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【社会全体で考える、省エネ問題】

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

小雪 末候 橘始めて黄なり

お歳暮の季節です。

お歳暮は「今年一年お世話になりました」といかう感謝を贈り物に込め、年の瀬に届けるならわしです。ご先祖様へのお供え物を、一族の中心である本家に届けていた風習が変化したものといわれています。

現代では親戚縁者にとどまらず、職場の上司や習い事の先生など、「ありがとう」を伝えたい方へ贈ります。かつては直接持参していましたが、今は託送が主流です。

贈る時期は12月上旬~25日頃までとするのが一般的。ただし、年末年始に家族揃って食べてほしいと贈る生鮮食品は、30日頃に到着しても失礼にはあたりません。

小雪の末候に登場する七十二候【橘(たちばな)始めて黄なり】の「橘」ですが、日本原産の柑橘類であり、温州ミカンの原種です。酸味が強く食用には向きませんが今頃から鮮やかに色づくそうですよ。

 冬の夜空に花火を打ち上げる

【秩父夜祭り】

は今日からです。

毎年12月2~3日に斎行(さいこう)する秩父神社(埼玉県)の例大祭。極彩色の彫刻を施し、提灯(ちょうちん)で飾った4台の屋台と2台の笠鉾(かさほこ)を引き回します。

難所である急坂を登りますと花火を打ち上げます。
冬の澄んだ夜空に上がる花火もなかなかオツなものです。

【日本人宇宙飛行記念日】

はじめて宇宙を飛行した日本人は、テレビ記者であった秋川豊寛(とよひろ)さん。1990(平成2)年の今日、ソ連(現・ロシア)のソユースTM11号に乗って宇宙へと飛び立ちました。

【温州ミカン】

ビタミンCがたっぷり、風邪予防にも効果的。白い筋には動脈硬化予防に効果のあるビタミンPが含まれます。コタツにミカンは、日本の冬の定番ですね。

【社会全体で考える、省エネ問題】

【植物を生かす】今回は第5回目で最終回「緑の服と空間〈植物を生かす⑤〉とエネルギー問題についてお伝えしたいと思います。前回は【緑と服の空間〈植物を生かす④】でした。(お読みになりたい方は前回タイトル(青字)にリンクを張っておきますので、タップしてお読み下さい。)https://heiwadai.jp/midorinokuukann/植物を着る

前回後半のお浚(さら)いから始めさせていただきます。それでは…よろしいでしょうか。

【みどりの衣服】

植物は日陰をつくってくれるのと同時に、蒸散作用によって熱を遮り、涼しさを与えてくれます。もっとも地球環境の維持、保全に貢献してくれているのは植物に他ならないのです。
その力を利用しなくては勿体無(もったいな)いというものです。壁にネットを張り、朝顔やゴーヤを這(は)わせ緑のカーテンをつくります。この緑陰空間は涼しくなるばかりではなく、風によって葉が落とす影が揺らぎ、視覚的な涼しさも感じることができるのです。

ヤマブドウ緑化

ゴーヤの緑のカーテンは目にも優しく蒸散効果による温度低下も期待できます。すだれと同じ、むしろそれ以上の働きが期待できます。

スダレ緑化         朝顔緑化

1年草のゴーヤや朝顔は5月頃に苗を植えることをお奨めします。すると夏には緑のカーテンに成長して十分な効果発揮してくれるのです。

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《 緑 陰 空 間 》

家全体を格子で囲まれた家を想像してみて下さい。山ブドウの木を這わせれば、夏には日陰をつくり、秋には恵みを収穫でき、冬にはすっかり葉を落として日当たり良好の窓辺にしてくれます。

この自然の恵みの窓辺では枯れ葉の掃除やお手入れが大変と言わずに、このような環境を味わう心のゆとりを持つことも自然との共生には欠かせないものだと思います。

●【心地よい緑陰空間】

 ①パーゴラで家を囲みブドウを植えた家

 ②収穫も愉しめる

ヤマブドウ緑化

このように、建物全体を覆(おお)うためには、藤やブドウなどのつる性の樹木が適していますが、成長するまでに時間が掛かります。ですが、時間をかけて、緑で自然と共生した建築物をつくるのも愉しみのひとつと言えるのではないでしょうか。

【屋上緑化をプランターでまかなう】

この方法を実行できるのは、陸屋根(勾配のない平らな屋根)の家の場合に限ります。屋上緑化は屋上に土を敷き詰め、植物を植え、内部の断熱やヒートアイランド現象を少しでも和らげようとするものです。

 

ところが、土を置くためには建築的に困難な処理をしなければなりません。しかもそれだけでは済まなくて、重量が掛かるため、構造上難しい問題がたくさんあるのです。むしろ生半可な問題可決ならやめておいたほうが無難かもしれません。

 

そこで、もっと簡易的で安全な方法はないものかといいますと、実はないこともありません。それは実に単純なことで、屋上にプランターを並べ、野菜などの植物を育てるのです。
草花でも良いのですが、適しているのはカボチャやヘチマ等のつる性植で葉の大きなものが良いのです。

 

屋根から少しだけ浮かした棚をつくってあげれば、屋根一面をつる性植物の葉が覆いつくしてくれて、灼熱の日差しから屋根を守ってくれるのです。

【プランター仕様の屋上緑化】

プランターで行う屋上緑化 

コンクリートの陸屋根はヒートアイランド現象の元凶であり、一因に違いありません。ですがそれを上手く利用すれば、省エネにもなるのです。

 

【エネルギー問題は社会全体で考えなければなりません】

緑の地球私たちは3・11の震災で、やっとエネルギーの大切さを知ることができました。もちろん私たち1人1人がエネルギーを大切にする意識を育み、エネルギーを節約する気持ちを持つことは言うまでもありません。

その上でさらに、エネルギーの正体がどのようなものであり、どこでどのように働いているかという労務管理をしっかりしなければ、省エネはできるわけないと思っています。

次回このシリーズの最終回で、まとめとして、お話させていただきたいと思います。

 

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

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