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家庭用ゲームで認知機能活性化

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リフォームでゲーム部屋を作るマニアも

ゲーム部屋リフォーム

総務省の「社会生活基本調査」によると、「スマートフォンや家庭用ゲーム機でゲームを嗜む65歳以上のシニアは10%超で、60代では男女とも2割近いことがわかりました。

現50~60代の層は、子供時代にゲームセンター文化の洗礼を受け、家庭用ゲーム機の購入を巡って両親に苦い顔をされた経験を持つ世代です。

シニアに対するゲームの影響を調べた複数の研究からは、エクササイズ系ゲームは体力や歩行能力の改善に役立つほか、ゲームの種類にかかわらず、認知機能を維持する効果が確認されています。

ゲームを通じてウェルビーイングが向上

千葉大学の研究者らは、要介護認定されていない65歳以上の1243人(平均年齢76.7歳、女性626人)について、デジタルゲームの利用状況と「ウェルビーイング(健康・幸福感・社会的充実感など満ち足りた心身の状態)」との関連を調査しました。

ウェルビーイングとの関連では、高齢ゲーマーは非ゲーマーと比べ、趣味のグループへの参加率と友人に会う頻度が高くなり社会的な幸福に役立ち、いっぽう懸念された「座りっぱなし」の弊害は認められなかったそうです。
かつて「ゲームは若者のもの」と思われていた時代は、もう過去の話です。
実際、ここ数年はeスポーツ(ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称)をレクリエーションに取り入れる介護施設が増えています。

高齢者の間でeスポーツが普及し始めた背景

eスポーツが普及し始めた背景

 

 

高齢者にとってのeスポーツの魅力は、単なる「暇つぶし」や「娯楽」にとどまりません。

第一に挙げられるのは、頭と体を同時に使うことで脳を活性化させる効果が期待できる点です。

 

集中力・判断力・リズム感の活性化

たとえば「ぷよぷよ」や「太鼓の達人」などのゲームは、集中力・判断力・リズム感などを鍛えることができます。

個人で黙々とプレイするだけでなく、チームで協力したり、対戦したりするゲーム体験は、自然と笑顔や会話を生み、孤独感の解消や社会参加の促進にもつながります。

加えて、ゲームの中で「上達する喜び」や「大会で結果を出す達成感」を味わえることも、日常生活にハリをもたらす要因となっており、高齢者の生活の質(QOL)を高める新しいツールとして期待されているのです。

高齢者におすすめの
eスポーツタイトルと選び方のポイント

高齢者がeスポーツを楽しむためには、無理なく続けられるゲーム選びが何より大切です。
近年は高齢者向けに開発されたタイトルや、世代を問わず楽しめる直感的なゲームも増えてきました。
初心者向きで、心と体の健康に良い影響をもたらすおすすめジャンルと、その選び方のコツをご紹介します。

リズム・パズル・レーシングなど直感操作のゲームが人気

操作がシンプルで、視覚的にも分かりやすいリズムゲームやパズルゲーム、レーシングゲームは、eスポーツ初心者の高齢者にぴったりです。具体的には下記のゲームです。

リズムゲーム(太鼓の達人)

■リズムゲーム(例:太鼓の達人)

手や体を動かしながらテンポに合わせることで、運動機能の
維持と脳の活性化に効果的

■パズルゲーム(例:ぷよぷよ・テトリス)

ブロックの整理や消去を考えることで、認知機能のトレーニン
グに

■レーシングゲーム(例:マリオカート)

反射神経や空間認識力を楽しく鍛えることができ、集中力アッ
プに役立ちます
このようなゲームはプレイしているうちに自然と笑顔が増え、楽しさと達成感の両方が得られるのが特徴です。

複雑な操作が不要なゲームを選ぶコツ

短時間で遊べる他高齢者にとって、ボタン操作やルールが複雑すぎるゲームはストレスの原因になることも。だからこそ、以下のようなポイントを押さえてゲームを選ぶと安心です。

■コントローラーの操作が少ないもの

直感的に動かせるNintendo Switchなどの「モーション操作」対応ゲー
ムはおすすめ

■短時間で遊べるゲーム

長時間集中する必要がないため、体力に不安がある方でも無理なく楽
しめる

■操作の説明やゲームの解説が充実しているもの

画面に大きな文字が表示され、音声ガイドなどがあれば、初めてでも安
心です
このように、「操作のしやすさ」「遊びやすさ」「見やすさ」を意識することで、長く楽しくプレイを続けられます。

交流・対戦できるゲームはモチベーション維持に役立つ

eスポーツの大きな魅力の一つが、「人とつながること」です。高齢者が参加できるeスポーツタイトルの中でも、他の人と対戦・協力できるタイプは、社会的つながりを育み、孤立防止にもつながるとされています。

スイカゲーム等

■ボンバーマンR オンライン

シンプルな爆弾アクションながら、複数人での対戦が可能。家族や
友人と盛り上がれる

■スイカゲーム(話題のシンプル対戦パズル)

ルールが簡単で、大人も子どもも楽しめる。世代を越えた交流にも
最適

■Wii Sports / Nintendo Switch Sports

テニスやボウリングなどのゲームで、身体を動かしながら一緒に楽
しめるのが魅力
このような交流を促進するゲームは、楽しみの中に「つながり」や「仲間意識」が芽生えるため、継続意欲が高まる傾向にあります。

地域や施設、家庭のなかで少しずつ広まりつつある「高齢者×eスポーツ」という新しい文化。
これは、これからの高齢社会を支えるポジティブな選択肢として、より多くの人に広がっていくことでしょう。
ゲームの世界で新しい仲間や新しい自分に出会える…そんな未来が、すぐそこに広がっています。

シニア女性にも広がるTVゲーム事情

シニア女性にも広がるTⅤゲーム

 

 

雑誌「ハルメク」のシンクタンクが、50‐80代女性の「ゲーム」に関する意識と実態をしました。
月1回以上の頻度で最近ゲームをしているシニア女性は、全体403人のうち261人(64.8%)でした。
そして特長的だったことは、1回あたりゲームに費やしている平均時間が約42分だったことです。

 

ゲーム経験度

 

 

 

最近は、短い時間でできることを謳うサービスが多く、女性専用スポーツジムは『30分フィットネス』と標榜し、最近話題の「コンビニジム」は『1日5分でちょいトレ!健康習慣プログラム』を提供しています。

 

シニア女性は、運動習慣よりも長い時間をゲームに費やしているということになります。

女性ゲーマーにオンラインゲームがエンタメの一つとして浸透

エンタメ

 

 

対面型の紙・道具を使うリアルゲームとスマホ・パソコンで行うオンラインゲームとの違いはどうでしょう。
403人のうち、リアルゲームは198人(75.9%)と多いですが、オンラインゲームも130人(49.8%)。

ゲームをするシニア女性の半数がネットでのゲームをしていました。

ナンプレ、クロスワードこれはシニア世代のデジタル活用が進んだ結果です。

そして、ゲームをしている人(261人)の約8割(208人)が「脳トレ系パズルゲーム」でした。

リアルゲームが81.3%(169人)、オンラインゲームが29.8%(62人)、両方経験者が11.1%(23人)です。

紙媒体(新聞・雑誌・本など)で掲載されている「数独(ナンプレ)、クロスワード」が当該世代に人気なことは有名ですが、脳トレ系オンラインゲーム派も一定数いるということが今回明らかになりました。

今後ますます、デジタルもゲームもシニアの生活の一部として根付いていくことが予想されます。
慣れ親しんだリアルゲームとの融合、人とのつながりなど実生活が豊かになるのであれば、可能性があるのではないでしょうか。
シニア女性のゲーム市場の動きからも目が離せません。

住まいにおける5つのゲーム空間

日本の暮らしにしっかりゲームは浸透し、住まいにおけるゲーム空間が5つのタイプに分類できます。

ファミリーリビング型

1. ファミリーリビング型

 

1983年にファミコンが登場した当時から現在に至るまで、広く見られる形式が「ファミリーリビング型」です。

日本の家庭においてテレビは居間やリビングに一台あるというのが一般的だったため、自然とこの形式が定着しました。

最近ではコロナ禍の「宅トレ」ブームと共に流行した体感型ゲームの影響もあり、テレビ前のスペースを広くとるレイアウト、派生型として誕生しています。

 

フリーアドレス型

2. フリーアドレス型

 

 

 

1980年代後半に「ゲームボーイ」などの携帯型ゲーム機器が人気を博して以来、現在も見られるのが「フリーアドレス型」です。

 

一人ないし複数の子どもがゲーム機やスマートフォンなどを使って思い思いの場所でプレイしています。

没入空間型

3. 没入空間型

 

 

リビングのように開けた場所ではなく、没入できる閉ざされた空間として整えられたゲーミング環境が「没入空間型」です。

専用のPC、モニター、デスク、チェア、キーボード、配信のためのカメラなどの機器に加え、色鮮やかな照明デコレーションによって構成された、ゲームの世界観を反映するようなサイバー感を印象づけるスタイルが近頃のトレンドです。

 

4. 多目的コーナー型

多目的空間型

 

 

「多目的コーナー型」は、寝室や仕事部屋、趣味部屋、はたまたヌック(写真)などの空間とゲーミング環境が融合している多目的な部屋です。

 

没入空間型同様に閉ざされた空間であっても、同タイプと比べてシンプルなインテリアでつくられるケースが散見されます。

 

この形式は一人暮らしの他、ファミリー層で取り入れられているケースも多いのが特徴です。

ゲーマーカップル型

5. ゲーマーカップル型

 

一つの部屋にゲーミング環境を複数並べるのが「ゲーマーカップル型」です。

同棲カップルやDINKS、ファミリー層の住宅で見られます。

リビングのように開けた場所であってもファミリーで一つのゲームを一緒に楽しむためではなく、並んで会話は楽しみつつ各々が好きなゲームで遊んだり、時にはオンライン上で同じゲームを遊ぶことを目的としてつくられているのが最大の特徴です。

「ゲーマーカップル型」は、近年見られるようになった形式です。
ゲーマーの女性人口増加や多様化が進む中、カップルや夫婦でゲームが共通の趣味、というケースが増加していることは容易に想像されます。
暮らしを共にするタイミングで一緒にゲーミング部屋を持つということは自然な流れなのでしょう。

シニア層の快適なゲーム部屋~健康と趣味を両立する空間づくり

 

ゲーム部屋のレイアウトは、近年シニア層にも注目されるテーマとなっています。

従来は若年層やゲーム愛好家向けの話題でしたが、デジタル化の進展やeスポーツの普及により、シニア世代の生活にもゲームが溶け込むようになりました。

快適ゲーム部屋空間シニア層のためのゲーム部屋つくりでは、身体的特徴や生活習慣に合わせた家具や機器の配置が重要です。
例えば…

 

  • 座りやすく立ち上がりやすいチェア
  • 目に優しい間接照明
  • 音声操作対応のデバイス

座り易くて立ち上がり易い

など、使いやすさと安全性を両立した設計が求められます。
シニア層のためのゲーム部屋づくりは健康維持や趣味の充実、社会参加を促進する重要な要素です。
楽しく快適な空間づくりは、生活の質向上だけでなく家族や地域とのつながりを深める場として機能します。

 

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

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