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衣類・靴の量と本の量の換算の仕方〈家族の要望2〉
今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。
処暑 次候 天地始めて粛し(てんちはじめてさむし)
八月尽(はちがつじん)
8月も最終日を迎えました。八月尽です。夏祭りやお盆休み、帰省など大き年中行事が続いたせいでしょうか。8月の末日は他の月よりも「終わっていく」という感慨が大きいように思います。
多くの地域では夏休みの最終日。海水浴場も海じまい。遊泳期間は今日まで、というところが多いようです。かつては夏が終わるという感傷に浸る余裕もなく、夏休みの宿題を片づけるのに大わらわだった、という方も多いかもしれません。悩ましい宿題もない今こそ、存分にゆく夏を惜しみましょう。
そして、処暑の次候は、天地始めて粛し(てんちはじめてさむし)。およそ八月二十八日から九月一日までの、ようやく暑さが収まりはじめる季節です。陰陽五行によると、夏の気が落ち着いて、万物があらたまる時期とされます。
見上げると空模様が秋めいてくるのもこのころのこと。うろこ雲が青空いっぱいに広がっていたり、空の高いところに鰯雲を眺めてはすっかり秋を感じたりします。かと思うと、足もとの地面には秋の草花がそよぎはじめ、夕暮れには涼しい風が地に吹き抜けるようになり…。もう今年の夏も終わりが近づいています。
衣類・靴の量と本の量の換算の仕方〈家族の要望2〉
衣類・靴の量を「長さ」「体積」に変えて納める
新居に持ち込まれるモノのうち、衣類・靴・本はタンスや本棚などに納めるよりも、専用のスペース、例えばウォークインクローゼットや造り付けの棚などに納めたほうがデッドスペースの削減に繋がります。
ただし、そのスペースを「今の収納場所の床面積」と同じにするのは大間違いです。衣類・靴・本は、長さと体積に換算すると比較的うまく納まります。
標準的な洋服
丈の長い洋服
衣類は「標準」「長いもの」「箱物」に
ハンガーにかける洋服は長さに、箱や衣装ケースにしまう衣類は体積に換算します。靴は普通の靴と、ブーツや長靴といった長い靴に分けるとうまく納まります。
箱物、衣装ケース
積み直したところをイメージして測る
普通の靴
ブーツや長靴
本の量は「長さ」に変換
本や雑誌などは長さに換算し、高さ別に4つのグループに分類します。
高さ230mm未満
文庫、新書、コミック、四六版(小説などの書籍に多いサイズ)、A5判など。
高さ230〜315mm
B5判のノートや雑誌(「週刊文春」など)、A4判の雑誌(「an・aん」など)はこのグループ。
高さ315〜400mm
B4判のファイルやアルバムはこのグループ
高さ400mm以上
A3判の大型本や大きな画集など。数は少ないと思われます。
デッドラインを決めておく
衣類や本は時とともにはかり知れなく増えていきますが、収納スペースは現状の物量を基準に割り出します。将来の増加を見越してあらかじめ大きめにつくるのは構いませんが、「これ以上増えたら処分する」という限界値を決めておかなければなりません。
豊富な収納量だからといって、モノが止まるところを知らず、溜まっていくのだけは避けなければなりません。