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侵入され難い家造りⅢ[防犯の基本③]
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
小雪 次候 朔風葉を払う
風の落とし物
風に吹かれてひらりひらりと落ち葉が舞うようになってきました。
樹木の多い公園を歩けば、靴と落ち葉が擦れる音が賑やかに響きます。足元をよく見てみれば、松ぼっくりやドングリがあちこちに散らばってます。
きれいな松ぼっくりはクリスマスの飾りつけにちょうどいいですね。
汚れや虫を取り除くためにも2時間ほどたっぷりの水に浸し、しっかりと乾燥させてから使います。
【朔風(さくふう)葉を払う】
小雪の次候に登場する「朔風」とは北風のことで、冬の季語になっています。
朔風によって葉が落ちた木々は「冬木立」寒々とした姿が哀愁を誘います。
【更生保護の日】
1952(昭和27)年の今日、東京都・日比谷で更生保護大会を開いたことが由来。
犯罪を犯した人の更生の道を社会全体で開く一日です。
【ノーベル賞制定記念日】
1895(明治28)年の今日、ノーベル賞を設立する意思を示す遺言状をノーベルがしたためたことに由来します。
翌年にノーベルはなくなり、5年後の1901(明治31)年に第一回授賞式を行いました。
【ハクチョウ飛来】
春先にシベリアへと渡っていったオオハクチョウやコハクチョウが日本に続々と戻ってきています。
北海道の厚岸湖(あっけしこ)、新潟県の瓢湖(ひょうこ)や佐潟(さかた)などは今が飛来のピークです。
ー小雪◇次候ー
【朔風木の葉を払う】
夏を謳歌した木々が、すっかり裸木になるころ。
ビルの谷間にも木枯らしが吹抜け地面に積もった落ち葉が舞い上がります。
日中の日差しで温まった石畳も、夕暮れの訪れとともに硬く冷たい表情へと
変わり、路行く人も飛び立つ鳥も、足早に家路を急ぎます。
侵入され難い家造りⅢ[防犯の基本③]
82 5戊【侵入され難い家造りⅡ[防犯の基本②]】3-246(1)~247(末)
前回は【侵入され難い家造りⅡ[防犯の基本②]】をお送りしました。
https://heiwadai.jp/bouhannnokihonn/
(青字のタイトルをタップすると記事に飛びます)をお伝えしました。
今回は[防犯のきほん③]【侵入され難い家造りⅢ】を、お送りします。
【まずは、前回のお浚(さら)いから…】
※イラスト①
【人の気配を感じさせる家には侵入しにくい】
明かりがついている家には泥棒も入り難い。逆にシャッターが閉められているような家は、「現在留守にしています」と出しているようなものになりかねません。
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このように、留守の家に泥棒が本気で侵入しようと思ったら、どんな家にある窓からでも侵入することは可能なのです。そこで、対策としてもっともお奨めする効果の高い一番簡単なことは、照明をつけて出かけることです。
これは外灯をつけているのではなく、建物内部のどこかに外から明かりが漏れる箇所を設けておきます。私の考える設計では室内に一か所、できればリビングやダイニングに間接照明を設けるようにしています。
間接照明は、下図のようにLED蛍光灯型照明器具を1~2本窓の上に設置する照明器具です。この照明を夜間も留守中もつけ続けることにより、中に人がいるように見える効果があるのです。LEDであれば電気代も僅かなもので済みます。
価格分の価値としてもコスパ最高の防犯対策になるはずです。
↑↑↑【前回のお浚いここまで】
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【外廻りから考える防犯テクニック】
家の内側をしっかりガードすることも必要ですが、外廻りから考える防犯もあり、内側のガードより以上に重要です。
まずは、入り易い場所を決してつくらないことです。泥棒が侵入してもすぐに分かるような工夫をいたる所に施しましょう。たとえば「隣家との境界の塀と建物の間」に玉砂利を敷き詰めれば、歩くたびにジャリジャリと音がします(ただし、ここでは対処法には触れませんが、いずれ下の土から雑草が顔を出し草むしりの手間が大変になることもあります。)
また、夜に人が通ると灯りが点灯する「人感センサーライト」の設置も非常に効果的だと思います。最近では、ライトの点灯と同時に警報音もなる「フラッシュアラームライト」なるものも市販されているようです。
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※イラスト①
①バルコニーの立ち上がり壁を格子状のタイプにしたり、透明性のあるガラス製の材料にすることをお奨めします。
②簡単によじ登れてしまう
③【カースペースからの侵入】
カースペースの屋根から伝ってバルコニーへ上り、部屋内に侵入してきます。その際、バルコニーの壁(立ち上がり壁)の中は外側からほとんど見えなくなってしまいます。この壁を格子状にするか、透明な材料(ポリカーボネイトなど)を使用することも防犯対策には有効です。
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「カースペースの屋根からバルコニーに侵入する」ことを防ぐためには、設計の計画段階から考えておく必要があります。どうしてもバルコニーの前に駐車スペースの屋根がくる場合は、バルコニーの立ち上がり壁を透過性のものにすることをお奨めします。
【家の中が見える家ほど皮肉にも侵入しにくいという事実……】
このようにいろいろな対策を立てること以上に重要なことは、何といっても近所づきあいなのです。私も地域防犯に協力していたことがあって、泥棒から情報をいくつか教えて頂いたことがありますが、近所から見られていると分かるとそこの家に入るのは躊躇すると言っていました。
また以前ニュースで、留守中に空き巣が工事業者を装って浴室の窓を外し、堂々と侵入した事件が報道されていました。この際、隣の住民が「隣の家は今日は留守のはずなのに、どうして誰もいないところで勝手に工事に入っているのだろう?」と不審に思ってもらえば、侵入者の顔を覚えていたり、車のナンバーや車種を憶えていたりと侵入者逮捕に繋がったり、通報等で未然に防ぐことができるかもしれません。
もしかしたら、もっとも侵入しにくい家とは、周りから家の中がよく見える開けっ広げな家なのかもしれません。なんとも皮肉な話ですが……。
※イラスト②
④透明ガラスなので中からも外が丸見え。
⑤玄関横に透明ガラスのある家。中は丸見えだが逆に入り難い?







