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ダメ夫が家事の天才になれなくても、邪魔にだけはならない方法①
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
夏至(げし)初候 乃東枯る(なつくさかれる)
そうはちぼん
UFO (Unidentified Flying Object)=未確認飛行物体は、アメリカ空軍がつけた名前です。
では日本ではどうかというと、石川県羽咋(はくい)市に怪しい火が夜な夜な飛び、人々はそれを「そうはちぼん」と呼んだという民話が伝わっています。
そうはちぼんとは、仏教の法会(ほうえ)に用いるシンバルのような打楽器のこと。平たい形の光は、たしかにUFOのイメージに重なります。
実はオレも一度だけ、そうはちぼんのようなオレンジの光を見たことがあります。でもそれは、どちからかというと、人魂のようなもので、丸い玉がオレンジの炎に包まれてゆらゆらと飛んでいってしまいました。
今日は「UFOの日」です。空を見上げれば、そうはちぼんが飛んでいるかもしれませんよ。
ダメ夫が家事の天才になれなくても、邪魔にだけはならない方法 ①
団塊世代(1947年~1949年に生まれた800万人)の定年退職が始まってから、今年で14年になります。
14年前はには…
これまで毎朝会社に出勤していたご主人が、ある日を境にず~っと家にいることになります。奥さまのお気に入りのソファーを占拠して、テレビの前でごろ寝。しかも三度の食事のたい へんなこと・・・このようなストレスから様々な病気の症状を訴える『主人在宅ストレス症候群』が増えてきそうです。夫がこのような「粗大ごみ」ではなく、しっかりと家事をこなしてくれる「暮らしのパートナー」へと成長してもらいたいものです。
などと、言っていました。ところが、14年経った今でも、世間一般では、その状況は変わっていないようです。
そこで、今回10年以上前にもお話して評判の良かった「夫が家事をこなせるようになるためのノウハウ」を、収納の視点からお伝えしたいと思います。
そして、このノウハウは、女性にとっても家事をシステマチックに合理化でき、楽しくしてくれるものだと思っています。
【はじめに】
家事には大きく分けて六つのジャンル、つまり、「料理」、「洗濯」、「掃除」、「買い物」、「育児(あるいは介護)」、「家計管理」があります。
世の中の多くの男にとって、これらの家事というものはあまり身近ではない世界です。
面倒くさいし、たいへんそうだし、不慣れなのになぜわざわざやらなければならないか、そしてそこにどんな価値があるか、なかなか理解することができません。
女性でもいわゆる「家事」を苦痛に感じる方が多いと思います。
合理性が明確になっていないことに対して、男は非常に戸惑いを感じるものです。
つまり、男が「納得」して家事を行うには合理性が必要、ということなんですね。
さらに、満足感がともなえば、きっと家事を好きになるはずです。そのためにも奥さまがご主人を納得させるための合理的な理由を上手に説明してあげる必要があります。
ご主人に、感情的に「○○しておいてね」という言い方をしても、なかなか聞き入れてもらえませんね。
でも、そこを論理的に「これこれの理由であなたに○○してほしいのよ」というていねいな言い方をすれば、理解してもらえるはずです。
アメリカでは、妻が夫に家事を頼むとき、『Honey Do Lisit(ハニー・ドゥ・リスト)』というカードを利用するという便利な習慣があり、新婚や定年を迎える夫婦への少しウィットのあるギフトとしても人気があります。
このカードを使うことで、「ハニー!お願いよ。あなたならやってくれるわね!」という意味を持つというものです。
アメリカ人の夫たるもの、ひとたび『Honey Do Lisit(ハニー・ドゥ・リスト)』が奥さまから示されれば、それが芝刈りであれ、ドアの修理であれ、洗濯や食器洗いであれ、「後には引けぬ」、という規範があるようなのです。
このHoney Do LisitはSysytem Storage Shopのホームページ(http://www.s-storage.comもしくはシステムストレージショップで検索)からダウンロードしてご利用いただけますので、お試しください。
さて、日本ではこの便利な習慣はまだ普及していないので、合理的な理由をわかりやすく伝えるという方法が確実です。
「お買い物にいくけど、とても重いものを買うので、私の力では持てそうもないの。だからついてきてちょうだい」といえば、腕まくりしてテレビの前から離れてくれるでしょう。
【家事のすべてを冷蔵庫から学ぶ】
家事の目的とは理想の暮らし方、つまり「清潔」で、「シンプル&おしゃれ」で、「心豊かな暮らし」を実現することにあります。
そのためには、「スペースに合わせてモノをもつ」という収納の法則が重要です。
言い換えれば、「スペースからはみでるモノはもたない」という技術をみがくことにあります。
そして、モノを持つことの基本となるキーワードは「定位置」「定量」「定番」の三つです。
「定位置」とは、すべてのモノの本来あるべき場所を決めておくということです。
読み終わった新聞は決まった場所に置く、定期入れやキーホルダーもいつも決まった場所にしまう、飲み終えたカップはすかさず洗っていつもの場所に片づける・・・これだけのことです。
面倒臭がりやのご主人に、「読んだ雑誌を片づけて」といっても、「わかった。あとでするから」と感情的に反発されてしまいますね。
でも、「読んだ雑誌をいつもの定位置にもどしてね」と言い方にかえるだけで、「そうか、定位置というのは守らなきゃ」という意識に変ってくれます。
上から目線に感じられるかもしれませんが、男というのはそういうものなんです。ご主人の立場からすると「オレはそんなんじゃない」とお叱りを受けるのは覚悟の上です(笑)。
「定量」とは、家にあるそれぞれのモノの量を決めておくことです。
最後の「定番」は、いつも使う(買う)モノを決めておくことで無駄にモノを増やさない、ということです。
暮らしのなかでこの三つをしっかり意識していると、いつの間にかモノが少なくなり、すっきり片づく暮らしが手に入れられるはずです。
ここまで読んでいただいて、そんなことは分かってると思われた方もいらっしゃると思います。否、ほとんどの方が思われたかもしれません。
ところがです。分かっているのと、やってみるのでは大違いなのです。まずは、意識してやってみてください。もしも、ちゃんとやってみてもまったく駄目だったときは、私にクレームを付けてください。
そのときは、「ごめんなさい!」と謝ります。
この「定位置」「定量」「定番」という考え方は、意識して暮らしているうちに、いつの間にか体で覚えてしまうようです。
さて、この考え方をマスターするために、とても役立つステップとして、冷蔵庫の管理に挑戦してみましょう。
狭いスペースなのに、モノが増えやすい、ムダが生まれやすい、不潔になりやすいということから、冷蔵庫内のモノを管理するのが苦手だという方は女性にも多いようです。
「定位置」「定量」「定番」の考え方を家族で共有するためにも、ご主人と一緒になって冷蔵庫の整理整頓からはじめてみましょう。
冷蔵庫には、家事と収納の要点が詰まっています。家事に必要な最低限の知恵は冷蔵庫から学べる、というわけです。
私は整理収納アドバイザーとして、「スペースの70パーセント収納」が暮らしをすっきりさせるための考え方であるということを提唱しています。
冷蔵庫もそうありたいものですが、ほとんどのご家庭の冷蔵庫は、冷蔵する必要のないモノまで詰め込んでいて、隙間がまったくないのが実情です。
では、冷蔵庫の整理整頓に取り掛かりましょう。
まず、電源コードを抜き、扉を開けましょう。
中に入っている品物を次々出しては箱に詰めていきます。
調味料の小瓶などはコンビニの袋に入れます。
冷凍庫にあるものは、最後に出して最初にしまうようにします。
さて、すべて出したら棚板や仕切り板もはずして隅々まで拭き掃除をします。
冷蔵庫の独特のにおいの原因である雑菌を一掃しましょう。
野菜室は、どうしても野菜くずが落ちて、染みになっています。
瓶や保存容器のまわりも拭いておきましょう。
意外に気づかないのですが、せっかく冷蔵庫をきれいにしても、中の品物に汚れがついていると、また汚れを元の冷蔵庫に持ち込むことになってしまいます。
全体を拭きあげたら、出した品物をそれぞれの品物の定位置をあらためながら、元々あった場所へしまっていきます。
そのときに食べなかったモノ、不要なモノを処分するようにすればいいのです。
また、いつも買う調味料の銘柄や分量、定番の野菜や冷凍食品の種類なども把握できるはずです。
この作業を月に1回、振り出しに戻るという意識で繰り返していけば、おのずと「定位置」「定量」「定番」の維持が楽にできるようになると思います。(今回はここまでにさせていただきます。あまり慣れないことを一気にやろうとしても苦痛になってしまい途中で投げ出してしまいかねませんので…3、4週間後の次回に続きます)