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【間取りの立体的思考!【天井高①】

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

秋分 次侯  蟄虫戸を坏す(すごもりのむしとをとざす)

神さまたちの会議

旧暦10月の異称は「神無月(かんなづき)」。神さまが無くなる月と書くのは、日本中の神さまが普段おいでになる場所を留守にして、島根県の出雲地方に集まるためです。

一方で、神々をお迎えする出雲地方では、旧暦10月を「神在月(かみありづき)」と呼びます。

神さまたちは風に乗って出雲に向かうと考えられてきました。そのため神無月に吹く西風には「神渡し」や「神立風(かみたつかぜ)」「神送り」「神の旅」など、情感豊かな名前がついています。

出雲地方にはこの時季、八百万(やおよろず)の神々を迎える神事を行う神社がありますが、なかでも有名なのは出雲大社でしょう。

出雲大社に祀(まつ)られているオオクニヌシは、見目麗(みめうるわ)しいモテモテの神さまで子だくさん。艶福家(えんふくか)の神さまにぜひあやかりたいと、多くの人々が恋愛成就のお願いをしてきました。

また、出雲大社に鎮(しず)まる際、目に見えないご縁を結ぶ役割を担うことを宣言したと神話が伝えています。

そのため旧暦10月10〜17日まで執り行われる出雲大社の「神在祭(かみありさい)」に集合した全国の神さまたちは、これから一年間のご縁について会議を行うとされています。

神さまたちが話し合うご縁は恋愛にまつわるものばかりではありません。仕事や趣味、人間関係に学業、健康など、何事もご縁あってこそ、出雲地方の人々は神在祭の期間中、神さまたちの邪魔をしないよう慎(つつ)ましく過ごすのだそうです。

晴れ渡った空のもとで心地よい風が吹いたら、神さまが出雲へと出発する合図かもしれません。良きご縁がもたらされるよう、そっとお願いしてみてはいかがでしょうか。

・今日をたのしむ
【衣替え】

今日から学校や職場の制服が夏服から冬服へ。6月1日の衣替えに対し「のちの衣替え」とも呼びます。

【日本酒の日】

新米を用いて酒造りに取りかかるのが10月であることや、「酒」を形づくる「酉(とり)」の字が十二支の10番目であることなどが由来。

神無月はお酒を醸す「醸成月(かみなりづき)」を語源とする説もあります。

【日本茶の日】

1587(天正15)年10月1日に豊臣秀吉が北野大茶会を催した故事から制定。10月は日本茶に親しむ「お茶祭り」が多数開催されます。

【コーヒーの日】

コーヒーの新年度初日が10月1日であることに由来。これから肌寒くなると温かいコーヒーが大活躍します。

【間取りの立体的思考!【天井高①】

 

前回は、フレーミングの法則発見!④【窓④】          

https://heiwadai.jp/madonohousoku-2/ 『窓』シリーズの4回目で最終回の話をお伝えしました。(前回の青字のタイトルにリンクを張っておきましたので、良かったらタップしてお読みください。

今回は、【間取りの立体的思考!【天井高①】『天井高』の初回、第1回目のお話を、お伝えします。

それでは、よろしいでしょうか?!

【間取りの高低差でリズムを奏でよう】

高い部屋は高く

間取りがまったく同じ2軒の家も、天井の高さが違えば、それらはまったく別物の家といえます。平面図を見て部屋の広さや配置を確認しつつ、断面図を見て部屋の高さやボリュームを掴(つかむ)むもの。これでようやっと、建物の違いや全貌が明らかになります。

 

平面という2次元の間取りから、断面という3次元の間取りへ移行します。間取りは立体的に捉(とら)えて、思考して初めて、現実のスケール感で動き出すといっても過言ではありません。

 

 

 

 

【ズン胴型は間に合ってます…ドラえもんは可愛いけど…】

寸胴は願い下げ何かで見ましたが、ドラえもんの身長は129.3㎝だそうです。頭の直径(サイズ)も129.3㎝です。超ズン胴型の見本のような体型といえます。まぁ、漫画の世界だからねと笑っているあなた、ほとんどの家の天井高もドラえもんと同じ寸胴型(ズンドウガタ)なのはご存じでしたか?

「天井はなるべく高くしてください」。大抵のご家族が求める要望のひとつといえなくもありません。だからといって、はい承知しましたと、どこもかしこも考えずに高くしては元も子もありません。

建物全体の高さ、階高、天井高は、「なるべく低めに抑える」。これが断面の設計をやり遂げる秘訣だからです。その上で、「高低差を付ける」。高くしたほうが映える部屋、天井高が必要不可欠な部屋は思い切って高くします。

どこを測っても天井高が同じ寸胴型の家には、必ず無駄が潜んでいるに違いありません。その無駄を削ってメリハリをつけていけば、断面の間取りはぐんと良くなるに違いありません。

 

【隠れ肥満か、アスリートか】

[いくら平面の間取りが整っていても…]

平面上の間取りはいくら良くても…右は1階北側に水廻りを集約した、間仕切り壁の少ない間取りです。階段が中央付近にあるので廊下は確かに少なく、各部屋も比較的広々としています。キッチンからダイニングへの『抜け』もほぼ取れていて良さそうです。

 

では、この家の断面図を見てみることにしましょう。良い例、悪入れの2パターンを描いてみましたので、比較してみたいと思います。

 

×【隠れ肥満。『内臓脂肪』過多のようです】

 

隠れ肥満かも

「一般的な普通の家」にあり勝ちな断面図といえます。断面積を部屋として使えない部分を黒く塗ると、外から見ても分かりませんが、全体的にずっしりと重そうな様子が見て取れます。

 

人間に例えると内臓脂肪過多の身体といえるのかもしれません。小屋裏にスペースができるので収納を設けましたが、屋根断熱を十分に施していなければ夏は灼熱地獄、冬は極寒地獄となりますので、おそらくこのスペースは早々と死蔵品の墓場と化すかもしれません。

 

 

【アスリート系。「体脂肪率」低く健康体です】

贅肉を省いた高さ悪い例に比較すると、リビング、ダイニングの天井が400mmほど高い家となっています。悪い例にあった分厚い天井裏や中途半端な下がり壁もありません(黒い部分が少ない)。先ほどの家と比べてみると人間でいえば、体脂肪の少ない(贅肉のない)引き締まった身体といえます。

おそらく断面図的にも全体的にメリハリのあるバランスのとれたスタイルになっていると思います。天井高にメリハリがあると、無駄が無くなるだけに留(とど)まらず、天井が実寸よりも高く感じられたり、部屋も広く感じられるメリットもあります。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

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