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【住まいの機能&しくみの基礎[風通しの基本1]】

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

大暑(たいしょ)初候 桐始めて花を結ぶ(きりはじめてはなをむすぶ)

大暑と暑中見舞い

「大いに暑い」
の名前通り、一年でもっとも気温が高く、暑さも厳しくなる節気を迎えました。

道路には陽炎(かげろう)がゆらめき、空を見上げれば入道雲。うだるような暑さがつづきます。

こんなときうれしいのが、知人から届く暑中見舞いです。
こちらの体調を気づかう思いやりと、相手の近況報告に心も和みます。

暑中見舞いは梅雨(つゆ)明けから立秋(255)まで、もしくは土用中(立秋前の18日間)に送るのがマナーとされています。

折しも今日は、手紙やハガキに親しむ「ふみの日」。花火やスイカなど、夏の風物詩をあしらった暑中見舞いを親しい方にしたためてはいかがでしょうか。

・今日をたのしむ
【桐始めて花を結ぶ】

家具材としても知られる桐に、卵型の実がなり始めました。

同時に来年の4~5月にほころぶ蕾もすでに枝先に。実と蕾が連なる桐は、子孫繁栄を象徴する縁起物です。

【文月ふみの日】

7月の旧称である文月の「文(ふみ)」と、毎月23日のふ(2)み(3)のふたつの「ふみ」がつく日。毎年、記念切手が発売されます。

【天ぷらの日】

鰻、焼肉と並ぶ夏バテ防止三大食べ物される天ぷらを、「大暑」に食べて元気に過ごそうという一日です。

野菜や魚介類の天ぷらでビタミンやタンパク質を効率よく摂取し、夏バテを撃退しましょう。

【宇和島(うわじま)牛鬼(うしおに)祭(まつり)】

愛媛県宇和島市で7月22~24日にかけて開催。

鬼の頭に牛の胴体をもつ巨大な霊獣・牛鬼が市内を練り歩き、災厄を祓います。

【住まいの機能&しくみの基礎[風通しの基本①]】

前回は[外回り編]の最終回で【快適な住まいをつくる「素材」[外まわり8]

【快適な住まいをつくる「素材」[外まわり8]】

(青字のタイトルをタップすると記事に飛びます)をお伝えしました。

今回は[風通しの基本編]の第1回目【住まいの機能&しくみの基礎[風通しの基本①]】をお伝えさせていただきます。

前回、外廻りのおさえておきたい重要な点を再度おさらいしておきたいと思います。

ー建てる・買う・リフォームする前に知っておきたいー

【住まいの機能&しくみの基礎知識】

通気や採光、耐震、防音……etc.

これらの「住まい機能」は快適で住み易い家づくりの重要な要素です。

家を建てる前に、リフォームする前に

家族の生活を充実したものにするための

知っておきたい基本をお伝えしたいと思います。

まずシリーズ第1回目は【風通しの基本】となります。

【風通しの基本】

◇[家の中に自然の風を通すのが快適な住まいづくりの必須条件]

〈家の中を風が抜ければ気持ちも軽くなります〉

住まいの機能を考えるうえで、風通しは重要な要因のひとつです。特に日本では、高温多湿の夏を乗り切るためにも欠かせないポイントとなります。日本家屋は、いにしえより障子や襖などの引き戸を多く用い、開放的な住環境を可能にするのが特徴ではありますが、それは、そこに住む人や建物自体にとっても風通しが大切だと考えられてきたからなのです。

風通し、通気、通風、換気など、さまざまな呼び方がありますが、一般的に窓を開けて自然に風を通すことを「通風」(パッシブ)、換気扇などの電気を使う動力を用いて機械的に空気を入れ替えることを「換気」(アクティブ)と呼びます。

私、個人的には気持ちの良い「風」を取り込むことを「風通し」と呼びたいと思っています。

ひと窓通風の仕組み通風と換気の目的のひとつは、温度や湿度を調節することで、木造住宅の木材が湿(しめ)らないように乾燥させます。また、結露やカビなど、生活する上で私たちの健康上好ましくないものを防ぐという意味もあります。

2つめは、空気を入れ替えることで身体的にも気分的にもリフレッシュすることです。朝起きたとき、窓を開けて空気を入れ替えると気持ちがスッキリすると思いますがいかがでしょう?

真夏と真冬、それから梅雨を除く季節は窓を開けていればかなり心地良い風が入ってきます。現在の家は密閉性が高く、機械換気に頼り過ぎている感がありますが、家の中に自然な風を通す「風通し(通風)」は快適な住まいの基本なので積極的に取り入れることをお奨めします。

この風通しをよくする手法がいくつかあります。

 

【ひとつの窓での通風の仕組み】

本来は、入り口と出口の関係になる別々の窓があると最適です。ただし、暖かい空気は上に、冷たい空気は下に行くので、1箇所の窓でも、自然に空気の入れ替えは可能となります。たとえ1か所でもできれば窓はあったほうがいいということです。(さらにできれば断熱性に優れた窓ならよりベターです)

手法①
【空気の入口と出口を考える】

冷たい空気は重いので下に降ります。暖かい空気は軽いので上に昇る。という性質があるため、基本的には窓はひとつ開けるだけでも空気の入れ替えは可能となります。これを「重力差換気(重力換気)」といいます。

ですが、室内の空気全体を動かすためには、空気の入口と出口を考えてあげると風通しの効率がグンと上ります。

この続きと手法②は次回にさせて頂きたいと思います。

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

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