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光は自然に合わせて上から下へ。[採光①]
63 辛8【光は自然に合わせて上から下へ。[採光①]】2-164-165
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
夏至(げし)次候 菖蒲華さく(あやめはなさく)
パフェ
アイスクリームや生クリーム、フルーツやソースが重なる魅惑のデザート、パフェ。
その語源はフランス語で「完璧」を意味する「parfait(パルフェ)」です。
フランス料理のパルフェは、卵黄と生クリームを使った氷菓子。
アイスクリームは攪拌(かくはん)しながら凍らせますが、パルフェはそうぜずともできあがる完璧なアイス。
ということから名付けられたといわれ、明治時代、外国人との社交場となった鹿鳴館(ろくめいかん)でも供(きょう)されたそうです。
しかし、このパルフェ、かつては平皿に盛りつけていたと考えられています。
背の高いグラスにいくつもの材料を彩りよく重ねる「パフェ」が生まれたのは、フルーツパーラーが人気を博した昭和初期以降です。
果物を用いる様々なデザートが考案されるなかで誕生し、広まっていきました。
日付は1950(昭和25)年の今日、日本プロ野球史上初めてのパーフェクトゲームが達成されたことにちなんで制定されました。
【貿易記念日】
1859(安政6)年6月28日、徳川幕府が自由貿易を布告した日付を新暦に換算し制定されました。
ちなみに私の生まれる100年前だったんです。あまり関係ないかもしれませんが…
【すももの荒神さん】
三宝大荒神(さんぽうだいこうじん)(奈良県)では火災除け、交通安全を願う夏祭りを行います。スモモの旬と重なるため、「すももの荒神さん」とも呼ばれます。
・季節を愉しむ
今日は雨の特異日(とくいび)です。
特定の日に偶然とは考えにくい確率で同じ天気が現れることを
「特異日(とくいび)」といいます。
屋外でのイベントはこの日を避けたほうがよいですね。
一方で、十一月三日は晴れの特異日であり、
「文化の日」に制定されています。
【光は自然に合わせて上から下へ。[採光①]】
前回は、[階段③]猫用階段と移動に使わない階段②【天井高⑫】
https://heiwadai.jp/nekoyoukaidann/
をお伝えしました。(前回の青字のタイトルにリンクを張っておきましたので、良かったらタップしてお読みください。
今回は、光は自然に合わせて上から下へ。[採光①]を、お伝えします。
それでは、よろしいでしょうか?!
【自然に合わせると、採光は上から下へ。】
間取りを考えていくうえで、いちばんピンとこないアイテムは「光」かもしれません。「ここは南向きだから当然陽当たりはよさそう」「この部屋は西向きなので夏の西日には気をつけないとならないね」。
私たちが建物と方角について語るとき、頭に浮かべているイメージは、おしなべて平面的なものです。でも、よくよく考えてみてください。光と熱の発生源といえる太陽は、日没寸前まで建物の上方に位置しています。
その点から考えると、むしろ上下方向で考えた方が自然なのではないでしょうか。とくに住宅密集地などでは、隣家の屋根越しに採り込んだ光を、吹抜けや階段を介して下階まで導く手法が効果を発揮してくれるものです。
断面の間取りを眺め、昼間でも暗くなりそうな場所があれば、上部に窓を設けてみましょう。周囲に建物が少ないゆったりとした敷地でも、上からの採光が上手にできれば、わが家が一層明るくなるに違いありません。
【光は低きに流れるものです】
×[ありがちな失敗]
左のイラストは、建て売りの分譲住宅地でよく見かける例です。日当たり優先のつもりで1階南側にリビングを設けたものです。すぐ南側に隣家が迫っていては、いくら大きな窓を設置しても日が当たるはずはありません。どのような人が設計しているのでしょう…。
◎[ハイサイド発・吹抜け経由]
1階の南側が隣家の影になる家でも、2階の上部にハイサイドライトを設置してあげれば、吹抜けや階段を経由して1階まで光が落ちてきます。(実際には太陽から下向きの光だけが落ちてきているだけのことなのですが…)これで日中は、たとえ南側に隣家などの障害物があったとしても、照明をつけなくても明るい家になります。
△[ただし…トップライトには、くれぐれもご用心]
「光を上から」といえば、トップライト(天窓)を連想しがちです。ですがこれもありがちな失敗に繋がる恐れがあります。トップライトは、真夏の日射しがダイレクトに差し込む、漏水の危険性が高い、掃除も大変で面倒という、デメリットの塊(かたま)りのような窓です。
特に理由がなく、どうしてもというのでない限り、個人的にはハイサイドライトをお奨めしています。