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図面の中に生活している自分を想像してみる(リフォームの基礎知識7)
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
夏至 初候 乃東枯る
乃東枯る(なつかれくさかれる)
七十二候で夏至の初候は、乃東枯る(なつかれくさかれる)です。乃東(なつかれくさ)とは、うつぼぐさのことです。
小さな紫色の花が密集して咲いたあと、花穂(かすい)が黒ずんでくるころ、という意味の季節です。およそ六月二十一日から二十五日ごろです。
その黒ずんだ花穂(かすい)は、漢方の生薬となり、夏枯草(かこそう)とよばれます。利尿作用に消炎作用、はれものから腹痛などにも用いられてきました。
うつぼぐさの英名はall-heal(すべて癒す)なのです。やはり昔から薬草として重宝されてきたようです。
現在の病気を治すための薬も、ほとんどが薬草の成分から作られているそうです。
最初から人間だけの力で生み出せるものなどないのかもしれません。やはり、もっともっと自然を敬い、驕りは禁物ですね。
図面の中に生活している自分を想像してみる(リフォームの基礎知識7)
リフォームで使う図面の見方
[平面図]各階の水平断面を記載したものです。いわゆる間取り図といわれているもので、各スペースの配置や広さなどが分かります。
①左上緑部分玄関・ホールの「展開図」と「仕上げ表」下記で見てみましょう。
②右上オレンジ部分のLDKの「展開図」と「仕上表」を下記で見てみましょう。
【どんな家ができるのか形を示したのが設計図なのです。】
リフォームをするとどのような家になるのか、その形を示したのが設計図です。
仕上げ表なども含めて「設計図書」と呼ばれます。大規模リフォームでは、設計図書の作成は必須なのです。
設計図書の中で代表的なのが「平面図」です。不動産の物件案内に乗っている図面が間取り図です。「平面図」は詳細な間取り図とも言うべきものです。
見積もりを依頼して、最初に提案されるのは、簡易な平面図(縮尺100分の1。詳細図は同50分の1若しくは30分の1)であることも多く、間取りの変化はそれでも十分に分かります。
平面図をチェックするときは、まず自分の希望が取り入れられているかどうかを見ます。
そのうえで、玄関を入ってからの動線をたどりながら生活をイメージして、不都合がないか、開放感は十分かなどを見ていきます。
具体的にダイニングテーブルやソファ、収納などの家具を図面と同じ縮尺で書き入れてみると、より生活がイメージしやすくなります。
今あるソファを置くと通行の邪魔になるなど、問題点も見えてきます。
玄関・ホール【仕上表・展開図】
LDK[仕上表・展開図]
【展開図】
室内の中心から平面図上右下左の順番に四方を見た図です。
天井の高さ、窓や出入り口、設備機器、収納などの位置、高さなどが分かります。
【仕上げ表】
各部の内装・外装の表面の仕上げについて材料などを一覧表にしたものです。
平面図以外にリフォームで重要になるのが「展開図」です。これは平面図と違って、部屋の中心に立って四方行の壁を見たときの部屋の状況を描いたものです。
例えばキッチンが正面から見て、どのような様子なのか、横から見るとどのような様子なのかなどが分かります。
部屋の中央から見て北東南西4面の様子が描かれるので、全てのドアや収納、窓の位置、サイズをチェックすることができるのです。
「仕上げ表」は、図面ではありませんが、床、壁、天井などの仕上げの種類記載された一覧表です。
どのような材料が使われるのか、一つひとつ見ておきましょう。自分が希望した材料になっているか要チェックです。