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【[廊下]廊下を有効に使いましょう】(部屋別アプローチ⑦)
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
小暑(しょうしょ)次候 蓮始めて開く(はすはじめてひらく)
山鉾巡行(やまぼこじゅんこう)
日本三大祭に数えられる八坂神社(京都府)の祭礼・祇園祭(ぎおんまつり)は、7月1日~31日の期間中、さまざまな行事執り行います。
今日行われるのは、まつり最大の山場となる山鉾巡行です。人形や織り物などで彩った絢爛豪華な山鉾が、京都市内を練り歩きます。
祇園祭は、日本各地に息づく山車(だし)や鉾、屋台を曳(ひ)くお祭りの元祖です。869(貞観11)年、疫病と天変地異を恐れた人々が、宮中の庭園に、当時の日本の国の数と同じ66本の鉾を立て、安寧を願ったのがはじまり。
平安時代中期には都の人々が年中行事として親しむようになり、全国に広まっていきました。
【山鉾巡行】
今日の前祭(まえまつり)では鉾7基、金鉾2基、曳山(ひきやま)1基、舁山(かきやま)13基の計23基の山鉾を四条烏丸(しじょうからすま)交差点に集め、参加者が次々と曳きまわします。
また、夕方には八坂神社からお旅所にお神輿(みこし)が渡御(とぎょ)する「神幸祭」を行います。
【東京の日】
1868(慶応4)年7月17日、江戸を「東京府」と改称したことを記念して制定。「東京都」となったのは1943(昭和18)年です。
【[廊下]廊下を有効に使いましょう】(部屋別アプローチ⑦)
【廊下の考え方】
[必要な設備・器具は?]
≪必要≫
・掃除用コンセント
・一般コンセント
≪あると便利≫
・インターホン
・天井換気扇
・パネルヒーター
・ピクチャーレール
[どんなことに配慮する?]
・玄関や階段との関係性で廊下の役割を考えることをお奨めします。
・廊下の幅を一部広げ、ニッチ(壁面をへこませた飾り窓のようなもの)を設置することをお奨めします。
・デッドスペースの活用を考えます。
[照明計画の考え方は?]
・LEDダウンライトや超薄型LEDライトで天井をスッキリ魅せましょう。
・間接(建築化)照明、壁付け照明などで柔らかな雰囲気を醸し出します。
・壁紙の張替えなどにより既存のスイッチの汚れが気になるようであれば取り替えることをお奨めします。
[広さ・寸法の目安は?]
・廊下の幅は一般的には80~90cm程度が目安となります。
・廊下の壁厚を利用して本棚にする場合は10cmを目安にしたりメーターモジュール幅にします。
・収納スペースをつくりたいなら、廊下の幅を最低60cmを確保することをお奨めします。
[湿気、換気の対策は?]
・廊下が部屋に囲まれている「中廊下」は採光しづらく湿気や臭気が溜まりやすいので、天井換気扇を設備することをお奨めします。
・居室側から高窓などを利用して、風の通り道をつくる。
[仕上げはどうする?]
・床材は防滑性(ぼうかつせい)があり、多少は弾力性のあるものをお奨めします。
・採光しづらい廊下などの場合は、明るい色の仕上げ材などでカバーすることをお奨めします。
例えばこんな材料がお奨めです。
壁:ビニールクロス(ほんとうのお奨めは紙クロス)、ペイント、漆喰(自然素材しかなかった遥か昔でも押し入れなどの壁には漆喰が使われていました)、珪藻土(けいそうど)腰壁の板張り、シナベニヤ
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【カウンターや書棚を造作し機能的で楽しい空間に】
廊下をただの通路にしておくのは、もったいないとしか思えません。リフォームなどを機に斬新な活用法を考えてみることをお奨めします。
廊下の壁際にカウンターを設置すれば接客スペースや収納、飾り棚などとして活かすことができます。その際、最低でも幅60cmは残すことをお奨めします。できれば、メータモジュールや尺貫法であるなら、4尺五寸幅の廊下にして廊下を活用すのが望ましいと思います。
また、カウンターは手を置けるので、手摺りの役割を兼ねることも可能となります。さらに書棚を造作することで、ちょっとしたライブラリーになり、親子のコミュニケーションとしても役立ちます。
壁を凹ませたニッチなどを設けることで、通路を狭くしないで愉しい空間をつくることが可能です。
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《例》
廊下の一部にカウンターを設置し、その下の部分を収納にします。作業台と収納を兼ね備えることが可能となります。
廊下から小さいデッキを設けることで、採光・通風や広がりや抜けが得られます。
廊下に設けたニッチは小さな博物館。家族が思い思いのモノを飾ることが可能です。
廊下に奥行きの浅い本棚を設ければ、家族の小さな図書館にも成り得ます。
《アイデア》
廊下の一部に手洗い付きユーティリティコーナーを設置するのもお奨めです。
一部にガラスを嵌め込み、下の階に光を落とすことも。逆に夜は下の階の明かりがフットライトにも成り得ます。