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仕事から帰って「すぐにお風呂」の奨め

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実践する人は3割、うち8割が「夜時間が長くなって得した気分」

疲れて帰宅した日は、一刻も早くお風呂に入りたい!
でもそんな生活を実践している人は、3割だということが分かりました。
今月の特集は、帰宅後すぐに入浴をすることのメリットを紹介させていただきます。

毎日「帰宅後すぐ入浴」は少ない?

花王㈱の調査によると、毎日、仕事や遊びや買い物などから帰った直後に入浴している(食事や家事などよりも先にお風呂に入る)人は、約3割(27.1%)でした。
いっぽう、食事の後や寝る前などに入浴しているという人は、約5割(48.5%)でした。

帰宅後すぐに入浴する人の方が少ないようですが、毎日もしくはできる日は帰宅後すぐ入浴している人のうち約8割(76.0%)が「夜の時間の過ごし方の満足度が高い」と回答しています。

「お風呂の後は趣味に没頭できるし、趣味の時間が終わったらすぐ寝られるのもメリット(20代男性)」といった声や、「お風呂上がりのビールが美味しい(20代女性)」といった声も挙がっています。

また「帰宅後すぐの入浴をした翌日は、パフォーマンスが向上する(大いに向上する・やや向上する)」と答えた人は48.4%でした。
「変化はない」が44.5%で続きますが、半数が早めの入浴をした翌日にもメリットを感じている事がわかりました。

帰宅後すぐの入浴で翌日のパフォーマンスが向上

帰宅後すぐの入浴をされる方の多くが、帰宅後、就寝までの時間を有意義に過ごすことができるので「得した気分」を感じていました。
仕事からプライベートの時間に効率よく切り替えることができるためなのでしょう。

疲労は緊張することで蓄積しますが、早くリラックスモードになることで緊張も解け、良い睡眠にもつながりますので心身共に十分疲労回復も進みます。
結果、次の日のパフォーマンスが上がることにつながったと思われます。
年齢が高くなるにつれて「すぐ入浴派」増

毎日帰宅後すぐの入浴をされている方は、50代(30.2%)>40代(28.5%)>30代(27.3%)>20代(21.8%)という結果でした。特に20代では「帰宅後すぐの入浴」が少ない傾向が見られました。

若年層や単身世帯では湯船に浸かる頻度自体が少ない傾向にあるため、毎日となると実践者が少なくなる傾向にあると考えられます。

帰宅後すぐの入浴をする人の8割が2年以上前からはじめていた

帰宅後すぐの入浴をしている人の約8割(75.5%)が2年以上も前から帰宅後すぐの入浴を生活に取り入れています。
生活習慣として、帰宅後すぐの入浴をすることが定着していると考えられます。
また、帰宅後すぐの入浴をするための工夫として「朝に寝巻も用意しておく」や「お風呂掃除をすませておく」といった入浴準備のためのハードルを下げる工夫に関する回答が目立ちました。
これらの工夫は、着替えの用意といったように手軽に始められるものが多く、継続することが困難ではない回答が多かったようです。
他にも、「冷たい飲み物を冷やしておく」などの、お風呂後の楽しみを作る工夫も行っていました。

帰宅後すぐの入浴には5つのメリットが

1 お風呂上がりの一杯がうまい!
特にぬるめの湯で入浴すると、消化器が活発に働きます。
また、飲み物はお風呂上がりの方が、さっぱりしておいしく感じられます。

2 クリエイティブな作業がはかどる
帰宅後、早い時間から自律神経が整い副交感神経が優位になるので、
その後の夜時間はクリエイティブなアイデアが出やすい状態になります。

3 美容効果
血流がよくなり肌にもよい効果があります。
また、早くメイクを落とすことで肌への負担を軽減、スキンケアの効果アップが
期待できます。

4 寝つきがよくなる
眠る直前に入浴するよりも、入浴~睡眠まで時間をあけた方が深部体温が
徐々に下がっていき入眠しやすくなります。

5 免疫力アップも期待
帰宅後すぐの入浴で身体を清潔にすることも、健康習慣として重要です。
長時間、交感神経優位だとストレスがかかり、免疫力が低下します。
早めの入浴により、副交感神経優位の状態にすることで、免疫力のUPも期
待できます。

入浴をすることで、仕事からプライベートの時間へ効率よく切り替えることができます。
早くリラックスモードになることで緊張をほぐし、疲労回復が進み、翌日のパフォーマンスが向上します。

「寝るまでの時間をより充実して過ごせる」というメリットは、調査結果からも多くの人が実感しているメリットです。
これから寒くなる中、実践してほしい入浴方法

冬場の入浴は、40℃のお湯に、ゆっくり長めに浸かるのがおすすめです。
帰宅後早めの入浴を試していただきたいですが、シャワーで済まさずに湯船入浴自体にも身体によいメリットがたくさんあります。
入浴から睡眠まで時間をあけた方が、深部体温が徐々に下がっていき、入眠しやすくなります。
寒さが厳しくなるにつれて「寝る前ギリギリにお風呂に入って、ポカポカな状態で寝たい!」という人も増えるでしょうが、ぜひ一度「帰宅後すぐの入浴」でそのリラックス効果を確かみてください。

めんどうで「風呂キャンセル」。でも本当は入りたい

「風呂キャンセル」という言葉が、SNSではやっているようです。
寝る前に入浴したいと思いながらも、結局お風呂に入ることができないまま寝てしまう、という一連の習慣を指すようです。

家に帰ると「電池切れ」…に対処するには

心理学では、何かにやる気を出す時に必要なエネルギーを「活性化エネルギー」と呼んでいます。

1.物事をやり始める最初が一番エネルギーを要する
2.活性化エネルギーを出す回数は少ない方がいい

…という原則があります。この原則に基づいて、帰宅後は何をどの順番でこなしていけばいいのかを考えてみましょう。

Aさんは、夕方のしんどさが入浴でちょっとマシになるタイプでした。
そこで、原則に照らして帰宅後すぐにお風呂に入るプランを採用しました。
職場から帰り、活性化エネルギーの高い状態から、帰宅後すぐ一息もつかずに…
「風呂→夕食作り→夕食」へと、ひとつなぎにしてこなせば活性化エネルギーは夕食作りの前に1回出すだけでよく、「やるべきことは全部終わってる!もうあとは寝るだけ!夕食の洗い物は明日でもいいや」となって、寝てしまえるわけです。
Aさんはこれで、風呂キャンセルを解消できそうです。

ただ、ここまでお読みになった方で違和感を覚える方もいらっしゃるでしょう。
次のような懸念はありませんか?対策も紹介します。

1. そんなに短時間に夕食作りを済ませるなんて嫌、私は料理が好きだ
料理に時間をかける分、他の何を削るのかを検討します。このタイプの方は、今日の夕食の材料を今日スーパーに寄って買いたいという希望をお持ちの場合が多いので、次の手順はいかがでしょうか。
<スーパーで買い物→帰宅→料理→夕食→短めの風呂→くつろぐ代わりにさっさと寝る>

2. 家事と風呂以外にも資格試験の勉強もあり、風呂と夕食が終わっても、そこで終わりじゃないんだ
勉強時間を最大限にとる、かつ、眠気が最大の敵です。食事時間と量に注意です。仕事からの帰りにカフェに寄って、バナナなどで軽い夕食をすませながら(あまり食べると眠くなる)、勉強します。帰宅後すぐに風呂を済ませば、自宅にオンモードを持ち込まずに、活性化エネルギーの山が1回で済みます。
<カフェでバナナ夕食とりながら勉強→帰宅→風呂→寝る>

3. 帰宅してすぐに風呂に入るなんて、疲れ切ってその後の家事などできない
お風呂で疲れてしまう人は全般的に体力が少なめですから、夕方以降にすること自体を極力減らします。
夕食準備のエネルギーもなさそうなら先に何か口に入れます。<帰宅→軽食(ブロッコリーでもゆで卵でもなんでも)→夕食準備→夕食→風呂→寝る>

4. 帰宅してすぐに風呂に入ると、その後の家事の汚れを持って布団に入ることになるのが嫌だ
寝具の清潔さが大事ですが、帰宅後からいったん活性化エネルギーが落ちて、再び「よいこらしょ」と重い腰を上げる必要があるため、風呂キャンセルにならないよう、風呂に入る必然性を用意しておきます。
<帰宅→夕食準備→夕食→くつろぐ→風呂タイマーでお湯はりして仕方なく風呂に入る→寝る>

人の価値観は本当にそれぞれです。
あくまで、自分が何を重視しているかによって、帰宅後のタイムスケジュールは組み替えるべきです。
何を重視するかを決めたら、他は潔く削り落とすのもなかなか面白いですよ。

自分の性格を分析して、お風呂に入るルーティンをつくる

帰宅から入浴までの行動を、誘惑に負けない時間に変更すると入浴しやすくなります。
「帰宅したらすぐにお風呂へいく」と決めておけば、面倒くさいと感じる前にスムーズにお風呂へ向かいます。
事前にパジャマやバスタオルを準備する、帰宅時間に合わせて浴槽のお湯はり機能を使うのもよい方法です。
スムーズに入浴する習慣を身につければ、お風呂時間の「おっくうさ」は少なくなります。

入浴するタイミングを変える
お風呂は夜に入るもの、と特定の時間に固執せず、自分の好きなタイミングで入浴してみるのもおすすめです。
朝風呂派がいるように、お風呂に入るタイミングにはそれぞれ好みがあります。
朝風呂は眠気覚まし、夜風呂は疲れをいやす時間としてうまく使い分ける方もいるようです。

気分転換や自分磨きの時間にする
入浴時間を気分転換や自分磨きの時間と捉えると、お風呂に対する心理的ハードルが下がりやすくなります。
自分が楽しいと感じることを一緒にするのがポイントです。
「気分が上がる好みの音楽を聞く」、「タブレットPCでアニメやドラマなどの動画を視聴する」、「スマートフォンでYoutubeを見る」、「浴槽内でリンパマッサージをする」、「フェイスパックをする」など…
一人で過ごす贅沢な時間を使って、楽しいと感じる方法を探してみましょう。

便利アイテムで入浴時の手間と時間を短くする
入浴時間の長さや髪を洗うのが手間な場合、便利アイテムを活用して入浴の手間と時間を省いてみませんか。
メイクがするんと落ちるメイク落としや、体と顔も洗えるボディーソープを使えば、体を洗う時間が短縮できます。
洗髪が手間だと感じる方は、リンスインシャンプーの活用も検討してみてはいかがでしょう。

入浴後のスキンケアやヘアケアの手間を減らす
女性は入浴後、肌の保湿ケアをしたり、長い髪を乾かしたりと時間がかかります。
スキンケアなどにかかる時間を「ながら時間」にして、目的や楽しみを作ると、入浴後の時間が充実します。
髪を乾かしながら青竹踏みに乗ったり、フェイスパックをしながらポイ活するのも楽しいですよ。
スキンケアやヘアケアの時間を短縮するアイテムにこだわると、グッとラクになる場合もあります。

快適にお風呂に入ったり、気持ちよさを長続きさせる
夏場に入浴後すぐに汗をかいてしまう場合は、事前に冷房を入れて部屋を涼しくする、冷感シャンプーやミント系の入浴剤を活用すると、スッキリ感が続きます。
逆に冬場の間は、暖房やヒーターを使い脱衣所を寒くない状態にしたり、熱めのシャワーを出して浴室を暖めておく、などの対策も重要なポイントです。
温熱環境を整えることで、入浴に対するストレスを軽減できます。

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