ATOPY
アトピー改善リフォーム
アレルギーを生み出す「シックハウス症候群」
アトピーといえば、アレルギーの代表的なひとつです。厚生労働省の発表によれば、アレルギー疾患の患者数(推計)は、平成20年ころから増加傾向にあり、それは子どもも例外ではありません。
「シックハウス症候群」という言葉は誰でも覚えがあると思います。
十数年前から新聞や雑誌、テレビでも大きく取り上げられていますが、有毒物質によるアレルギー反応が起こる住宅を「シックハウス」といいます。それによって身体に頭痛や喘息など、様々な症状が出てしまう方の病名を「シックハウス症候群」というのです。
有害物質の代表格として悪名高いのが、揮発性有機化合物(VOC)“ホルムアルデヒド”です。ホルムアルデヒドは“接着剤”などに多く含まれており、住宅の“骨組み”や、私たちの肌に触れる壁や床などの“内装材”にも多く使われています。
2003年7月に『シックハウス法』が施行され、有毒物質の揮発量が少ない材料を「☆☆☆☆(フォースター)」として認定し、その基準値に達していない材料は、内装材として使用できる量が制限されました。
『シックハウス法』の主な内容は、
- 化学物質(揮発性の有機化合物)を発散する建築材の使用を制限したり、使用禁止にする。
- 機械換気システムの設置を義務付ける(24時間換気システム)
というものです。しかし、法律の施行後もシックハウスは減少しませんでした。
使用禁止となったのはシロアリ防除剤に使われる化学物質のみで、他は使用量の制限に留まってしまったからです。それほどまでに、現代の住宅建築には化学物質が欠かせなくなっているのです。
なぜビニールクロスを使ってはいけないのか?
シックハウス対策として、ビニールクロスの使用は、極力避けるべきだと私は思っています。
元来、日本の家は、床・壁・天井を木や紙、土などの自然素材で仕上げられていました。
しかし現在「クロス」といえば、ビニールクロスのことで、別名「壁紙」と呼ばれますが、ビニールに他なりません。
正直言って、ビニールクロスは便利です。特に、施工職人からすれば、こんなに簡単、便利なものはありません。
ところが、ビニールクロスには、その便利な点を上回る大きな欠点があります。
ビニールクロスが便利な理由
- 汚れたり、飽きたりしたら、簡単に張り替えられ
- なんといっても安価
- きれい(最初のうちは…)
- 汚れに強い 汚れを拭ける
- 同じ金額で模様が豊富(数十、数百種類以上)
ビニールクロスの欠点
- 燃えると人体に有害な塩素ガスや青酸ガス、ダイオキシンを発生する。
- ビニールは腐らない(実際はカビやすい)ので、埋め立てても土に還らない。
- 静電気が発生しやすく、汚れが付きやすいので、頻繁に張り替えなければ汚らしくなってしまう。ところが重ねて貼ることができない。
- 簡単に張り替えらるため、ひいては産業廃棄物を大量に発生させることになる。
- 主原料の塩ビモノマーには強度の発癌性がある。そのほか含まれている可塑剤フタル酸エステルは、強い環境ホルモンで、環境にとっても大変有害なものである。
- 結露しやすいので本来は最もカビやすい素材だが、カビづらくするために防カビ剤を大量に糊などに混ぜて使用されている。
この防カビ剤の正体は、あのベトちゃんドクちゃんの悲劇を生み出してしまった『枯れ葉剤』。別名「ラウンドアップ」という名前でどこのホームセンターでも販売されている。
一番のお薦めはスイス漆喰の塗り壁
「お薦めの壁材は?」と聞かれたら、『スイス漆喰』などの塗り壁とお答えします。ビニールクロスと比較すると工事費の面で高いのは間違いありませんが、安全面においてはビニールクロスとはまったく異なります。
また、「漆喰」等まで予算がかけられない場合には、本物の壁紙『オガファーザー』があります。紙と木(ウッドチップ)で出来ていて、化学物質はまったく含まれていません。
大東建設でお薦めしている無垢材フローリングや漆喰、壁紙等は、『シックハウス法』の規制対象外です。
この他にも、アトピーなどアレルギー疾患を出さないためには、
- ■ 全室暖房
- ■ 必要な換気
- ■ 適正な断熱
- ■ 適正な気密
の4つのバランスが重要です。
現在お住まいの家について、アレルギー疾患やシックハウス症候群などの不安をお持ちの方は、ぜひ大東建設にご相談ください。