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【継続循環する家づくり】中身はリノベしても構造は残す[1~プランニング⑥]
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
春分 初侯 雀始めて巣くう(すずめはじめてすくう)
菜種梅雨(なたねづゆ)
菜の花が盛りを迎え、ようやく暖かくなったと思いきや、寒々とした雨が降り続くことがあります。
この時季特有の「菜種梅雨」です。開花を催す雨、つまり「催花雨(さいかう)」が「菜花雨(なばなあめ)」に転じ、菜種梅雨になったともいわれています。
春の長雨の別名には「春霖(しゅんりん)」や「春霖雨(しゅんりんう)」があります。「霖」は三日以上続く雨のこと。十日以上続く雨は「霪(ながあめ)」とあらわします。
・今日をたのしむ
【世界気象デー】
1950(昭和25)年に世界気象機関条約が発効したことを記念して定められました。毎年キャンペーンテーマを決めて、気象の知識や国を越えての理解を深める取り組みを行います。
「菜種梅雨」のほかにも、日本の天候の豊かさをあらわす言葉をたくさん伝え残していきたいですね。
・季節をたのしむ
【ハクモクレン】
紫色の花をつけるモクレンに対し、白い花をつけるのでハクモクレン(白木蓮)の名で呼びます。
20mにも達する落葉高木。3~4月にかけて甘い香りのする卵形の花をつけ、蕾(つぼみ)は頭痛や鼻炎に効く漢方薬としても用います。
【雪の下ニンジン】
秋に収穫したニンジンを、雪の下で越冬させた北国の贈り物です。
臭みがなくなり、甘味が通常のニンジンの2倍になるともいわれています。スティックサラダやジュースなどで、甘さや旨味をダイレクトに堪能しましょう。
【継続循環する家づくり】中身はリノベしても構造は残す[1~プランニング⑥]
前回は【場の複数利用】についてのお話をしました。今回は一からプランニングの6回目、「場の複数利用」馬車馬のように働く屋根(他)についてです。(←青字をタップするとシリーズ前回のブログ記事に飛びます)
【家の中身は変わっても、その器だけは残したいものです】】
年月とともに、家の住人も年をとります。子どもは大人に、大人は老人に、そして老人はあちらの世からお迎えが来ます。大人になったかつての子どもに家族が増えることだってあります。
家族構成やライフスタイルが変わってしまった家は、どうしても建て替えるしかないのでしょうか。50年ほど以前からの日本の住宅を見ているとそんな気がしてなりません。1つの家が20年~30年あまりで取り壊されるというのは、あまりに切ないような気がします。
だって、それでは家が育たないばかりか、その地域だって育っていくはずがありません。ですから、まずは第一に、リフォーム(今風ですと、リノベーションとでも呼ばれるのでしょうか。)を考えてほしいと思います。
少しのリフォームと家の中での引っ越しで家を使い回すというのが、私の考えてきた「継続循環する家」です。そして、それを可能にする構造的裏付けが、リフォームの自由度が高いオリジナルのプラン「四方四間の間取り」と「耐震芯柱の間取り」なのです。
この間取りであれば、家づくりは一生に一度だけ、あとは必要に応じてリフォームをすればいい分けです。
【四方四間型間取り】
利点①
正方形で壁面が少なくローコスト
利点②
室内の間取りを自由に変えられる
利点③
四隅が開放されているので組み合わせ自由
【間取りの自由度が高い基本プラン】
田の字型の間取りで、真ん中に心柱(大黒柱)があり、4辺の中央に耐力壁(耐震壁ともよばれ、地震の力や波(周期)に対抗する壁)があります。心柱(大黒柱)と耐力壁をキープすれば、自由にリフォーム可能(逆に言えば、大黒柱(心柱)と耐震壁(耐力壁)は、切ったり、外したりはできないということ)。
[組み合わせイロイロ]
[四隅が開くことにより、組み合わせが自由自在となります。]
四隅が開いているため、組み合わせの自由度が高くなっています。横に繋(つな)げたり、L字にしたり、ずらしたりと好みの形にすることが可能です。あとから付け足すのも簡単なので、リフォームのみならず、増築にも最適です。
次回は四方四間型間取りの例を上げてみたいと思います。