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狭すぎる??壁で仕切られた書斎【主寝室・子ども室CASE 3】
今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。
立秋(りっしゅう)末候 蒙霧升降す(のうむしょうこうす)」
台風の名前
北太平洋上で台風の卵(熱帯低気圧)が多く生まれ、発達しながら日本に近づく8?9月は台風シーズンです。
台風は「台風17号」のように、毎年1月1日以降に発生した順に番号で呼ぶのがお馴染みですが、国際的には別の名前がつけられます。
日本を含む14カ国が加盟する「台風委員会」が定めるもので、各国が10個ずつ提案した計140個の中から順に名づけます。
ちなみに1番はカンボジアの「ダムレイ」。象を意味する言葉です。
日本は「テンビン」「ヤギ」「ウサギ」「カンムリ」など、星座の名前を提案しました。
これは、もっとも台風の影響を受ける船乗りたちが、かつて方角を知るのに正座に親しんでいたことからのアイデア。
さらに他国の言葉で感情を害さない響きでかつ発音しやすい、という条件も満たしているそうです。
狭すぎる??壁で仕切られた書斎【主寝室・子ども室CASE 3】
今回は、ご夫婦二人連れのお客さんが相談にやってきました。今回はどんな相談事を持ってくるのか愉しみです。
P(パパ)家を建てる計画をするなら、狭くてもいいから書斎が欲しいんだけど。
m(ママ)書斎で何をするつもり?贅沢だし、使わないと思うよ。物置になるのが関の山じゃない。
P 本がたくさんあるし、趣味の模型を作って、ガラス棚に飾りたいし、音楽も聞きたいから、オーディオセットが置ければ言うことないんだけど。
m それなら私だって欲しいよ。主寝室を使うんじゃだめなの?
Pたまには仕事も持ち帰ることもあるから、主寝室だと十分な明かりも付けられないし、パソコン類の音もうるさくて眠りを妨げるかもしれないよ。
m ほんとうに必要ならもちろん考えなければならないけど…【間取りPLAN A】書斎じゃ駄目なの?
P 最低でもパソコンの置ける机とプリンター、本棚が必要だから、【間取りPLAN A】では閉じ込められている感じがするんだよね。【間取りPLAN B】ならギリギリなんとか使えそうだけれど。
m 【間取りPLAN A】で狭いの?もっと収納を広げたいくらいなのに、寝室に机を置いて書斎スペースにするのはどうなの?
P 子どもに個室があるように、狭くてもいいから好きに使える個室があれば嬉しいな。
×【間取りPLAN A】
①狭小のため机以外のモノを置くことができない。
②通路幅が広すぎてもったいない。他の部屋を兼ねて使えそう。
△【間取りPLAN B】
③【間取りPLAN A】から改善された幅と奥行。
④ ウォークインクローゼットのもったいない通路幅が変更されても収納量はまったくといっていいほど変わっていません。
⑤出入り口扉の位置を変えて書斎の奥行を広くした子ども室の広さはほぼ変わらない。
【解決策・処方箋】
[仕事と趣味は別モノとして計画する]
書斎が必要な理由はその人、その人によって千差万別です。SOHOなどで自宅を事務所として使う場合、会社から仕事を持ち帰ることが多い場合は、仕事の場としての自室が必要となるでしょう。
それ以外では、1人だけの時間を過ごすことでリラックスしてストレス発散に繋がるという理由で、音楽や読書などの趣味の場としての空間が必要という場合が考えられるのです。
家族で過ごす時間は重要に違いありませんが、子どもがテレビやゲームを楽しんでいる横で、仕事などの考えごとなどに集中するのは難しいと思います。趣味のミステリーなどの読書なら別に問題ないかもしれませんが…
【間取りPLAN A】は1.5帖しかないかなり狭い空間を扉で仕切っています。机があるだけでいっぱいで本棚すら置く場所に困ってしまいます。
【間取りPLAN B】では子ども室と主寝室の扉の位置を変えることで、書斎の奥行を広くしてあります。さらに、ウォークインクローゼットの間口を最適化することで書斎を広くしました。
ですが、別室にはなっていません。【間取りPLAN A B改善案①】では仕事の場として使用することを前提に、赤[書斎の出入り口の位置を思い切って廊下側に変更]了 しました。]
夜遅くまで作業する場合は、寝室にキーボードやプリンターの音が響き、扉を開閉するたびに光が漏れるなど、就寝の妨げになってしまいます。
そのような場合は、寝室の延長上の空間ではなく、赤[独立空間]了にしたほうがいいかもしれません。改善案では、独立性を高めるために開き戸を採用していますが、実際には引戸にすれば使い勝手は雲泥の差が生じます。
そして【間取りPLAN A B改善案②】は、赤[書斎の使用頻度が低い場合]了 です。ウォークインクローゼット兼書斎として利用することで [スペースの効率利用]了 が図られます。
どうしても書斎の雰囲気は隠れ家状態からは離れますのでその雰囲気を重要視するかたには、納得いかれないプランとなります。しかしながら、ウォークインクローゼット内にあることで家事室の用途としても利用しやすいなどの汎用性は抜群です。
夫婦それぞれの趣味の品をクローゼットや納戸に仕舞い込むのではなく、ディスプレイして眺めて楽しめる空間があるだけで心にもゆとりが持てます。
その上、寝室も片付きやすくなります。それぞれが使える机と椅子や、飾れる壁面があるだけでも書斎としての空間と成り得るのではないでしょうか。
◯【間取りPLAN A・B】の 解決策
[解決策①]
①本来であれば、6分割の踊り場はお薦めしませんが、敢えてプランとして、階段形状を変えて書斎の出入口を移動。
② 寝室から独立した書斎は寝室に音や光が漏れにくい
[解決策②]
③ 2つの空間を1室で利用
(黒)利点…収納量が増える。
家事室の用途としても使いやすい。