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頑丈なだけじゃない「自然災害に強い家」

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【2階リビングの家は災害時にメリットが際立つ】

日本は世界でも有数の災害大国であり、いつ大きな地震や台風に襲われるかわかりません。だからこそ日頃から各家庭で防災対策を考えています。

ところが、私たちが提供する住宅自体が災害に弱ければ意味がありません。
今回は、万が一に備えた防災住宅や災害に強い住宅について考えます。社内でプロジェクトチームを立ち上げて、具体的な商品化を図ってみようかと思っています。

【日本では、1年間に平均26個の台風が発生し、11個の台風が日本に接近しています】

2011年に起きた東日本大震災は11年経過した今でも記憶に新しいですが、災害大国である日本においては常に地震の危険性に晒されています。地震の際には海の近くでは「液状化現象」が起こり、家そのものが傾いてしまいます。

そのため、「防災グッズ」などの準備だけでは家族の安全を確保できない可能性もあるのです。さらに、地震以外にも対策を取らなくてはいけない自然災害として「台風」があります。

1951年から2020年の70年間で、年平均26.4個の台風が発生しました。発生個数は年によってばらつきがありますが、最も台風の発生が多かったのは1967年の39個、最も少なかったのは1998年の16個です。

また、1951年から2020年の間で年平均11.5個の台風が接近し、年平均2.9個が上陸しました。なかでも2004年は、この70年間で最も多い19個の台風が日本に接近し、うち10個の台風が日本に上陸しました。

さらに、日本は多湿で雨が多く、台風以外にも毎年豪雨に見舞われます。
豪雨により床上浸水、床下浸水、雨漏りなどの被害が起きています。
このように日本の住宅は、地震や台風や豪雨など、様々な自然災害の被害を最小限に食い止めるための工夫が必要なのです。

【耐震・制振構造だけじゃない「災害に強い家」】

日本の住宅は、建築基準法により構造性能の基準が厳しく定められている上に、最近では耐震構造や免震構造、制振構造の研究が進み、色々な工法が開発されています。

ですが、災害に強い家にとっての重要な要素は、構造体が丈夫という点だけではないのです。そこで、災害別に防災対策となるポイントをご紹介します。

【地震に強い家】

しっかりとした耐震性能を持っていることが第一条件です。

近年は、公的施設レベルの「耐震性能3」を持つ一般住宅も増え、構造上はかなり強靭で丈夫になってきています。また、液状化する可能性があるエリアの場合には、事前に「地盤改良工事」を進めておく必要があります。

また、それ以外にも地震に強い家にするためのポイントがあります。

例えば、家具の転倒により逃げ道がなくなることを防ぐため、大きな収納家具を造り付けにしたり、避難経路を意識した配置計画にすることです。さらには、地震に伴う停電に備えて太陽光発電システムや蓄電池などを設置し、ある程度の期間自家発電できるようにする住宅も増えています。

既存住宅においては耐震補強工事を施したり、構造体が十分な強度を維持できるように定期的にシロアリ対策(防蟻工事)したりすることも大切です。

【水害に強い家】

水害に強い家とは、「床上浸水に強い家」とも言い換えられます。
確かに床下浸水でも被害は出ますが、雨水が床上に達することで被害は格段に広がります。

敷地をかさ上げしたり1階レベルにガレージを設けるなども効果的ですが、予算や敷地に制限がある場合は、塀やガレージゲートで敷地を囲む方法もあります。また、2階にリビングや主要の水廻りを配置することで1階が浸水しても最低限の生活を維持でき、防災面では効果的です。もちろん、一時凌ぎには過ぎませんが、いつもお伝えしているように、防災の目的はまずは、命を繋げることです。壊れても直せるものは、必ず何とかなるものなのです。

【2階リビングが注目されている理由】

一般的に2階建て住宅は1階にリビングを配置することが多いのですが、最近の新築住宅は2階にリビングを設けるケースも増えてきました。
2階リビングは、以前は住宅が密集する都市部などの狭小地に家を建て、1階をガレージにする際などに採用されることが多くありました。

近年では、住宅性能の向上に伴い、空間の自由度が高まってきたこともあり、2階リビングのプランが実現しやすくなったことから郊外での家づくりでも快適な間取りの選択肢となっているのです。

おすすめ①リビングの日当たりが良くなる

日当たりが良く、明るい家は、健康で快適に暮らすために大切です。家族が集まり、長く時間を過ごすリビングは、できるだけ日当たりが良く、広々とした空間づくりをしたいものです。
特に、自宅で過ごす時間の多いウィズコロナ時代のリビングは、明るく広々としたリビングにしたいというご要望も多くなっています。

おすすめ②リビングからの眺望が良くなる

郊外での家づくりで重要なポイントは、眺望の良さにもあります。
1階からは隣家しか見えなくても、2階リビングにすれば視界が抜けて、
窓から空や緑が広がり、田園風景や遠くの湖沼や川の流れが一望できる場合があります。

ダイニングテーブルで食事やお茶をしながら、開放感のある眺めが堪能できると、丘の上のカフェのような暮らしも楽しめます。

おすすめ③リビングの開放感が高まる

2階リビングに広めのバルコニーも隣接させることで、リビングからフラットに繋がるテラスのように使えるセカンドリビングとして利用することもできます。

屋根の勾配を利用して勾配天井にすることで、より開放的な空間づくりがしやすくなります。光が入りやすい窓、星空が見える高窓にするなどの窓の配置もしやすいのも魅力です。

おすすめ④プライバシーが確保しやすくなる

1階のリビングが道路に面していたり、敷地の関係で隣家の庭やリビングなどに近接する配置になってしまうと外からの視線が気になります。

昼でも目隠しのためにカーテンやブラインドを閉めなければならないのは窮屈ですよね。2階リビングなら、外部からの視線を避けやすくなり、カーテンやブラインドを開けて暮らしやすくなります。

おすすめ⑤耐震性能が確保しやすくなる

リビングはできるだけ柱や壁を少なくして開放感のある空間にするのが一般的です。1階にリビングがあると、柱や壁の位置を慎重に検討して、できるだけ開放感のある間取りにする工夫が必要です。

2階をリビングにして1階に個室を集めると、1階に柱や壁が増えるため住宅の構造が安定します。このような構造的なメリットも2階リビングの家にはあるのです。

【2階リビングの間取りの留意点と対策は?】

オープン階段が空間に開放感をもたらし上下を繋げてくれます。
そして、この間取りの温熱環境を快適に保つのが『『アクアレイヤー』です。
このように2階リビングには様々なメリットがありますが、2階リビングのデメリットも踏まえて、その留意点と対策を検討しましょう。

留意点①子供の帰宅後のコミュニケーション

2階リビングは1階に個室を確保することが多いため、子供部屋を1階にすると、子供の帰宅を確認しにくい間取りになる場合があります。そこで、2階に子供部屋やスタディスペースを確保したり、玄関を吹き抜けにして子供の帰宅がわかりやすくする設計の工夫も検討するとよいでしょう。

その際には玄関から家の帰宅後に、どのように子供とコミュニケーションをとるかを考えて間取りを検討する必要があります。間取りや設計上の工夫でできること、しつけで対応することなどを踏まえて対策を検討していきましょう。

留意点②階段の昇り降り対策

リビングが2階にあると階段の昇り降りをする機会が増えます。年齢を重ね、足腰が弱くなってきた際には、昇り降りが億劫になる可能性もでてきます。その際は、ホームエレベーターの設置などのリフォームのしやすさを想定しておくとよいでしょう。

1階にパントリーなどの収納場所を確保して、いずれエレベータの設置スペースにするといった方法も検討しておくと安心です。「あのときこうしておけばよかった!」と後悔のないように、予めこのようなリフォームがしやすい構造にしておくのもおすすめです。

留意点③断熱・空調性能の適切な選定

日当たりを確保しやすい2階リビング。冬の暖かさはもちろん、夏も涼しい家づくりを実現するには、敷地環境調査に基づく最適な光と風の取り入れ方、遮り方などの適切な自然との折り

合いのつけ方の設計と、高気密・高断熱に加えてアクアレイヤー採用の住宅にすることが解決の方策となります。かつての日本の住宅の断熱性能では、2階リビングは適切な空調設備の選定などが課題となっていました。

現代の家づくりでは、一定水準の高気密・高断熱の住宅性能を確保し、パッシブデザインなどの設計の考え方に基づき、夏の日射の遮り方を工夫したり、シーリングファンなどを設置することで適切な室内の空気の循環をさせるなど、2階リビングの家づくりには様々な設計のポイントがあります。

留意点④水回りの位置の工夫

2階リビングにする場合は、1階の個室の配置や2階のリビングの広さ、リビング以外のスペースをどのように活用するかで水回りの配置は様々なバリエーションが検討できます。

家事動線やリビングのスペースの確保などはプランニング次第です。
2階リビングのプランニングは、施主のご家族の暮らし方にあわせたバランスの良い間取りにする必要があります。

【暴風に強い家】

日本では台風が多いため暴風対策は重要です。
強い風が当たっても倒壊しない丈夫な構造体なのはもちろんですが、それ以外にも風の「巻き上げ力」への対策が必要です。

奥行きの広い軒先や庇は、下から強い風が巻き上げると飛んで行ってしまう可能性があります。そのため、屋根のかかった外部ポーチなどを設ける場合は、柱や壁で補強するなどの対策が必要です。

また、窓サッシの硝子も暴風時は被害を受けます。
対策としては、窓シャッターや雨戸をつけたり、飛散防止フィルム付きの硝子にするのが効果的です。

【被災時も住める防災住宅の設備や間取り】

災害に強い家にすることはとても重要ですが、万が一被災しても住み続けられる防災住宅としての備えも必要です。
防災住宅のポイントは以下の3つです。

・生活用品や食料品を十分に備蓄できる
・避難しやすい動線が確保できている
・停電や断水に対応する(太陽光発電・蓄電池、エコキュート、雨水タンク)

まず、生活に必要な日用品や食料を備蓄できるパントリーや納戸があることです。
狭い住宅だとこれらを排除しがちですが、防災においては重要なスペースです。
面積を確保できない場合は、床下収納庫などで代用しましょう。また、2箇所以上から屋外に避難できるようにしておけば、万が一、1箇所の出口が塞がれてしまっても避難が可能になります。特に、高齢者の方が住む住宅においてはできるだけ多くの避難経路を確保しておく必要があります。

そして、電気・水道などのライフラインが断絶した時の対策も大切で、自家発電できるシステムや雨水タンクなど最低限の水を貯蓄できる設備があると安心です。

【ウィズコロナの生活にも役立つ“在宅避難”】

新型コロナ流行によって、「在宅避難」という言葉が再注目されています。
在宅避難とは、災害時でも多少の不便があるものの自宅に住み続けられるようにしておくという考え方です。

まさに、災害に強い家にしておけばこの在宅避難が可能になります。最低限必要になる10日ほどの食料品・日用品、飲み水の備蓄や、かかりつけ医と連絡がすぐ取れる状況を整備、消毒液などの衛生用品も多めの準備が必要です。

また、狭くても家族がそれぞれ一人になれる場所を用意しておくのも大切です。長期間家で待機しなくてはいけなくなった場合、常に誰かと同じ空間に居続けることは大きなストレスになります。

構造体を丈夫にしたり家具の転倒防止措置をとることは当たり前ですが、それ以外にも万一の際に備えてできることがあります。平時はつい防災についての意識が薄れてしまいますが、災害に強い家にしておけば急な災害時も慌てずに行動できます。新築はもちろんリノベーションでもできることがありますので、具体的なプランとして具体化しましょう。

by株式会社 大東建設 阿部正昭
heiwadai.jp

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