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窓、カーテンやエアコンをテラスだけのダウンライト【リビングCASE 10】

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今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。

小満 次候 紅花栄う

百人一首の日

今日は、百人一首の日なんです。

1235(嘉禎元)年の今日は、藤原定家(ふじわらていか)が『小倉百人一首(おぐらひゃくにんいっしゅ)』を完成した日と言われているんですよ。

百人一首はいわば、和歌のアンソロジー。すぐれた歌人100人とそれぞれの代表作が収められ、受け継がれてきました。

小倉百人一首』は、古代から鎌倉時代初期までの作品によって彩られています。

近世以降はカルタとしても親しまれ、近年では競技かるたを題材とした漫画や映画がヒットしました。

ご存知『ちはやふる』のことです❗️

和歌の魅力は、時を超えて古人の思いや志、美しい日本語に触れられることだと思っています。

なかでも『小倉百人一首』は恋の歌が43首を占め、31字に込められた恋心が胸に響きますよね。

ガラにもありませんが、この歳になっても、コイバナは、自分の胸がキュンとなります。

窓、カーテンやエアコンをテラスだけのダウンライト【リビングCASE 10】

今回もまた母娘二人連れのお客さんが相談にやってきました。今回はどんな相談事を持ってくるのでしょうか……愉しみです。

d(娘サエコさん) 随分前からダウンライト中心のライティングが流行ってるね。

m(母) 以前は部屋の中央にシーリングライトだけだったから、おしゃれになってきた感じだね。

d 気になった間取りがあったから、モデルハウスを見学してきたんだけど、照明でまるっきり印象が変わるんだね。

照明プラン☓

✗間取りPLAN A

①連続した部屋の照明器具の種類は、統一するほうが違和感を感じません。

②キッチンのダウンライトの数がやたらと多く感じる。なお且つダウンライトの間隔が広過ぎるので、どうしても間延びして見えてしまいます。明るさ的にも、見た目にもマイナス効果しかないと思うのですが…

③照明を配置する必要がない。壁などをいたずらに照らすだけになってしまいます。

④部屋の隅に配置する必要はないが、どうしても配置する場合は家具やエアコン、カーテンなどと鑑賞しないように注意が必要なのは言うまでもありません。。

⑤よく見かけるのですが、器具の単独配置は、見栄えが悪いだけでなく、実用性にも乏しい。なぜか、天井を少し見上げてみると大抵の家でお目にかかります。

 

m それが間取りPLANAだよね。照明の配置はだいたいこんな感じだったかなぁ。

d リビングは部屋の中央と四隅にダウンライトがあってよかったけど、結構数が多過ぎない?って感じがするんだけど。

m ダウンライトを中心に使ってシンプルさを狙っているんだろうけど、逆にダウンライトがメチャクチャ多くて、これ以上無いくらいに、賑やかな天井になってしまっているね。ダイニングの主照明はシーリングライトなのかしら?

d そうなんだよね。連続した空間だから、すっごい違和感感じまくりだよ。
ダイニング主照明がシーリングライトなんだったら、リビングもシーリングで揃えたほうがいいと思うんだよね。

m&d シーリングライトなら一つでいいけれどダウンライトって配置の仕方が難しいよね。スッキリ見せるには、そうすればいいのか誰か教えてもらえませんか?

【解決策・処方箋】

【間隔と通りを合わせてダウンライトの穴を線としてとらえる】

様々な用途があり、接客の場でもあるリビング(ダイニング)は、照明の配置にもこだわりが必要です。ところが、、大抵の場合、施工者や設計者が楽をするために採用されている場合が多いようです。

以前は、部屋の中央にシーリングライトを取り付けただけでしたが、、その後、補助照明としてダウンライトを使用しはじめ、今では主照明にして、それに加えてブラケット照明や間接照明などを使った、多灯照明も多く見られるようになりました。

間取りPLANA]はダウンライトを中止とした照明計画を採用していますが、ダイニングはシーリング照明を使っています。独立した空間であればそれもありですが、【連続した空間】では違和感があるかもしれません。

できれば、統一したほうがいいでしょう。

また、リビング、ダイニングともに部屋の四隅にダウンライトが配置されていますが、主照明が届きにくく暗くなりがちな部分を照らす効果は、期待できますが、ほとんど明るさを必要としない部分に照明を設置するのは、いただけません。

壁やカーテン、エアコンなどをライトアップしている最悪の例も多く見られますので注意が必要です。

間取りPLANA]は家具や動線に合わせて照明を設置しているようですが、テレビの前やキッチンサイドのダウンライトは必要だとは思えません。

天井に無秩序に並ぶ17個ものダウンライトの穴は異様な光景としか映らないのではないでしょうか?

間取りPLANA解決策

◯間取りPLANA解決策・処方箋

[解決策・処方箋]

①部屋と部屋の重なる領域には照明を配置しないほうがいい。

②手元が明るくなるように集中配置します。ここはスポットにしても違和感はないと思います。特にライティングレールを併用することによって、より、明るさを必要とする場所が調整可能となります。

③暗く感じる場合はフロアスタンド等で灯りを調節します。照明配置の通り、間隔を合わせることで天井の景観が美しくなります。

解決策・処方箋]では平面図ではなく、天井伏図を基にして照明配置を計画してみました。[間取りPLANA]では無秩序に配置されていたダウンライトの間隔と通りを揃えることで、天井面がすっきり整然とし美しくデザインできます。

キッチンは手元を重点的に照らすこと。(ここではダウンライトに拘らずライティングレールで可動できるスポットライトでもいいと思います)

例えばLDKのリビングとダイニングなど部屋と部屋の領域が重複する場所には照明を配置しないことも重要です。部屋の隅に灯りが欲しい場合は、間接照明などを併用して補充します。またそれは、部屋の奥行を深くすることにも繋がります。

もしも、でき上がった後に、その必要が発生した場合は、フロアスタンドなどを置くことで、またさらに美しくデザインされます。

一般に白熱灯(100w相当)のダウンライトを設置する場合、6畳(約10㎡)で4灯、8畳(およそ13㎡)で6灯もあれば十分です。
ただし、その場合、部屋の隅に設置するのだけはやめてください。

ほとんど、廻りの壁を照らすことにエネルギーは使われてしまいます。デザイン的にも観てくれにもよくありません。[解決策・処方箋]では、それらをまとめて配置することで、天井に空いた17個の穴が、5本の線に変貌して、不快と感じることもなくなることでしょう。

 

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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