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【住まいの計画の前に知っておかなければならない基本⑥】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
雨水(うすい)初候 土脈潤い起こる(どみゃくうるおいおこる)
雨水(うすい)
日脚が伸び、風がぬるみ、少しずつ春の気配が濃くなってきましたね。
今日から二十四節気では雨水。
降る雪が雨となり、大地を覆う氷はせせらぎとなる時季です。
雪解け水が大地を潤し、古来、農作業の準備をはじめる目安にしてきました。
「はじめる」という響きは、どこかワクワク、ドキドキするもの。春の喜びを胸に、なにか新しいチャレンジをはじめてみるのもいいかもしれませんね。
・今日をたのしむ
【土脈潤い起こる(どみゃくうるおいおこる)】
先ほどは、二十四節気の雨水のお話しをさせてもらいましたが、その雨水の季節も三つに分かれています。
そして、その
雨水の初候は、【土脈潤い起こる(どみゃくうるおいおこる)】です。
コロナ禍も終息しつつあります。外に出て、草花や農作物を育む大地の変化に注目してみてください。
春の雨や雪解け水で潤った土がやわらかさを取り戻し、力強く匂い立ちます。
【春の雨】
これからの時季にふる【春の雨】は、降るたびに、少しずつですが確実に暖かくなっていくんですね?
今時分から3月半ばころにかけて降る雨は、芽吹きを促す恵みの雨です。
雪を解かす「雪消しの雨」、
「甘」が心地よさを意味する「甘雨(かんう)」、
万物を慈(いつく)しむ「慈雨(じう)」など、
美しい呼び方が伝わっています。
古(いにしえ)の人は、ほんとうに、すごいですね!雨まで人格化してしまうのですから驚きです。
【上岡観音絵馬市】
妙安寺(埼玉県)の観音堂は、馬の守り神とされる馬頭観音を祀(まつ)っています。
今日は、年に一度の絵馬市。縁起物の絵馬を求めて、競馬関係者や乗馬愛好家が参拝します。
また、馬から輸送手段の主役を引き継いだトラックドライバーの信仰も集めているそうです。
・季節をたのしむ
【サヨリ】
全長40㎝ほど、すらっとした姿と尖った下アゴが特徴。クセのない上品な味わいで、刺身、唐揚げ、塩焼きも美味。
【住まいの計画の前に知っておかなければならない基本⑥】
前回は「住まいの計画の前に知っておかなければならない基本⑤」で自然エネルギーを生かす「自立循環型住宅」とCASBEE(建築環境総合性能評価システム)についてお伝えさせていただきました。
今回は「~基本⑥」についてお伝えしたいと思います。
◎【省エネ法のトップランナー基準相当の住宅とは】
省エネ法(エネルギーの使用の合理化に関する法律)のトップランナー基準相当の住宅とは、2013年度以降に建売戸建て住宅を新築・販売する事業者(年間150戸以上)を対象とした省エネ対策の基準です。
「トップランナー基準相当の住宅」では、外壁や窓などの断熱性能(平成11年省エネルギー基準を満たす)と、給湯設備や冷暖房設備のエネルギー消費量(平成20年度時点の一般的なものに比べて10%程度削減する)が重視されます。
外壁や窓が次世代省エネ基準をクリアし、次のような設備を併設する新築住宅であれば、トップランナー基準相当の住宅と認定されます。
- ・高効率給湯設備や節湯器具
- ・熱交換型換気設備や高効率空気調和設備
- ・太陽光発電設備
なお、外壁や窓が次世代省エネ基準を超える高い断熱性をもつ場合は、それだけでトップランナー基準相当の住宅と判断されます。
【自然と家計にやさしいECO(エコ)の家を考える】】
◎エネルギー消費の1/3の割合を占める給湯費を削減する
家庭内エネルギー消費のおよそ1/3を占める給湯費は、エコシステムの導入によって、かなりカットすることが可能です。
エコキュート | 空気の熱を利用するヒートポンプの原理を利用してお湯を沸かす電気式給湯器で、オール電化にするのが一般的。深夜電力で光熱費を削減 |
エコジョーズ | ガス給湯器のエネルギーロスを5%にまで抑え、ランニングコストが安い。家族が減っても使用分だけのお湯を沸かすので無駄がない |
エコウィル | ガスで発電し、そのときに出る熱でお湯を沸かし、暖房用の熱源にも利用できるトータルシステム。大人数家族にはかなりお得。逆に少人数家族にはお湯が余ってしまいその分ロスが多いといえる |
エネファーム | ガスを使った家庭用燃料電池のコ・ジェネレーションシステム。発電で出た廃熱を給湯に利用する これも少人数家族ではロス大 |
それぞれにメリットとデメリットがありますので、家族構成や生活スタイルに合わせ、また長いライフスタイルの変化を考えて、もっとも低コストですむシステムを導入することをお奨めします。
◎太陽光発電
太陽光発電は、自然エネルギー利用として国の政策でも推奨されています。初期費用が高いのは頭の痛いところ。ですが、導入に補助金制度を設けている自治体もあります。まずは住んでいる自治体に問い合わせることをお奨めいたします。
太陽光発電のメリットは、なんといっても毎月の光熱費がかなりおさえられることです。特に夏場は発電量が多く、余った電気を電力会社に売電することもできます。また停電の際にも、自立発電で電気の使用が可能ですし、何よりも環境にやさしいというのが、うたい文句ではありますが、廃棄処分の際、自然破壊にも繋がることもあり、実際のところは分かりません。
また、オール電化と併用すると、電気代が安く抑えられるプランもあるらしいのですが、実際のところは分かりません。地元の電力会社に確認することをお奨めいたします。ただし、電力会社の売り文句は、過大なところがありますので鵜呑みにはされないようお気を付けください。
最近では、太陽電池パネルにもバリエーションが増え、発電効率が上がるなど、外観も損なわないシンプルで高性能なタイプも増えています。確認しやすい場所に発電状況をチェックできるモニターを設置すれば、子どもの省エネや地球環境に対する意識を高め、電気を消す、不要なコンセントは抜く習慣が身につくなどの副次効果はあるかもしれません。
ただ、春先の黄砂のシーズンは発電効率がかなり下がることもありますし、葉っぱ一枚がパネルに落ちているだけでそのパネルは発電されないとか、方角によっても発電効率が著しく変わってきます。電力会社のセールストークとはずいぶん違うという意見も耳にします。どちらにしても屋根の形や向きなど、設計段階で導入が決まっていて、発電効率に合わせて計画できる地域であれば、効率的な設置も可能かもしれませんので、できるだけ慎重なご検討をお奨めいたします。