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『生活収納室』という考え方で暮らしをすっきり![暮らしの要 収納②]

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

小雪 末候 橘始めて黄なり(たちばなはじめてきなり)

冬の炭焼き

昔、火を熾(おこ)す木炭は、生活に欠かせない燃料でした。

木を焼いて木炭を作る炭焼きは、山間に暮らす農家や樵(きこり)が冬の生業としていたんですね。

いまも薪ストーブを使う家は珍しくないそうです。

 炭にする木材を集めやすい山の斜面に、炭竈(すみがま)を粘土質の土や石で築きます。

その炭竈に木を詰めて、ひと竈焼くのに一週間ほどかかります。

土竈で焼いた炭は火を熾しやすい黒炭(くろずみ)に、石竈(いしがま)で焼いた炭は火持ちのいい白炭(しろずみ)になるそうです。

炭焼きの間は竈のかたわらに炭焼き小屋を建てて寝泊まりするんですね。

『家族共有収納室』という考え方で暮らしをすっきり![暮らしの要 収納②]

暮らしをシンプルにする

掃除機や防災用品、日曜大工の道具や季節外れのガス(石油)ファンヒーターやストーブ、お雛様に家族のアルバムなど、家族みんなで使うものは、どこにしまえばいいのでしょうか?実際どこにしまってありますか?

一人ひとりの私物や衣類などは、寝室や子ども室の収納にしまうのが普通だし一般的だと思います。ところが、こういった家族皆で使うものをしまう場所が意外とありません。

仕方なく、リビングやダイニングのあいている場所に、バラバラとしまわれている場合が多いのではないでしょうか。ところがこれでは、家はムダに狭くなるばかりです。

第一、いざ使いたいときにどこにあるのかも分からず、探し出すのもひと苦労です。

そこで私がリフォームなどの依頼主に提案させていただいているのが【「生活収納室」。家族全員で使う生活道具と、数日分の衣類などを一時的に置いておくための収納】なのです。

これがあるだけで、家中がスッキリ片付いたと(お世辞かもしれませんが)喜ばれることが多いのです。ですが、他にはないとっておきの収納だと自負しています。

大抵は、3畳ほどのスペースに、ウォークインクローゼットのようなハンガーパイプと棚板をつけるだけの取って付けたような簡易な収納です。

そして、掃除機もトイレットペーパーや洗剤のストックもここにしまいます。こだわる点としては、家族全員が同じ条件で、無理なく無駄なく、物の出し入れができるような場所にすることです。

そのお宅の主婦だけが管理して、整理整頓を心掛けるというものとなってはいけません。特に注意するポイントは、一時的に置く「一時的」に時間を決めておくことです。

例えば、3日以内に自分の部屋の収納に移動しない場合は、捨てられても文句を言えないくらいの、決まりというか、ルールを守るようにしなければなりません。

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これからの時代は「衣替え不要のクローゼット」

クローゼットの衣替えは、ムダな家事だと思いませんか?もちろん、収納の広さが十分でないために、それらは考えられたのだとは思います。

実は、ずいぶん以前から、「衣替え不要のクローゼットを工夫してつくりませんか。一年中の衣類を1ヶ所に収納しましょう」と提案させていただいているのです。

クローゼットであれば、一年中の服をハンガーに掛けて、オフシーズンのコートや夏用ワンピースなどは、取り出しにくい端のほうに寄せておきます。

セーターやTシャツをしまう引き出しなら、手前に今現在の季節のもの、逆に奥のほうに今の季節とは違うモノ、というように分けて入れるのです。

季節の変わり目に、前後を反対にするだけでいいのですから、簡単だと思います。面倒くさがりの私は、いつの間にか自然とそのような衣類の収納の仕方を実践していました。

それどころか、面倒くさがりの私は、深めの引き出しの場合は、引き出しの底側の半分に今の季節ではない衣類をしまい、その上の半分に今の季節の衣類をしまうようにしています。

なんかその話だけ聞くと、大変だらし無く感じられるかもしれませんが、これらの方法の便利なところは、自分が持っている衣類を常に把握できることなんです。

「今の季節は着ることはないけれど、なんどもクローゼットや引き出しを開ける度に頻繁に目にしている」という状態になります。というより、そのような状況をつくることが重要なのです。

なぜならば、今の時代は誰もが、服をたくさん持ち過ぎているから、この方法が大切なのです。見えない場所にしまい込んでしまうと、何を持っていたか忘れてしまい、同じような服を何度も買ってきてしまいます。かと思えば、着ないものは2年、3年と一度も袖を通さなかったりするのです。

誰しもそのような経験は、一度や二度あるのではないでしょうか?
お客さまの長年同居されていたご子息が、仕事の都合で引っ越しされ、何年も経ってからの話ですが、部屋に荷物をほとんど置いていってしまい、親御さんに「もう使わないから適当に処分しておいてほしい」ということでした。

押し入れにも、クローゼットにもぎっしり、衣服だけでなくあらゆる生活用品が詰め込まれていたため、老夫婦だけでは片付けきらないので、なんとかしてほしいとのことでした。

収納リフォームをするにあたって、調査した際、何が収納されていたかというと、当然のこと同じような衣服が何着も何十着もあったのですが、何よりも驚いたのは、石油ファンヒーターが4台、扇風機が5台も出てきたのです。

季節の変わり目に、しまい込んでしまったきり、何度もなんどもあるのを忘れて買ってきてしまっていたのでした。実際、このような事例はそうあるわけではありあませんが、見えないと多かれ、少なかれ起こり得るということなのです。

実は以前そういう私も、気に入った服を買ってきたら、クローゼットの奥から同じようなものが出てきた、なんていうことが、よくありました。

持っている服を全部着ることが難しいという状態でした。

ですが、そのようなことでは、洋服にとっても申し訳ないと思ったのです。「衣替え不要の収納」にすると着る機会のない服が存在しなくなって、結果的に省スペースにもなるのです。

また、女性ならば、一年中、四季の服を1箇所にしまうついでに、ハンドバックなども同じ場所に置くことをお奨めします。洋服とハンドバックとコートが1箇所にまとまっていれば、コーディネイトする上でも大変便利です。

さらにいえば、ウォークインやウォークスルークローゼットに繋がっていってしまうかもしれませんが、洋服もバッグもひと目で見渡せるウォークインクローゼットならもっといいのは言うまでもありませんね。

たとえば、入って右側の壁にはハンガーを掛けるパイプをつけ、左側にはたたんだ服を並べる棚にするのです。これなら、Tシャツやセーターから、ジャケット、スーツまで一目瞭然となります。

【棚は、奥行き、高さともに、おおよそ30cm間隔が使いやすいともいます。もちろん、私は40cmのほうが使いやすいというかたは、ご自分の使い易い形式でなんら構いません。

また、ハンガーパイプの使用方法にもコツがあります。まずは、コートやワンピースなど丈が長めの衣類を掛ける仕切りのない一段だけの棚空間と、ジャケットやスカート、スーツなどを掛ける上下段の棚空間をつくります。

一段使いの下には、ワイヤーかごなど見える化可能な引き出しを置き、たたんだ服を入れます。上下、左右で収納方法を大まかに分け、いつでも一目瞭然、見やすくしておくことが、整理収納のキモというか、コツというか、なのです。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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