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【室内建具の選定】まずは開閉方式から、見た目や形ではなく…(屋内リフォーム⑩)
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
白露(はくろ)末候 玄鳥去る(つばめ去る)
おはぎと隣知らず
秋のお彼岸(ひがん)は、お仏壇や墓前に「おはぎ」をお供えするのがならわしです。
おはぎは、餅米とうるち米をまぜて炊き、粗くついて丸め、餡(あん)やきのこをまぶした和菓子。
もともとは「ぼた(牡丹)餅」でしたが、宮中に仕える女房たちが秋には「萩の花」そして「おはぎ(萩)」と呼ぶようになり、この名が定着したようです。
また、すり鉢とすりこぎで静かにつくため、隣近所にわからないという意味で「隣知らず」や「夜船(=月知らず)」という別名も。いずれも江戸時代に生まれた粋な言葉遊びです。
・今日をたのしむ
【国際ビーチクリーンアップデー】
1986(昭和61)年にアメリカではじまった自然保護活動です。日本では1990年代から活動が始まり、9月第3土曜日を中心に海岸のごみ拾いやデータ収集を行います。
【川内(せんだい)大網引】
長さ350m以上の大網を3千人の男衆が引き合う鹿児島県薩摩川内(さつませんだい)市の伝統行事。関ヶ原の戦いに向け兵士の士気を高めるために行ったのが起源とされています。
【室内建具の選定】まずは開閉方式から、見た目や形ではなく…(屋内リフォーム⑩)
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[開き戸]
金具(蝶番(ちょうつが)い)を軸に弧を描いて開け閉めする。1枚の場合は片開きといいます。2枚の場合は両開きといい、開閉方向に外開き、内開きがあります。
[引き戸]
溝やレールに沿って左右に動かして開閉します。壁の中に引き込む場合を引き込み戸、複数を重ね合う動きが出るものを引き違い戸といいます。使い勝手としては、もっとも優れた建具といえます。
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[折れ戸]
金具(蝶番い)で繋(つな)がれた複数枚の戸が、開かれたときに折り畳(たた)むような形となり、「折り戸(おりど)」「折り畳み戸」ともいいます。スペースを取らずに、出入りしやすい点では優れた建具といえます。
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【予算と内装に合わせてデザインや素材は選定しましょう】】
室内建具(たてぐ)には開き戸だけでも、開き方が3種類あります。最も多く使われているのが「開き戸」で、いわゆる一般的にいわれるドアのことです。
洋室の出入り口に多く使われるのは、このタイプです。次に多いのが「引き戸」です。和室で使われることが多い形です。(最近では洋室でも使われることが多くなってきています。)
3つ目が「折れ戸」です。クロゼットや浴室の入り口などによく用いられます。
開き戸を設けるときは、内開きか、外開きかをよく考えないとなりません。向かい合ったドア同士がぶつかることのないように気を付けなければなりません。
またトイレなど比較的狭い部屋を内開きにすると、なかで人が倒れたりしたときに開けられなくなる場合が多いので要注意です。
【室内建具の素材の種類】
[突き板張り]
天然木を0コンマ何mmという薄さにスライスして、合板(木を重ね合わせたもの
[むく材]
天然木そのものを一枚板で使ったもの。基本来のてざわるなどの質感があり、概ね、塗装をして仕上げます。むく材と呼べるか分かりませんが、薄い無垢の板を3層に張り合わせた板材もあります。伸び縮みがほとんど少なく、積層材とはまた違った味わいがあります。
予算に糸目をつけなければ、私はこの建具が一番です。
※無垢材のフローリングに無垢材のドアを合わせたい。
[シナベニヤ]
すべすべしている、白っぽいシナという素材の板を合板の上に張ったものです。
[化粧シート張り]
合板や繊維板に、色や木などの柄が付いたシートを張ったもの
引き戸は、洋室にいる人も近頃増えてきました。開き戸より開けやすいことから高齢者や身障者向きであるともいわれています。また、開けっ放しができるため、夏場に風を通すのにも向いています。
いわゆる、高齢者向きというよりも、すべての年齢層すべての人にに向いている、ユニバーサルデザインなのです。子ども室の場合には、少し開けておくと、気配が分かって安心です。3枚引き戸は、バリアフリー浴室の入り口などに向いています。
折れ戸は広々と全開できる長所があり、風を通したい場所、物の出し入れの多いクロゼットなどには断然お奨めです。
開閉方式を決めたら、いよいよデザインや素材を決める最大のチャンスです。合板や繊維板の上に化粧シート(木目や色を印刷したシート)や突き板(薄くスライスした天然木)を張ったもの、シナ合板を使ったもの、シナベニヤを使ったもの、無垢材や集成材に塗装したものなどが『框(かまち)』と呼ばれる四隅に枠がついたもの、ガラス入りなどデザインもさまざまです。
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質感やデザインに凝ったものほど価格は上がりますが、、予算と内装の雰囲気に合わせて選びましょう。既製品を選ぶ以外に、好みに合わせて造作してもらうという選択もありです。