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思い切ったリフォームの実施時期を考慮する(リフォームの基礎知識8)
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
小暑 初候 温風至る(おんぷういたる)
梶の葉と七夕
今日は七夕ですが、朝から雨??が降ったり止んだり。織姫と牽牛は逢えませんね。
でも、実際の七夕は、旧暦なので、現在の暦では、六月五日のこと。今年は、既に逢えてたんですね。
一年ぶりの逢瀬は、それは激しいものだったでしょうね
短冊に願いをかける七夕のならわしは、かつては梶の葉の裏に、墨で歌をしたためたといいます。
梶の葉の裏には産毛が生えていて、墨を弾かず、筆で書くことができたからです。
平安の昔、宮中の男女の恋は、たがいに歌を贈り合うやりとりからはじまりました。
書が上手なことも、歌の感性が優れていることも、恋が成就し、ひいては良縁に恵まれるために必要な才能でした。
それを磨くことは、今でいう婚活。七夕の行事には、書や歌の上達を求め、星に願う真剣さがこもっていました。
思い切ったリフォームの実施時期を考慮する(リフォームの基礎知識8)
メンテナンスの周期を知っておく
屋根
化粧スレート
・部分補修/5~6年ごと
・塗り替え検討/7~10年
・葺き替え検討/15~20年
ただし、葺き替える場合はガルバリウム鋼板などの素材がお薦めです。
瓦
・部分補修/5~6年ごと(新築時にまともな瓦を当たり前の施工をしていれば、10年以内ということはない)
・葺き替え検討/20年~30年(新築時にまともな瓦を当たり前の施工をしていれば、30年以内ということはない)
内装
床(フローリング)
・張り替え検討/15~20年
(無垢フローリングの場合は20~40年か、それ以上)
床(カーペット)
・張り替え検討/5~10年
壁・天井(ビニールクロス)
・張り替え検討/5~10年
(オガファーザーなどの紙クロスの場合は塗装を上塗り塗装を繰り返せば60年以上)
外壁
モルタル下地吹付け
・補修・塗り替え/7~10年ごと(材料によっては15年以上の耐久性のあるものもある)
サイディング
・補修/5~7年ごと
・塗り替え検討/10~15年(同じように、材料やシーリング材などによっても差がある)
建具
玄関ドア・室内ドア
・取り替え検討/15~20年
サッシ
・取り替え検討/15~20年
躯体
土台・床組
・補修、補強検討/20~30年
柱・梁
・補修、補強検討/20~30年
設備
キッチン・バス・トイレ
・取り替え検討/10~20年
ガス給湯器
・取り替え検討/10~15年
コンセントなど電気設備
・取り替え検討/15~20年
給排水管
・補修・洗浄/5~10年ごと
【堅牢につくられた建物も15年を過ぎるとあっちこっちで修理などメンテナンスが必要になります。】
住宅などの建物は、必ず一定の周期で修理や交換などのメンテナンスが必要となります。それを怠ると美観をそこねるばかりか、住まいの耐久性や使い勝手に大きな支障をもたらします。
直接不具合が起きた場所だけでなく、その他への影響も馬鹿にできないものがあります。
早め早めの対応が、住まいを長持ちさせる秘訣だと思います。とはいえ、何でもかんでも早めに取り替えればいいかというとそんなこともありません。
建物とは不思議なもので、新しいものが長持ちするかといえば、必ずそうとは限らないのです。取り敢えずそのことは置いておいて、話を続けます。
例えば、外壁の塗替えの際にひび割れなどのクラックを修復しておけば、雨漏りを防げて内部の腐食防止に繋がり、内部にも影響を及ぼすといったことです。
外装に関しては、瓦やタイルなどのとくに耐久性の高い素材を除けば15~20年くらいが塗り替えや葺き替えのタイミングだと思ってください。
内装もビニルクロスやフローリングは10~15年くらいで劣化が目立ち始めますし、設備機器はおおむね15年程度が取替時期になります。
【リフォームの動機】
①子どもの成長などの家族構成の変化に対応したい!
②間取りを使いやすく快適なものにしたい。
③キッチンやお風呂、洗面化粧台などの設備をアップグレードしたい!
④収納を整理しやすくして、不足があれば改善したい!
⑤高齢になっても不自由を極力感じさせない暮らしやすさを追求したい!
リフォーム行うきっかけというか動機として、多くの事例の調査からも、この設備機器の老朽化が第一に挙げられています。
故障や不具合などが多くなるだけではなく、最新の機器と比べると、機能や使い勝手が劣っていると感じられることもリフォームの動機となっています。
このような外装や内装、機器の老朽化といったタイミングで、思い切って住まい全体のリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。
ストレスを溜めながら、使い続けることが決していいことだと思いません。
また、住んでいる人が歳を重ねることもリフォームの動機となります。家のなかの段差が気になったり、廊下や浴室の寒さが体にこたえるようになってくると、必ず、体に優しいバリアフリーの住まいを求められるようになるからです。
その他にも、子どもが成長し独立したりして、家族構成が変わったり、物が増えてしまい収納が足りなくなったりといったこともリフォームの動機となります。
ただし、収納が足りなくなったので、増やしてほしいという要望に応え、収納を増やしたとしても必ずしも解決することはありません。
なぜなら、収納を増やしただけでは、物が増える原因を解消することはできないからです。
ただ、収納を増やすだけではなく、その前にモノが増えてしまった原因を調査して、その原因を元から取り除くことが必要なのです。
話がそれてしまいましたが、メンテナンス時期と合わせて、暮らしの不都合を多く感じるようになったときが、リフォームのよいタイミングといえます。多くの経験上から、計画的にリフォーム行われることをお薦めします。