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子供室と隣接する主寝室の関係【主寝室・子ども室CASE 2】

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今回も独断と偏見で、旧暦のお話から、入らせていただきます。

小暑 次候 蓮始めて華さく

お中元のはじまり

お中元のはじまりはどんなだったか、興味ないですか?

お世話になっているかたへのお中元は、お盆の時期によって贈る時期があります。

新暦でお盆を迎える関東などでは、七月初旬から十五日ごろに、月遅れで八月にお盆を迎える関西などでは、八月初旬から十五日ごろに贈ります。

お中元の由来は、もとは中国の道教の行事でした。

上元は一月、中元は七月、下元は十月のそれぞれ十五日が、道教の神さま、天官(てんかん)、地官(ちかん)、水官(すいかん)を祀る日でした。

中元は地官の誕生日で、さまざまな罪がゆるされる日でした。

それがお盆と重なって、祖先を供養し、両親に贈り物をするようになったのが今のお中元のはじまりです。

子供室と隣接する主寝室の関係【主寝室・子ども室CASE 2】

今回は、再び、お母さん同士の二人連れのお客さんが相談にやってきました。今回はどんな相談事を持ってくるのか愉しみです。

m(ママ1)子ども部屋は将来的に区切ればいいから、最初は一部屋で広く使えばいいと思うんだよね。

F(ママ2)私もそれでいいと思うんだけど、主寝室との関係はどうしたらいいのかなぁ?

m 子どもが小さいうちは、親と寝るのも一緒だから、一部屋で繋げておいて、将来的に壁で仕切ればいいんじゃない?

F そうだね。今はカーテンやアコーディオン簡易間仕切り程度でいいわよね。

【間取りPLAN A】はどうなんだろう?子ども室Aが主寝室と繋がってるよ。小さい子ども用だね。北側にある子ども室Bは、大きな子ども用なのかもしれないね。

F 最初から作り付けの収納があるから片付けやすくて便利じゃないかなぁ。下のプランは将来的な間取りなんだろうね。しっかり壁で仕切ってあるね。

m でもさぁ、壁1枚で仕切られているのってどうかなぁ?普通の壁って音が筒抜けだよね。テレビやオーディオなどの音は結構響くよね。やはりお互いのプライバシーのためにも遮音の配慮って、もっと気遣い必要なんじゃないかなぁ?

m・F 後々簡単にリフォームできて、収納も十分に充実してて、さらに、そしてプライバシーにも配慮されてる間仕切りのやり方ってないのかなぁ?

△【間取りPLAN A】

①出入り口の動線が重なっているので、頻繁にお見合いしてしまいストレスになる可能性がある。

子ども室AにもBにも収納が充実しているので、おもちゃなども散らかり難い。

間取りPLAN A

間取りPLAN A

 

将来的に簡単に間仕切ることが可能。

[子どもが成長した場合]

 

③ 出入りの際に、ぶつかる可能性大。

主寝室と壁1枚で間仕切るため、音漏れする可能性が高い。

【解決策・処方箋】

[間仕切り壁1枚ではなく、理想的には遮音壁+収納]

親子の関係が年々変化していくのと同じく、主寝室と子ども室関係も変わっていきます。大抵の場合、幼児期はほとんどを親と過ごしますので個室である必要はありませんが、幼年期や少年期を過ぎると自分の部屋で過ごす時間が長くなってきます。

今回話題となっているのは、将来的に誕生する子どもの部屋と主寝室の関係です。

将来的な部屋といってもスペースだけあればいいのではなく、いざ部屋を分ける段階になって、膨大な費用と手間がかからないようにしておきましょう。そのためには事前に扉や収納を備えておくことが必要となります。

【間取りPLAN A】では、将来間仕切り壁を取り付けるだけなので大変よく考えられているといえます。

ですが、mさんが心配されているように、間仕切り壁1枚で仕切るのはかなり、心もとない状況であり、抵抗があります。お互いの会話や、音楽、電話、テレビなどの音が気になって寝付けないなどということもあるかもしれません。

そうなってしまうと毎日のことなので、かなりストレスとなり、お互いに不満が蓄積されてしまいます。

そこで、次善の策としては、遮音対策された有効な壁とする(赤字了)か、(赤字)部屋と部屋の間に収納を挟む…またはその両方を兼ねたものにするなど音漏れには細心の注意をお薦めします。

場合によっては、そのような配慮が一切必要ない場合もありますが、主寝室と隣同士の部屋で音漏れがあったほうがいいという場合のほうがまれだと思います。

経験上、逆の場合は、親子関係がギクシャクしてしまったケースも多々あります。

それから、収納の内容物と量によっては、予想しているより、遮音性能が発揮されない場合も多々ありますので、やはり遮音壁との併用が望ましいと思われます。

【間取りPLAN A】解決策・処方箋では将来的には部屋間では収納を挟むことを前提に計画しました。幼児期は間仕切りは必要ありませんが、収納がまったくないとおもちゃなどの保管場所に困ってしまいます。

そのためには、事前に壁側の幅の狭い収納をつくっておいて、それにあてるように計画してあります。将来リフォームする際には、後の収納を足すだけで済みますので、難しいことはないと思います。

また、主寝室と子ども室、廊下の収納扉が狭いスペースに集中していて、出入りの際に渋滞を起こしたり、ぶつかってしまうなどの危険性も十分にかんがえられるので、子ども室の扉を思い切って奥に移動して安全にも配慮しておくことをお薦めします。

本来であれば、開き扉ではなく、片方だけでも引き戸にできれば、使い勝手は格段によくなりますが、部屋の形状を考えると必ずしも可能だとも限りませんので、今回は開き扉で計画しました。

そして、今回は、子どもが幼児期から社会に出るまでの間取りの変化について考えましたが、子どもが独立し巣立った後の時間のほうが実際には圧倒的に長いので、そのときの自分たちの暮らし方と家の活用方法にもしっかりお考えになることをお薦めいたします。

◯【間取りPLAN A】 解決策 

①子ども室の扉を奥に移動。これで出入りの渋滞は大分避けられるようにはなりましたが、主寝室の扉を引き戸(一本引き)にすることでも使い勝手は格段によくなります。

間取りPLAN  Aの解決策

間取りPLAN Aの解決策

 

将来的に簡単に間仕切ることが可能。

③間仕切る前の時点でも、まずは、おもちゃなどを収納するために最低限必要な収納を造り付けておく。

[子どもが成長した後]

④出入りの際の安全に最低限配慮

主寝室と子ども室の間に挟んで音漏れ対策をする

プラスターボードを二重に貼るだけでも効果はあるので、遮音間仕切り壁にしておくことをお薦めします。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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