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【これを知らなければ、正しい省エネはできません】〈エネルギーの正体②〉
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
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【これを知らなければ、正しい省エネはできません】〈エネルギーの正体②〉
電気やガス、そして水はどのようなルートを通ってくるかご存知ですか?それを知らないでは正しい省エネも水の節約もできるわけありません。
【電気】近くの電柱からメーターを通り、家の中に入ります。図には描かれていませんが、ブレーカーと分電盤の関所を通過して、照明器具や暖房機、コンセントなどの働く場所に配分されているのです。
・家の中で電気が使われている場所
① トイレも保温(暖房)便座や温水洗浄機能などで常に電気を使っています(600円程度/月)とくに温水タンクに貯めた水の保温に最もかかります。貯めておかないタイプもあるので節電のためにはそちらを選ぶことも省エネ対策には有効です。
②電気は人間の神経と同じように、細かく配線されています。
③ ほとんど、マンションの浴室は窓がないことが多く、常に湿気を取るために換気扇が24時間稼働していることが多いようです。シックハウス対策が義務付けられてからは、浴室には基本的に24時間換気となっています。それでも、300円弱程度/月です。
④現在では東京23区などの市街地にはめったにありませんが浄化槽もコンプレッサーで常に空気を送っています。
⑤電気は、分電盤からいくつかの系統に分かれます。使用する系統が偏(かたよ)ると、個別のブレーカーが飛び、無駄にエネルギーを消費してしまいます。
【ガス】道路に埋設された本管から分岐され、メーターを通過してコンロや湯沸かし器へと直結しています。配管は直径25mmもしくは30mmのガス管といわれる鋼管が使われています。最近では
巨大地震対策のため、耐用年数200年ともいわれる、ボリブデン管に交換されてきています。
・家の中でガスが使われている場所
まだ東京の23区でも、まだ僅かに残っているプロパンガスの場合はメーターの先にボンベが付いているだけで、基本的には都市ガスと同じと思って差し支えありません。
【水道】ガスとほぼ同じく道路に埋設された本管から枝管で分岐され、止水栓、メーターを通ってシンクや手洗器、便器や湯沸かし器へと直結しています。敷地内の配管は直径13~25mmの塩ビ管が使用されています。
・家の中で水が使われている場所
水は給水だけでなく、排水系統もあることを忘れないでください。この排水系統はよくメンテナンスをしないと、大きなトラブルに繋がること必至です。
【いつどこでどのような電化製品が働いているのか】
まず、敵を知らなければ、省エネだってどのようにしたらいいか分からないはずなのです。
私たちが生活をしているときには、どのような機器が働いていて、また動いているのでしょうか。
機器には年中無休で、ほとんど休まず働いている働きモノがいるのです。
電源を切ってしまうと住宅の機能がストップしてしまうものが多く、これらの機器は止めることができません。
ただし、浄化槽のブロワーは下水道が完備されていて、直接汚水が放流できる地域には必要ありません。
そして、季節によって働く季節労働者がいます。その代表格は、エアコンの冷房機能や暖房機能、ガスファンヒーターや扇風機もそれぞれの季節だけ働いていますね。
さらに、日々の生活にかかせないものですが、働くのは短い時間のパートタイマーのような労働者がいます。
洗濯機、調理器具、TV、ドライヤーや照明器具などがこれにあたりますね。
省エネはこの季節労働者やパートタイマーの働く時間をできるだけ短くして、機器労働賃金に値するエネルギー費用をカットすることなのです。
●[待機電力を消費しているもの]
コンセントを抜いてしまえば、待機電力は消費されないのですが、ビデオデッキなどは予約や時間の設定などもリセットされてしまいます。
そのため、コンセントを抜いてしまうとそもそもの機能を果たせなくなってしまいます。
ただし、エアコンは使用する時季がありますので、春、秋の中間期はコンセントを抜いてしまっても問題ありません。
そして、最近では待機電力の少ない電化製品も増えてきているのが現状です。
① 家電の世界ではパートタイマーをリストラすることを工夫しましょう。
② 季節労働者も少しは減らすよう考えましょう。
家庭内のすべての電化製品を見直してみることをお奨めします。この他にもたくさん電気を消費している機器があります。
パートタイマーの中にも、24時間待機電力を使用しているものもあるはずです。小まめにコンセントを抜くようにしてみましょう。