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「リフォーム会社」の見極めかた(リフォームの基礎知識6)
「人」を見極めるほうが、会社内容より大切な理由。
今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。
穀雨 次候 霜止んで苗出ず(しもやんでなえいず)
日本庭園
今日は、4月28日(ヨイニハ)の語呂合わせから「庭の日」です。
寺院や公園に設(しつら)えられた日本庭園を前にすると、深いやすらぎとともに背筋が伸びるような感覚を覚えます。
日本における作庭の歴史は古く、7世紀後半の飛鳥時代の遺跡から、池を配した「庭」が発掘されているというから驚きです。
平安中期には世界最古のハウツー本となる『作庭記』が著(あらわ)されました。日本庭園は、造形の美しさのなかに、思想や哲学をも表現します。
石や砂だけで山水と禅の世界をあらわす「枯山水(かれさんすい)」が代表的ですね。
それからまた、四季折々の植物が魅せる色彩の美も、日本庭園の魅力のひとつです。
そして…
昔の人は、今の時期、春の訪れの悦びとともに、毎日が不安で気がきではなかったのを想像します。
七十二候によると穀雨の次候は、霜止んで苗出ず。
霜の覆いがとれて苗がすくすくと育つころという意味を持つ、およそ4月25日から29日までの季節です。
四月になっても、寒の戻りで霜が降りたり朝晩冷え込んだりすると、苗がやられてしまいます。
手塩にかけて苗代(なわしろ)で育ててきた苗が、健やかに成長するかどうかは農家の一大事。
稲作の半分は苗づくりにかかっている、とする苗代半作(なわしろはんさく)という言葉があるほど大事な時期です。
今の人のように、桜の花見のことばかりを考えてはいられなかったようです。
季節の移ろいといつでも一緒に生きていなければならなかったのですね。
「リフォーム会社」の見極めかた(リフォームの基礎知識6)
「人」を見極めるほうが、会社内容より大切な理由。
どんな有資格者がいる??
主な国家資格
一級建築士
規模や構造に制限なく設計・工事監理ができる。
二級建築士
設計・工事監理ができる建物規模に制限がある
木造建築士
木造2階建てまでの設計・工事監理ができる。
建築施工管理技士
施工計画を作成し、現場での工事の進行を指揮・監督ができる。
上記は、どんな有資格者がいるかを列記しておきましたが、あくまでも参考です。決して有資格者でなくても設計力、監理脳力に優れた人は必ずいます。
特に木造の設計に関しては、一級建築士は知識も経験も乏しい人が多く、当然、木造なのにRC(鉄筋コンクリート造)の設計ノウハウを平気で木造住宅に使います。知らなくても知っているふりをする一級建築士には多く見受けられます。
鉄筋コンクリート造と木造は根本的に設計条件が違います。知っているふりをして闇雲に設計されてはたまりませんので、気を付ける必要があります。。
主な民間資格
インテリア コーディネーター
壁紙やカーテン選びなどの相談にのってくれる。
福祉住環境コーディネーター
高齢者や障害者が住みやすい住環境づくりのアドバイスをしてくれる。
インテリアプランナー
インテリアの企画、設計、監理などをしてくれる。
カラーコーディネーター
1~3級まであり、調和のとれた色彩計画を提案してくれる。
【チェックしておきたい「会社概要」】
リフォーム会社を選ぶ際に重要なポイントとなるのが、建設業の許可を得ているかどうかです。リフォームは請負代金が500万円未満であれば、建設業の許可なく工事が可能となっています。
設備や内装の取り替えくらいならともかく、間取り変更がからむ工事であれば、たとえ500万円未満の工事であっても建設業の許可のある会社に依頼したほうが安心です。
また、自社で設計を行うリフォーム会社は、建築士事務所登録を行っています。登録をしていない場合は、設計は外注となります。そのあたりも信頼性に関係してきますので、十分に確認の上、リフォーム工事会社を選ぶ必要があります。
工事が始まってからでは、中止するのは大変な資金と労力を要します。
【工事担当者の信頼性、自分との相性を見極める】
- 自分の考えを押しつけず、こちらの要望などをじっくり聞いてくれる
- 商品知識を豊富にもっていて、メリットだけでなくデメリットも十分に教えてくれる
- 要望を聞いてくれた上で、専門家ならではの提案をしてくれる
- インテリアなど、感覚的な部分の価値観が合う
- こちらの希望の問題点をはっきり指摘してくれる
- 話し合ったことはきちんと書面にして残してくれる
- 信頼性が築けて、よいものがつくれそう
- 他社の悪口をいわない
- 契約を急がせない
- 値引きをちらつかせない
上記に当てはまることが多いほど、よい担当者といえると思います。
さらに有資格者の内容や数をチェックしましょう。重要なのは国家資格です。とくに建築士は設計を行ったり、工事監理を行ったりできる資格です。会社に何人いるのか確認しておきましょう。
というのが一般的にいわれていて、よく聞く言葉だと思いますが、逆に一級建築士を何人も集めて会社をやっていた会社が倒産してしまい、工事途中の状態で途方に暮れていたユーザーを数多く見てきました。
当然、そのあとの面倒を見てもらえないかとの依頼をされたお客様ですが、そのようになってしまった場合、少なくとも順調に完了、引き渡しが行われる場合に比べ断然余分な出費となります。
そのようなことにならないよう十分に注意する必要があります。くれぐれも、一級建築士の数でいい工事ができるわけではないことを理解しておきましょう。
建築施工管理技士も現場での指揮を行うための
重要な資格ですが、資格があるから、施工管理が優れているわけではありませんので、そこらへんも理解しておく必要があります。
その一方で、インテリアコーディネーターやインテリアプランナー、福祉住環境コーディネーターなどは民間団体が与えている資格です。民間資格もそれぞれ専門的な知識が必要ですが、力量は個人の素質や経験によって開きがあると思ったほうがよいでしょう。
こちらも、そのとおりなのですが、国家資格の建築士にもまったくそのままいえることです。十分に理解しておきましょう。このような資格は、ホームページやパンフレットなどで調べることも可能ですのでしっかりチェックしておきましょう。
要は、依頼先を選ぶ際にはこうした会社のもつ資格だけではなく、自分の家についてくれる担当者の人柄や力量、あるいは自分との相性が大きくものをいいます。
リフォームは担当者と話し合いながら進めていかなければならないものだからです。担当者を信頼できないようでは、よいものは間違いなくできないと思っていたほうがいいでしょう。
会社を見極めるとともに、人を見極めることが何より重要だといっても過言ではないと思っています。