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【家の寸法】メートル法の図面でも建築のプロたちの頭の中は…[1~プランニング①]

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

霜降(そうこう)末候 【楓蔦黄(もみじつたき)
なり】

福をとり込む酉(とり)の市(いち)

11月の酉の市、各地の大鳥(鷲・大鷲)神社では「酉の市」と呼ばれる祭礼を行います。

酉の市の通称は「お酉さま」。江戸時代、農民が海運を願い、神社にニワトリを奉納した風習がはじまりとされています。

いつしかニワトリと「とり込む」が結びつき、福や人を取り込む開運招福・商売繁盛のお祭りとなりました。

酉の市といえば、縁起物の熊手。こちらにも福やお客をかき込む願いが託されています。

境内には、おめでたさを象徴するさまざまな飾りで彩られた熊手を売る露店が立ち並び、あちこちで「売買成立」を意味する手締めと威勢のいいかけ声が響きます。

・今日をたのしむ

先ほどの【酉の市】ですが、2020年は、既に「一の酉」は2日でした。

11月最初の酉の市は「一の酉」、次の酉の日は「二の酉」。

「三の酉」まである年は火事が多いという言い伝えがあります。

2020年は、既に「一の酉」は2日に終わってるんですよね。「二の酉」は14日。そして「三の酉」は26日。

ということは、「三の酉」まであるってことだから…火の元にはくれぐれも気を付けてくださいね。

そして酉の市に付きものなのが【熊手】です。

かき込む福や運、お客が少しずつ増えるよう、熊手は年々大きなものに換えていくほうがいいといわれています。

年々10cmずつ大きくしていったら、十年もしないで最大の熊手になってしまいます。

そこで成長終わりなんて、夢も希望もないですよね。

【かっこめ】

酉の市を行う神社のなかには熊手をモチーフにした「かっこめ」を授与するところも。

「(福を)かき込め」を語源とする開運のお守りです。

 

【家の寸法】メートル法の図面でも建築のプロたちの頭の中は…[プランニング①]】

 

家のプランニングをするときや施工プランを考えているとき、私は自然と尺貫法で計算します。失礼な!年配だからではありませんよ。

若い人でも、建築関係のプロフェッショナルであれば、尺貫法を使っているはずです。なぜなら、便利だからです。例えば「横幅5間(けん)、奥行き4間で20坪。2階建てなので、掛ける2で40坪。であれば、リビングは10坪以上欲しいな」という具合に考えます。

便利でしょ。

1952年だったと思いますが、そのときできた計量法によって、国際的な単位のメートル法の使用が義務付けられました。そのせいもあって、というか、そのせいで、日本では古くから使われてきた尺貫法はほとんど使われなくなってしまいました。

ですが、木造減築では、例外的に現在でも尺貫法が使われています。10代の見習い大工でも「3尺6寸5分」などと、となえています。

それは主に木材などの部材の規格が尺貫法だからなのです。なぜ今だに部材だけが尺貫法なのかといいますと、慣習だからとしかいえません。

ただし、さきほども言いましたが、間口の広さや天井の高さなど尺貫法の寸法が我々日本人の身体尺度に合っているのは間違いなく確かなのです。

そしてそれが空間の居心地易さに間違いなく繋がっているといえるのです。なので私も、図面上は数字をメートル法に置き換えてはいても、頭の中では尺貫法で考えてしまします。

【家は尺貫法でできている】

「尺貫法は超覚え易いので、基本的な単位を押さえて、右脳感覚で覚えてしまうことをお奨めします」

【難しく見える数字だとしても、尺貫法で考えたら納得です】

図面にはメートルで書かれていても、その裏側には尺貫法が隠されているのです。たとえば、図面の1,820mmは1間、120mmはほぼ4寸のことです。1,820mm×1,820mmは1間四方のことで、1坪のことなのです。単位を覚えてしまえば、誰でも図面が驚くほど見やすくなると思います。

尺貫法

【尺貫法の単位】

1尺=303mm

1寸=30.3mm

1分(ぶ)=3mm

1間=6尺=1,820mm

1坪=1間×1間=3.3㎡

 

建築材料、尺貫法

【実は建築材料の寸法も尺貫法】

角材や板材などの建築材料も実は尺貫法が基本です。角材は太さによって3寸角、3寸5分角、4寸角などと表示されます。また、壁用の板材(パネル材)は、サブロク(3尺×6尺)、シハチ(4尺×8尺)などと呼ばれています。

 

 

 

by株式会社 大東建設 阿部正昭

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