇的な作品が封切りされます。
とり肌の立つほど怖い話を見聞きすると、暑さもどこかへ行ってしまいますよね。
夏と怪談が結びついたのは、江戸時代になってから。
怨霊や報われない死者の魂を慰める民俗芸能「盆狂言」の影響を受けた歌舞伎が、幽霊の登場する「怪談」を夏に上演するようになり、定番となりました。
代表的なものは「うらめしや……」でおなじみの『東海道四谷怪談』。夫への怨みから幽霊となり、復讐をを遂げるお岩さんを描いた物語です。
・今日をたのしむ
【幽霊の日】
鶴屋南北(つるやなんぼく)による「東海道四谷怪談」が江戸中村座で初演されたのが1825(文政8)年の今日でした。
【夏風呂の日】
7(なつ)月26(ぶろ)日の語呂合わせ。暑い日は入浴をシャワーで済ませがちですが、湯船に浸(つ)かることで夏バテのもととなる自律神経の乱れが整います。
【ライフスタイルに合ったキッチン幸せプラン①[ちょっとした工夫④]】
前回は家族が集まる場所(スペース)はリビングが最適②[ちょっとした工夫③]についてお伝えさせていただきました。
今回は「ライフスタイルに合ったキッチン幸せプラン①[ちょっとした工夫④]」についてお伝えしたいと思います。
ライフスタイルに合わせて、使い勝手と居心地の良さを最も重要視したいのが、何といってもキッチンです。まずは今使っているキッチンの不満点できるだけ多く書き出してみましょう。
例えば…
- 2人で作業するのに十分なスペースがない。
- 風通しが悪く夏は蒸し風呂のように暑く、北向きなので暗いし、冬はやたらと寒くなる。
- 買い置きの食品やキッチン消耗品、普段使わない調理器具などの置き場に困っている、
など…
それらの問題をできるだけ解決できるように、メインユーザーであるあなたの要望を、新しいキッチンにできる限り盛り込んでみることをお奨めします。
◎[LDKの計画(プランニング)の注意点]
キッチンと切り離すことのできないダイニングとリビングとの繋(つな)がり方を決めましょう。コンパクトな住宅で最も多いLDKのプランは、リビングで遊んでいる子どもの様子に目が届くなど、繋がっているからこその安心感があり、家族とのコミュニケーションが最も取り易いプランです。
間仕切りや引き戸などを付けておいて、普段はオープンスペースとしてLDKを広く使うことをお奨めします。
ある程度の広さがあることが条件ですが、普段から来客が多く、リビングをフォーマルなスペースとして使いたい場合は、L+DKのプランがお奨めです。仕切ったリビングを和室にして、玄関ホールからも直接出入りできるようにしておくと応接間や客間としても利用でき、何かと便利です。
キッチンだけを仕切るLD+Kのプランのメリットは、雑然としがちなキッチンが見えず、調理中の音や匂いがLDに漏れなく、漂ってこないことです。キッチンには、シンクやコンロ、作業台などの配置の仕方で様々なタイプがあります。
ライフスタイルや家族構成に合せて、使い易く便利なものをできるだけ数多く選びましょう。
引き戸を設けることでダイニングキッチンを仕切れます。ただし、十分な広さがないのに無理に引き戸を設置してしまうと邪魔になり、結局引き戸を外して仕舞っておくことになりますので注意が必要です。
【キッチンの基本プラン、I型、L型、Ⅱ型】
I型(写真上)は壁付けにすると、金額的には最も低コストでできます。調理中の動きを考えると、シンク、作業台、コンロ台、冷蔵庫を並べた長さが最長4mを超えないようにしましょう。4mは重視しなければならないチェックポイントです。
ダイニングキッチンにすれば、ダイニングテーブルも作業台として利用でき、配膳や片付けが大変、ラクチンで便利です。閉塞感のない、広々としたキッチンになります。
次にL型は調理中の無駄な動きが少なく、作業しやすいキッチンです。シンク、コンロ台、冷蔵庫を結ぶ3辺の合計の長さが3.6m~6mが使い易くお奨めです。シンクや作業台の前にカウンターを設けると、出来上がった料理を並べて配膳するのにも便利です。もちろん片付けるときも同様なのは言うまでもありません。
Ⅱ型(写真下)は、一列にシンクとコンロ台、もう一列を作業台にすることをお奨めします。作業効率もよく、収納も比較的多く取れます。列の間の寸法は最低でも90㎝、2人で使われる場合は120㎝は開けておくと調理作業がやり易くお奨めです。
ただし、広ければ広いほどいいというものではなく、後ろ向きになって何歩か歩くのでは動線が長くなってしまい、かえって不便になってしまいますので注意が必要です。