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洗面室は庭園のような造りが理想[暮し向き4]
今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。
立冬 末候 金盞香ばし(きんせんこうばし)
ポカポカ小春日和(こはるびより)
木枯らしが吹いた翌日はうって変わって穏やかな陽気に包まれることが多いとされています。
まるで春が来たのかと勘違いするような、のどかな天気。それが、「小春日和」です。
「小春」は旧暦10月の異称で、「小春日和」は新暦の11〜12月上旬にかけて使います。
寒さに身構えるなか訪れる不意の陽気にほっとするのは、誰もが一緒なのでしょう。
各国に秋の好天をあらわす言葉があります。アメリカは「インディアンサマー」、ドイツは「老婦人の夏」、ロシアは「女の夏」。
夏が登場するのは、緯度が高く、日本ほど春が温暖ではないためといわれているんですね⁽⁽ଘ( ˊᵕˋ )ଓ⁾⁾
そして、 立冬の末候は金盞香ばし(きんせんこうばし)
金盞香ばし(きんせんこうばし)
金盞てなんのことだか知ってますか?
七十二候で立冬の末候は、金盞香(きんせんこう)ばし。金盞とは水仙を指し、水仙の花が香りを漂わせるころ、という意味です。
およそ十一月十七日から二十一日あたりのこと。冬のさなかに凛と咲く花は、寒さにちぢこまっている心をふわっとくつろがせてくれます。
その健気さや可憐さを思うとき、樋口一葉の小説「たけくらべ」の一シーンが思い出されます。
互いに思いながらもすれ違う幼い恋の別れの日、少女の家の格子門にさし入れられたのが、この花だったのでした。
ちなみに、「水仙(スイセン)」の花言葉は「自己愛」「神秘」です。
スイセンの花の色によっても違いますよ₍₍( ´ ᵕ ` *)⁾⁾黄色の水仙の花言葉は「私のもとへ帰って」。
白の水仙の花言葉は「神秘」。
ラッパ水仙の花言葉は「尊敬」です。
花の🌼の美しさは、咲いているだけで観るものを癒してくれますよね。人のために存在しているのではないかと思えてしまいます。(ღ′◡‵)
いつかあなたと二人、いろんな花巡りの旅をしてみたいと思います。❀.(*´▽`*)❀.
洗面室は庭園のような造りが理想[暮し向き4]
朝一番に身支度を整える洗面室は、ゆったりしたつくりで、心に余裕を与えなければならないところです。そして、できれば機能的あり、日本庭園のような美しさもなければ…
その場合のシンク(洗面器)は、庭園の池に見立てるといいでしょう。池は大きければ大きいほど華やぐので、器も大きいものを選択します。
洗面室は一坪が定番というか、それ以上のスペースをなかなか取れないのが現状です。あれもこれもと多くの機能を詰め込むのは避けなければなりません。
洗濯機を置いている家は多いと思いますが、可能であれば本来置きたくはないところです。洗濯機は干場の近くに設置するのが望ましいところです。
というのは、洗濯機のスペースの分、洗面台を広くとって庭としてのゆとりをもたせるのです。ただし、カウンターの上に洗面用具をごちゃごちゃに置きっぱなしにするのはもっての外です。
庭としてあくまでも美しく。そのために収納棚や鏡の計画も万全にしておきましょう。家の中にこんな遊び心のあるスペースをひとつつくるだけで、こころのゆとりが生まれるのは間違いありません。
最低限の機能にする
洗面室には顔を洗うという基本的な機能以外には多くを求めない。そうすると、洗面器、カウンター、吊戸棚(化粧鏡てん:三面鏡)という必須アイテムが備わったシンプルで、その上美しい洗面室のできあがりとなります。
もちろん、使い勝手もよくなることはいうまでもありません。
戸棚の上部に窓をつくり、光を取り込めば、とても気持ちいい朝を迎えられること間違いなしです。ちなみに吊戸棚の両サイドに縦長の窓を設置すると、鏡に映る人の顔も美しく見えるようになります。
洗面台に心のゆとりが表現される
洗面カウンターは広ければ広いほどいいというのが私の持論です。もちろん広いからといって、カウンターに化粧品など物を置き放しにしては元も子もありません。すっきりと片付けておくことで、使う人に心の余裕が生まれるのです。庭としての洗面室に、見応えが出てくるのです。
[大きいほどいいのは器]
【顔を洗いやすいのは、誰がなんといおうと大きな洗面器だと思います】
洗面器に肘が収まる
学校にあった大きな流しを思い出してください。肘がすっぽり入れば、腕からしたたり落ちる水も床にこぼれることはなく、流しに戻ります。洗面カウンターでいえば、洗面器に戻るということです。
肘が入らないシンク(洗面器)では…×
洗面器は肘が入らないサイズのものが一般的です。肘がシンクから手前にはみ出すと、すくった水が腕から肘を伝わって床へ落ちるのは万有引力のせいです。(笑)最近ではシャンプードレッサーが多く使われるようになりましたが、洗面器もシャンプードレッサータイプの洗面器を使えば、奥行きも巾もありますので丁度いいと思います。シャンプーができる洗面器は必ずしもシャンプー専用にする必要はありません。
見ごたえのある庭園の風景
トイレとつながる広めの洗面室。
洗面台に洗面器をのせただけのシンプルな造りが庭の風景を感じさせませんか?吊戸棚は幅いっぱいに、扉巾はあまり大き過ぎないように注意する必要があります。
水跳ねを気にしない大型洗面器
起き抜けから気分良くなれるように、戸棚の上から朝の光が入るようにしても面白いと思います。ただし、朝の光の発生する熱は東も西もほぼ同じです。
朝の光だからといって窓を取りすぎると夏の灼熱地獄の原因となります。
大きめの洗面器にはシャワー付き混合水栓をつけ、戸棚の鏡は三面鏡にするといいでしょう。
【吊戸棚とカラン(水栓)は身体の尺度に合わせて決める】
どんなに格好よくても、使い勝手が悪い洗面室は最悪です。
理想的な洗面台のプラン
カウンターの高さはシンクの中に使う人の肘が入るようにプランしなければ意味がありません。当然、カウンターが高過ぎると肘がシンクに入りません。また、これも重要なことですが、かがめた頭が吊戸棚にぶつからないようにしっかり計画しないと固い吊戸棚に頭突きをすることになります。
洗面台の失敗例
図のようにかがんだときに頭が吊戸棚にぶつかるのは、よくある悪いプランニングです。水栓金具よりも吊戸棚が前に出ていると、頭がぶつかってしまいます。
ぶつからない工夫Ⅰ
埋め込み棚にして後退させる
棚の位置を後退させると、頭が吊戸棚にぶつからないようになります。そのポイントは、水栓金具の位置よりも前に出ないようにしなければなりません。
ぶつからない工夫Ⅱ
棚を上に上げる
棚を上へずらすことも、頭をぶつけないようにするための有効な手段です。ただし、あまり高い位置まで上げてしまうと、手が届かなくなってしまい使い勝手が悪くなってしまいます。