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【浴室の照明計画は裸のシルエットが映らないように】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
秋分 初侯 雷乃声を収む(かみなりのこえをおさむ)
秋の大掃除
「暑さ寒さも彼岸(ひがん)まで」のことわざ通り、今時分は快適な気候が続きます。
長い間お世話になったエアコンの出番も一段落。「清掃の日」である今日は、エアコンをきれいに掃除する絶好のチャンスです。
さらに気合を入れて、窓ガラスや水まわりの大掃除を行うのもいいですね。
大掃除をする慣しのある年の瀬に比べ、気温の高い今頃は汚れが落ちやすく、水仕事をして手が悴(かじか)む心配もありません。
カーテンやソファーカバーなどの大物を洗っても、短時間でカラリと乾きます。
数年前から秋の大掃除を実践しています。年末に行う本番の大掃除がぐんと楽になる上、気持ちに余裕も生まれるためオススメです…
といいたいのですが、実はウソです。スイマセン! 理屈ではそう思っているのですが、ほとんどできていません。
でも、やれば必ずやって良かったと思えるはずだと思っています。
・今日をたのしむ
【清掃の日】
1971(昭和46)年の今日に「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」が施行されたことに由来します。
今日から10月1日までは「環境衛生週間」です。
【畳の日】
清掃の日に畳を上げて掃除をしてもらう願いを込めて制定。
【とげぬき地蔵例大祭】
「とげぬき地蔵尊」の名で親しまれる東京都・巣鴨の高岩寺(こうがんじ)にて、今年最後の例大祭を行います。
【浴室の照明計画は裸のシルエットが映らないように】
前回のお話は、【玄関の他にも「逃げ道」の窓を![防犯対策]】
※https://heiwadai.jp/akisutaisaku/ 2024年8月31日B
についてお伝えさせていただきました。(青字のタイトルをタップするとこのタイトルの記事に飛びます)よかったら読んでみて下さい。
今回は、【浴室の照明計画は裸のシルエットが映らないように】というタイトルで、お話をさせていただきたいと思います。それでは始めさせていただきます。
【浴室は裸の影が映らない照明計画に拘(こだわ)りましょう】
2階に浴室のある家の話を聞いて、びっくりしたことがあります。ある日、その家のご主人が会社から帰ってくると、家の前に人だかりができていました。
不思議に思って見上げてみると、なんと入浴中の妻の裸のシルエットが、窓にくっきり映っていたというのです。
照明計画に不慣れな設計者が、浅はかな照明設計で、まずかったのだなと、想像できました。
浴室の照明には、天井付けではなく、壁に付けるブラケットが向いているのですが、付ける位置を間違ってしまうと、こんな悲惨な事態が起こってしまうのです。(窓のないユニットバスでは、絶対起こり得ないので最近の設計者では、知らない人も少なくありませんが…)
まず、絶対に付けてはいけないのが、窓から見て正面の壁面(※イラストA)です。これは、浴槽がどの位置にあったとしても不変なのです。
この位置の明かりが、シルエットを窓に映し出すことになるからです。(影絵の原理です)それと同じ理由で、浴室の出入り口の真向かいの壁(※イラストB)に照明をつけるのも避けたほうがいいのはいうまでもありません。
この位置の明かりはまた、浴室で入り口のすりガラスにもシルエット映し出すので、家族や来客が脱衣室に入ってきた場合は丸見えになってしまいます。
では、いったいどこに付けたらいいのでしょうか?
浴室の照明は付ける位置をよく検討することが最重要です。最も避けなければいけないのは、窓の正面の壁(A)です。
ここに付けてしまうと裸のシルエットを窓に映し出すことになってしまいます。浴室ドアの正面(B)も同様に却下(NG)です。
お奨めは窓の上に2箇所(CとC’)付けるようにして下さい。
窓にシルエットが映らず、明るさも確保できるC(C’)とDでも良いかもしれません。
照明器具が1つだと、洗い場の手元が暗くなるか、やむを得ない場合は、窓に直角な壁面の浴槽の上(D)に付けるのがお奨めです。