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ウォークインクローゼットの絶対に失敗しない作り方と使い方

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このシリーズの前回(第2回)【「衣裳部屋」をつくると家がスッキリするのには重要な5つの理由があった。 】

についてお伝えさせていただきました。ウォークインクロゼット

どちらかというと第1回のお話は、このシリーズの総まとめ的な内容でした。今回は、3回シリーズの最終回となります。

 https://heiwadai.jp/isyoubeya-2/

ウォークインクローゼットの絶対に失敗しない作り方と使い方

ウォークインクロゼット服や家電など家にある、いろんな物を収納できるのがウォークインクローゼットです。

家を建てるならウォークインクローゼットを作りたいという方も多くいらっしゃると思います。

ウォークインクローゼットはある程度の広さがあるため多くの物を入れられるので、特に服や物が多いご家庭に人気の収納です。

そんな家にあると便利なウォークインクローゼットですが、ウォークインクローゼットは作り方ひとつで使いやすいウォークインクローゼットにもなれば、あまり物を収納することができない使いにくいウォークインクローゼットになってしまうこともあります。

では、使いやすいウォークインクローゼットをつくるにはどうすればいいでしょうか?

今回は使いやすいウォークインクローゼットのつくり方についてご紹介します。

ウォークインクローゼットってどんな収納?

多くの方が、人が中に入れるくらいのスペースがある収納をイメージすると思います。

人が入るとなると、ある程度のスペースが必要となるので、小さいウォークインクローゼットで2畳くらいから、広いものではウォークインクローゼットの中で着替えができる衣装部屋くらいの広さが確保されている物までさまざまです。

一般的には、ウォークインクローゼットの中には服がかけられるハンガーや、物や布団が置けるように棚が設けられていることがほとんどです。

WlCってどんな収納?服に特化したウォークインクローゼットから、服だけでなく季節家電といったあまり使わない物も収納しておくなど、家庭によってウォークインクローゼットの使い方はさまざまです。

ウォークインクローゼットは、一般的には寝室など部屋に設けられていることが多いのですが、家族誰でも使えるように廊下やホールに面してウォークインクローゼットを設ける場合や、さらには2か所に出入り口を作って通り抜けられるようにしたウォークスルークローゼットという物もあります。

どんな物を収納するか、だれが使うかでウォークインクローゼットの配置場所や形は決まってきます。

家族の生活スタイルこのように、その人や家族の生活スタイルに合わせてウォークインクローゼットは作ることができます。

そんな便利なウォークインクローゼットですが、それではウォークインクローゼットをつくる時はどのように設計士に伝えれば理想のウォークインクローゼットにすることができるのでしょうか?

おそらく、「これくらいの服や物があるので、〇〇帖くらいのウォークインクローゼットが欲しい」と伝える方が多いのではないでしょうか。

もちろん、その伝え方で問題ありませんし、スペースが確保できれば希望したサイズのウォークインクローゼットができるはずです。

ところが、そうして出来上がったウォークインクローゼットが使いやすいかどうかは別の問題となってきます。

では、具体的にどのようなウォークインクローゼットだと使いやすいのか見ていきましょう。

洋服の幅ってどれくらい?

洋服の幅って?具体的にウォークインクローゼットの収納の話をする前に、まずは予備知識として服のサイズを知る所から始めてみたいと思います。

あなたは、洋服の幅ってどれくらいあるか分かりますか?

まず服を掛けるハンガーを見てみると、ハンガーの幅は40センチ〜45センチくらいが一般的なサイズです。

そのハンガーに服を掛ける事になるのですが、そうなると大体50〜60センチくらいのサイズになります。つまり、服を掛けるならこの60センチの奥行きを確保しないといけない事になるんですね。

では、この事を踏まえてウォークインクローゼットのサイズを見てみましょう。

よくあるウォークインクローゼットのサイズ

よくあるWICのサイズ図は、広さが3帖のウォークインクローゼットの図面になります。

広くはありませんが、このくらいの広さがあればウォークインクローゼットとして十分使える広さと言えます。

ちなみに、このウォークインクローゼットの広さは、壁の中心〜中心(建築用語で芯々寸法といいます)までが2.73m × 1.82mの広さです。

では、このウォークインクローゼットをどうやって使うと物が収納しやすいのでしょうか?

ここでウォークインクローゼットの使い方に注目するかしないかが、使い勝手の良いウォークインクローゼットになるかどうかの分かれ目となります。

残念なウォークインクローゼット

残念なウォークインクローゼットウォークインクローゼットの残念な使い方を見てみると、実は先ほどの図面のウォークインクローゼットに目いっぱいハンガーパイプをつけるのが、残念な使い方の代表例となります。

その理由は、通路部分が狭くて使いづらいウォークインクローゼットになってしまうからです。

両サイドに服を収納したウォークインクローゼットを図面で表すとこんな感じですね。

このウォークインクローゼットが使いにくい理由を具体的に見ていきましょう。

このウォークインクローゼット、図面で見ると幅が1.82mと表記されるのですが、実はそれは壁の中心からの芯々寸法で、実際にウォークインクローゼットで使える幅はもっと狭くなってしまいます。

通路幅木造住宅の場合、幅が1.82mのウォークインクローゼットでは、

実際には1.7mを切る幅しか使う事ができないのです。

そこに服のスペースとなる60センチ幅を両側にとると、残った通路部分が50センチを切ってしまいます。

通路部分が50センチを切ってしまうというのは、実は人にとって結構ストレスとなってしまいます。

人の肩幅は50センチほど。さらに人が通るとなると60センチは必要になってきます。

では、通路に60センチ必要なのに、50センチも通路が取れないとどうなってしまうでしょうか?

通路が狭いとウォークインクローゼットの中を歩くたびに服が肩や腕に当たる事になってしまいますし、余剰スペースが少ないので物が溢れているように見えやすいのですね。

服もこすれて痛みやすくなります。

また、出入り口も非常に窮屈となり、ゴチャゴチャと見えてしまうウォークインクローゼットの代表例となってしまいます。

重要な通路幅そのため、幅が1.82mのウォークインクローゼットの両側にハンガーパイプをつけるのはおススメではないですね。

ウォークインクローゼットとその他の一般的な収納の違いとして、ウォークインクローゼットには必ず通路部分も必要になってくることが挙げられます。

通路は無駄なスペースに感じるかもしれませんが、ウォークインクローゼットでは結構重要な役割を果たしています。

このようにウォークインクローゼットでは、通路のスペースもしっかり確保しておくことが綺麗で使いやすいウォークインクローゼットに繋がってくるんですね。

それでは、先ほどのウォークインクローゼットはどのようにして使うのがいいのでしょうか?

ウォークインクローゼットの効率的な使い方

効率的な使い方先ほどのウォークインクローゼットの効率的な使い方としては、このように片側にハンガーパイプ、もう片側は棚にしてあげるのがストレスがなくて使いやすい配置となります。

棚は奥行きが有りすぎると逆に使いづらくなるため、棚にそれほど奥行きは必要なく、その分ウォークインクローゼットの通路に余裕が出てくるのです。

棚は造作で自由に高さを変えられる可動棚にしておくと、物に合わせて高さを変えられるのでより使い勝手が良くなります。

また、意外とおススメなのが市販の棚やカラーボックス。

自由に変えられる棚の高さ造作で棚をつくるより、市販の物を置くほうが安くすみますし、将来的にサイズも簡単にかえる事ができるので使い勝手が良いのが特徴です。

このように棚の奥行きを45センチくらいまでに抑えてあげれば、通路部分を確保しながら服も棚もストレス無く使う事ができるようになります。

そのため、幅1.82mのウォークインクローゼットの場合は両側に服を掛けるのではなく、このように片方に服、もう片方に棚というように、通路をしっかり取った配置にするとウォークインクローゼットに余裕ができて、ウォークインクローゼットの中もキレイに見えバランスがよくなります。

理想のウォークインクローゼット

ウォークインクローゼットの理想形ウォークインクローゼットをつくる場合、服をハンガーパイプにたくさん掛けたいという方もいると思います。

そんな場合、ウォークインクローゼットの幅を10センチや20センチでいいので広げておけば、両面に服をかけても快適に使用する事ができます。

たった20センチですが、ウォークインクローゼットの使い勝手は見違える程変わります。

このように服をたくさん掛けたい場合、ウォークインクローゼットの幅を広げておくと通路に余裕が出てキレイに収納できるようになるのです。

これだけ通路部分にゆとりがあれば、歩いても服にぶつかる事はありませんし、どこに何があるかも分かりやすくなって綺麗に見えます。

そのため服が壁や人でこすれて痛んだり、不快な思いをするのを防ぐ事ができますし、ウォークインクローゼットの中も雑多感が減って見やすくなるので、日々の使い勝手も良くなります。

もっと服を掛けたいという場合は、ハンガーパイプを2段にするのも良いですね。

このように、ウォークインクローゼットをつくる場合に重要なのが、ウォークインクローゼットの通路の「幅」なんです。

ウォークインんクローゼットを作る場合は、いかに通路部分を確保するかに注目してみてください。

ウォークスルークローゼット

ウォークスルークロゼットウォークインクローゼットは名前のとおり、歩いて入れるクローゼットの事ですが、ウォークインクローゼットの出入り口を増やしてウォークスルークローゼットにするという方法もあります。

ウォークスルークローゼットにすると、2方向から出入りできるようになるので、使い勝手がかなり向上します。

部屋同士の間にウォークスルークローゼットをつくってあげても良いですし、水まわりの隣にウォークスルークローゼットを持ってくるのも便利ですね。

家事の動線が近くなり、移動がすごく楽になります。

衣装部屋をつくる場合にも、洗面室から衣装部屋に行って玄関に出る、といったようにウォークスルークローゼットとは相性がいいのです。

ちなみに、水まわりのとなりにウォークスルークローゼットを持ってくる時は、湿気がこもりにくいよう窓をつけたり換気扇をつけるなど、必ず換気に注意しましょう。

独創的な収納のアイデア

クローゼットに機能を持たせる

独創的な収納のアイデアクローゼット内に、便利なアイロン台がセットされています。

ただ着替えるためだけでなく、特殊な金物を使えば多目的なクローゼットに変

えることもできるという例です。

子ども部屋のクローゼット収納

おもちゃ屋さんの売り場が家にあるような
子ども部屋のクローゼット収納

シンプルな網棚を活用した収納です。

クローゼットの扉を開けると、そこにおもちゃ売り場があるよう楽しさが目に飛び込んできます。

箱に仕舞いこむ収納をやめたことで、お店のように持ち物を並べてディスプレイする楽しさが味わえ、自然に整理する習慣が身につくのです。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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