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スーパーから食料品が無くなる前からやっておくべきこと

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大地震が起きても食べ物に困らない家…備蓄の新常識とは

 

大地震による災害の備えには何が必要でしょうか。

家の耐震補強や家具の転倒防止など、まずは『即死しない』ための対策が必要です。

それがクリアできたら、「生き残るための食料備蓄」に取り組みましょう。

 

 

食料備蓄は絶対に必要

食料自給率最低の国だから

世界でも有数の自然災害大国である日本。であるにも拘(かか)わらず、食料自給率は先進国では最低なのは、今の政府には頼っていられないというのが現実です。

 

平時であれば、わざわざ自宅に食料を備蓄せずとも、24時間営業のコンビニなりファミレスなり、好きなところへ行けば欲しいだけの食べ物を得ることができます。
しかし、大地震、水害、噴火、感染症パンデミックなど、何かしらの災害が発生すると状況は変わります。

3日から7日

自宅に危険が迫っていれば、食べ物を持って避難場所へ逃げることになりますし、停電や断水が生じれば普段通りの食事のしたくはできなくなります。
さらに短期的にでもトラックなどの走れない状況になると、とたんにお店から食料品の姿が消えてしまいます。

平時とは異なる状況が1日で終わるのか、それとも1カ月以上継続するのかは、実際に災害が発生してみなければ分かりません。
自然災害大国日本において、ちょっとしたきっかけで食料が不足する状況は、「生じるかどうか」ではなく、「いつ生じるのか」と考えるべき対象です。

食料備蓄は必要でしょうか?

期間の長さを問わなければ「絶対に必要」と言い切ることができます。
まずは防災リュックに1日分の行動食を詰めましょう。
そして自宅に3日分の非常食をストック。
余裕があれば7日分の食料品の確保を。
さらに、よりひどい状況に備えていきたいとお考えであれば、1月分、2カ月分、それ以上…、長期備蓄に取り組みましょう。

まずは「即死しない」ための対策

「即死しない」

家庭の防災において最優先で行うべき項目は「命を守る」対策です。
非常食や飲料水の備蓄は重要ですが、大地震で建物がつぶれたり、洪水に巻きこまれて命を落としたりしてしまえば、備蓄品を食べる人はもういなくなります。

 

まず災害で即死しないための住まいの安全対策を行い、続いて命が助かった後の準備を行いましょう。食料備蓄は「重要だが最優先ではない」準備であると言えるのです。
備蓄の前に、大地震に備えた建物対策や、津波・洪水・噴火などの影響から避難するための準備を、確実に済ませることが優先です。

 

「最低3日分、できれば7日分」…と言われる理由

最低3日分、できれば7日分災害発生から3日が経過すると、要救助者の生存率が大きく低下するため、発災72時間は救助が最優先されます。
外部支援なしで生活できるよう、3日分の備蓄が必要です。

 

「首都直下地震」や「南海トラフ地震」など広範囲に影響をもたらす災害が発生した場合は、発災から4日が経過しても生活支援を始めることができない可能性があります。

そのため、目安として発災から最大1週間、外部からの支援なしで生活をすることになる可能性があり、「できれば7日分」を目安に備蓄をすることが求められています。

 

しかし、私たちが経験したことのないような大災害に直面した場合は、「餓死」という死因が現実化する可能性もあります。それはどのような状況なのでしょうか。

 

いつか、食料品の奪い合いが起こるのか?

いつか、食料品の奪い合いもイメージしてみてください。
夕飯の材料を買おうとスーパーへお出かけ。
しかし店舗へ近づくにつれて人が増え始め、お店の入り口を見ると大行列。「何事か」と思いつつも行列に並び、30分かけてようやく入店。

やっと店内に入るも、食料品の棚という棚はすでに空っぽで、かろうじて購入できたのは乾物と調味料が数点。
翌日も最寄りのお店へ向かうものの、降りたままのシャッターには「本日入荷の見込みはありません」の張り紙が。

問題は最低の食料自給率その翌日も、そのまた翌日も状況は変わらず。
そして自宅に残された食料は、マヨネーズを1本残すのみ…。

お店に行っても食べ物が買えなくなったとして、あなたは「何日間生き延びる」ことができますか?
日頃から防災備蓄に励んでいる家庭でなければ、長くても数日から1週間程度で干上がってしまうのではないでしょうか。現代日本において、経済的な理由によりその日の食事に困る世帯が増加していることは事実ですが、「今日の食事に困る」世帯は全体としては少数であり、日常レベルで「餓死」する恐れは低いといえます。

ところが、このあたり前の状況が永遠に続く保証はないのです。

備蓄0がいつまで…

しばしば話題にあがる日本の「食料自給率」ですが、実は平時に参照すべき「生産額ベース」の国産率は71%あり、意外に多くの食料を国内生産しています。

ところが海外からの輸入が途絶えた場合に参照すべき「カロリーベース」の自給率はわずか37%と、非常時には日々の食事を半分にしても足りなくなります。

食料危機がいつ生じるかは分かりません、しかしその日が訪れた際には、確実に食料品の奪い合いが生じるということを、認識しておくべきなのです。

「日常備蓄」がおすすめ

備蓄食品のストック例

備蓄食品のストック例

長期備蓄をあたり前にするには、「日常備蓄」による対応がおすすめです。
日常備蓄とは文字通り「日常で使うものを多めに備蓄し、普段から消費しつつ、なくなる前に補充する」方法です。備蓄品の調達・管理・入れ替えが自然になる優れた備蓄手法であり、各種のメリットも存在します。

1.慣れ

非常時だからといって、見たこともない国の言葉で書かれたラベル付きの、謎の非常食を美味しく食べることは難しいと思われます。
しかし、日常備蓄により普段から食べているものを非常時にも食べられれば、安心して生活をすることができます。
これは「普通の防災」においても重要です。

2.お得

日常備蓄は、いつか食べたり使ったりするものを先に買っておく方法をとりますので、防災用に特別なお金を使うことがありません。
長期保存できる非常食は性能が良い分やや割高ですので、大量に準備したい食料品については、財布に優しいものを選びましょう。

3.楽

非常時にしか使わない食べ物や道具を大量に準備すると、定期的な期限チェックと入れ替えの手間が発生します。
量が増えれば大変ですが、日常備蓄であれば、日頃からどんどん消費して補充していきますので、期限チェックを行う必要がなくなるのです。

日常備蓄の基本は「ローリングストック」

基本は「ローリングストック」日常備蓄の基本は「ローリングストック」です。
従来の食料備蓄においては、賞味期限の長い非常食を大量に備蓄しておき、期限が来たら入れ替えをしつつ、非常時に備えるという方法がとられていました。
しかしこの方法では賞味期限を迎えるたびに全量を入れ替える必要があり、手間もお金もかかります。

そこで、非常食を普段から積極的に食べて消費と補充をすることで、入れ替えの負担を軽減する方法がとられるようになりました。これが「ローリングストック」です。
当初、ローリングストックの対象は「非常食」でしたが、昨今では「普段から食べているもの」によるローリングストックも行われるようになりました。

利点の多いローリングストックですが、弱点もあります。それは「分量が増えると面倒くさくなる」ことです。
ローリングストックでは、平時から積極的に備蓄品を消費することで、定期的な期限チェックを不要にしています。
「先入れ・先出し」の考え方の元、備蓄している在庫の中で、期限が近いものから順番に消費するため、常に新しい備蓄品を手元に残すことができるためです。

ローリングストックの弱点

ローリングストックの弱点備蓄品が少なければ、「消費のたびに期限チェックをして古いものを選ぶ」という作業は簡単ですが、備蓄品の数量全体が増えたり、ローリングストックする品目が増加したりすると、この都度チェックが大変になります。

例えば右の写真は、10年ほど昔の備蓄庫イメージです。
上段の粉スープや下段の乾麺は賞味期限が見やすく入替しやすいのですが、中段のレトルトや缶詰は種類が多く、ここからピックアップするのは難しいです。

ローリングストックで管理をしていましたが、備蓄の量と品数が増えるにしたがって、期限チェックが煩雑になったり、思ったよりも消費速度が遅く、「ローリング」する前に賞味期限を迎えることがよく生じるようになってしまったのです。

箱単位で管理する改良版「コンテナストック」

コンテナストック「この箱が空になったら、1箱買ってくる」などの方法であれば、ローリングストックも行いやすいのですが、缶詰などサイズが小さく、かつ多品目をそろえるような備蓄品については、「保管箱の中から、今欲しい種類の缶詰の中で、一番古いものを探す」ことが難しくなってしまいます。

 

すると次第に備蓄品を探して使うことが面倒になり、消費速度が落ち、期限内に入れ替えるという大前提が崩れてしまいます。

箱でストック管理

そこで最近の手法では、「ローリングストック」に加えてもうひとつ、「コンテナストック」との併用が増えています。

 

ローリングストックの弱点である、「備蓄品が増えすぎると対応が難しくなる」という点を解消するために考えたのが、「コンテナストック」という日常備蓄の方法です。

 

「コンテナストック」では、備蓄したい食べ物を「物品単位」ではなく、適当な「箱単位」で管理します。

例えば「1年の箱」には、賞味期限が1年程度ある食べ物を自由に詰め込みます。

 

この箱を10箱作り、毎月1箱開封し、翌月の開封日までに全て消費し、新たに補充して、また10カ月後に開封するのです。

 

箱単位管理

中に入れるものは、「非常時にも使う」ものですが、大前提として「平時に消費できるもの」を入れます。
ローリングストックだと「あるだけ使いきってしまう嗜好品」なども、コンテナストックによる管理が向いています。

難しく考えすぎず、「今すぐ着手」することが重要です。
いつか、しかし必ずなってくる巨大災害に備えて、生き残る手立てを講じましょう。

写真は、おとな4人分、3日間の備蓄食料イメージです。
こうして見るとたくさんの量に思えますが、普段家にあるようなものが多いので、買い足しが必要なものはそれほど多くありません。

 

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

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