BLOG
ブログ
【[洗面脱衣室]手洗い、メイク、洗濯、収納…の多機能空間】(部屋別アプローチ⑨)
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
山じまい 初候 綿柎開く(わたのはなしべひらく)
山じまい
富士山の山じまいは、幾度も噴火を繰り返してきた霊峰らしく火祭りによって告げられます。
日本三大奇祭にも数えられる「吉田の火祭り」です。80本ほど立ち並ぶ高さ3m・太さ90㎝にも及ぶ大松明(おおたいまつ)に次々と火をともし、夜の山梨県富士吉田市を照らし出します。
かつてはこのお祭りをもって富士山は閉山し、立ち入りを禁じました。
松明の起源は、富士山の神さまであるコノハナサクヤヒメが炎のなかで出産した神話にあるのだとか。
燃えさかる松明の火に富士山が噴火しないように願うとともに、富士山の恵みや富士山の無事感謝します。
・今日をたのしむ
【吉田の火祭り】
毎年8月26~27日に行う北口本宮富士浅間神社(きたぐちほんぐうふじせんげん)(山梨県)と境内社・諏訪神社の祭礼。
富士山が噴火しないように願うため「鎮火祭」とも。大松明の燃え残りである炭は火災除けの縁起物として大切にされます。
【富士山閉山】
かつては吉田の火祭りによって山じまいとなっていた富士山ですが、現在は9月10日が閉山日。今年の富士登山シーズンもあとわずか。
【レインボーブリッジ開通記念日】
東京都港区芝浦地区と台場地区を結ぶ吊り橋、レインボーブリッジが開通したのは1993(平成5)年の今日。
海面からの高さは約52m、吊り橋部分の長さは798mに及びます。
「レインボーブリッジ(=虹の橋)」という名前は、一般公募で決定しました。実は遊歩道があり、歩いて渡ることもできます。
【[洗面脱衣室]手洗い、メイク、洗濯、収納…の多機能空間】(部屋別アプローチ⑨)
前回は【[浴室]オリジナルの造作バスなら、拘り空間実現!】(部屋別アプローチ⑧)
https://heiwadai.jp/originalbath/
という内容でお伝えさせていただきました。
今回は「浴室」ついて【[洗面脱衣室]手洗い、メイク、洗濯、収納…の多機能空間】(部屋別アプローチ⑨)というお題(タイトル)でお伝えさせていただきます。(前回のブログの青字のタイトルにリンクを張っておきました。(タップすれば記事に飛びますのでよかったら、読んでみて下さい。)
それでは、よろしいでしょうか?
【洗面脱衣室の考え方】
[必要な設備・器具は?]
≪必要≫
・家電(洗濯機、乾燥機など)
・家電用コンセント
・タオル掛けバー(できればタオルウォーマー)
・鏡
・天井浴室用換気扇
《あると便利》
・タッチレス水栓
・スイング三面鏡
・足元暖房(できれば床暖)
・涼風、暖房機
・タイマー付き換気扇
・パネルヒーター
[どんなことに配慮する?]
・浴室と併せて考える
・シャンプー・リンスなど消耗品の収納スペースを確保する。
・おしゃれで清潔感が感じられるインテリアに。
・洗濯機の設置位置を考える。
[照明計画の考え方は?]
・全体照明(60W)と鏡廻りの部分照明(25W)
・防湿性のある器具
・浴室のスイッチなど、他の器具との使い勝手も考慮して位置を決める。
・風通しや出入りを考えると、できるだけ引き戸がお奨め。ただし、スイッチやコンセントなどを壁に設置することを考えると開き戸のほうが付け易い。スイッチ等の位置も考慮に入れ十分に考えることをお奨めします。
[広さ・寸法の目安は?]
・1坪以上、畳で換算すると2帖を目安とします。
・風呂上がりにバスタオルを掛けられるタオルバーを取り付ける壁があると便利。
・使用する時間帯が2人以上同時なら、洗面器はツインボウルをお奨めします。
・天井の高さは2.4m以下でも問題ないが、最近の洗面化粧台は高さが2m以上あり、吊り戸棚を含めると2.3m以上になるので、吊り戸を設置しないことも含めて十分な配慮が必要。
[湿気、換気の対策は?]
・湿気がたまりやすい空間なので、換気には十分注意が必要。
・自然換気を基本に、天井換気扇や換気乾燥暖房機などを浴室側に取り付けることをお奨めします。
[仕上げはどうする?]
・床材、壁材などは汚れにくく湿気に強く、掃除しやすいものをお奨めします。
(例えばこんな材料がお奨めです!)
床:ビニール床タイル、コルク、Pタイル、リノリウム、竹フローリング
(リノリウムは施工は多少難しいですが、水は通さず、湿気
は通す性質がありますので、床下が蒸れない利点が大きい材料です。)
【収納・照明の工夫は、用途に合せて臨機応変に…】
洗面脱衣室は、浴室(ときにはトイレも)を含めて計画することをお奨めします。スペースが広く取れないときに、無理に仕切ってしまうと圧迫され、閉塞感を感じてしまいます。そのような場合は、完全に間仕切りせず、腰高の壁やガラスのドアを設置することで開放的で明るい洗面脱衣室になります。
メイクをしたり、洗濯をしたりと多機能な空間であるため、収納や照明に工夫をすることをお奨めします。洗濯機の隣に便利なオープン棚を取り付けるのも、お奨めします。ゆとりがあれば洗面器も、ツインボウルと長いカウンターを設置してもよいでしょう。
また一方、照明は明るさ以外にもメイク室としての雰囲気も大切にすることをお奨めします。
……………………………………………………………………….
《例》
洗面台の上部に電動開閉式の高窓を設置すると、光と風を十分に取り込めます。ただし、西日雨吹込み対策として庇(ひさし)を必ず活用することをお奨めします。
浴室、洗面脱衣室、トイレをひとつに纏(まと)めることも考えられます。トイレ横の棚は洗面脱衣室、トイレの共用で使用します。
洗面コーナーの前の全面を鏡にしてスッキリとさせることをお奨めします。収納は反対側に壁面収納を設置します。
写真のような斜めにできたスペースでも、三角形の洗面コーナーを設置することが可能です。
《アイデア》
壁面にタオルウォーマーがあると、暖かくてふかふかのタオルをいつも使えます。濡れタオルは、たとえ洗剤で洗ってあったとしても腐朽菌が発生し、黴(カビ)臭くなってしまいます。乾かしてさえいれば黴や腐朽菌は、ほとんど生えることはありません。よって、清潔で、臭いも発生しません。
水栓の下に奥行のある棚を設け、省スペースなバスグッズカウンターにしてすると浴室の広さも演出してくれます。