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家の要「キッチン」は生活動線とセットで「キッチン①」
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
清明 末候 虹始めて見る(にじはじめてあらわる)
山笑う
日本の山々は、季節の移り変わりに合わせて表情を変えていきます。芽吹きの季節を迎えた春の山は「笑う」。
たしかにやわらかく生き生きとした若芽色をまとう山はほがらかで、観ている私たちもつい笑みがこぼれます。
「山笑う」は春の季語になっており、正岡子規は「故郷や どちらを見ても山笑ふ」と詠んでいます。
ちなみに夏は「山滴る(やましたたる)」、秋は「山粧う(よそおう)」、冬は「山眠る」が季語です。
そして、いずれも北宋(中国)の画家・郭熙(かくき)の言葉なのです。
日本にも中国にも、昔はこのように山が生きているような、趣きある言葉があったのですね。
・今日をたのしむ
【森林浴の森】
遠くで眺める「山笑う」も素敵ですが、近くで芽吹きの様子を堪能できる森林浴もお奨めです。
自然保護の精神を養い、森林浴を健康増進に役立てることを目標にして選定された「森林浴の森日本100選」は、お出かけの参考になりますよ。
【なすび記念日】
4(よ)月17(いなす)日の語呂合わせから。夏野菜のイメージが強いナスですが、12?6月にかけては「冬春ナス」が出回り、4月に最盛期を迎えます。
ー旬のことばー
【おぼろ月】
夕焼け空に霞がかかったおぼろ月が浮かんでいます。
古来月は霞が掛かっているほうが美しいとされていたそうです。
満開の菜の花畑を照らす月は、やさしく地上を見下ろしているようです。
家の要「キッチン」は生活動線とセットで!「キッチン①」
https://heiwadai.jp/kaiyuudousenn-3/
をお伝えしました。(前回の青字のタイトルにリンクを張っておきましたので、良かったらタップしてお読みください。
今回からは、新シリーズ「キッチン(inLDK)」【家のコア「キッチン」は生活動線とセットで!「キッチン①」】を、お伝えします。
それでは、よろしいでしょうか?!
【フォーカル・ポイント】
- ①調理や食事以外でも、キッチンの出番はかなり多く、もッとも使用頻度大。
- ②生活バターンとキッチンの関係性の再度整理をお奨めします。
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【キッチンと様々な行動との関係】
家のなかでの行動を思い起こしてみると、調理や食事以外でも、実はさまざまな行動がキッチンと関係していることが少なくないことに気がつきます。
たとえば、仕事帰りに買い物をして帰宅したとき。服を着替える前に、まず買ってきた食材をキッチンに置きたい。キッチンが1階にあるならなおさらです。キッチンが2階でも、階段の近くにキッチンがあれば食材をすぐにしまうことができます。
もしも、朝の出勤前や家事の合間に洗濯をするのであれば、キッチンの近くに洗濯機置き場があれば便利です。ビルトインキッチンであれば尚さらです。
その周辺をパントリーにして、食品類やキッチン周辺の雑多なモノをしまうスペースにしてもいいかもしれません。さらに、パントリーを他の空間と繋げれば、家のなかに回遊動線がうまれて行き来しやすくなります。
こう考えてみると、キッチンは生活動線の要(かなめ)といっても過言ではありません。
最近では、キッチンをオープンにしてリビングやダイニングと繋げる間取が多いようですが、もちろんキッチンをオープンにするか、独立したクローズドタイプにするか、どちらを選ぶべきかは住まい手の好みによります。
大切なのは、キッチンがどれだけ使い易い場所となるかということです。住まい手の生活パターンとキッチンの関係性を考えることが、最適な間取りを生み出す第一歩となるからです。