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【クローゼット】有効活用したい貴重な収納(高齢者対応⑬)
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
寒露 次候 蟋蟀(きりぎりす)戸に在り
どぶろく祭り
日本の神事にお酒は欠かせません。米と麹(こうじ)、水を醸造してできるお酒は、神様の力によって完成する神聖な飲み物とされてきたからです。
かつては多くの神社が酒づくりを行い、お祭りのたびに神さまに捧げ、お下がりをみなで酌み交わしていました。
その風習を今に伝えるのが、各地で秋に開催される「どぶろく祭り」です。
なかでも世界遺産の地・岐阜県白川村では、秋の収穫を祝い、五つの神社が濁酒(どぶろく)を振る舞います。
濁酒(どぶろく)は冬場に神社酒蔵で仕込んだもの。舞台では民謡や郷土芸能が披露され、村人も観光客も一緒になって秋の宴をたのしみます。
【クローゼット】有効活用したい貴重な収納(高齢者対応⑬)
【断捨離が必要になるのはライフスタイルが変化したとき】
押し入れは使いづらい、収納したものを分かりやすくしたい。それから部屋をおしゃれにしたいという理由でクローゼットにリフォームしたのはいいけれど、うまく使いこなせていないという方はかなりの数いらっしゃるのではないでしょうか。
年齢を重ねていくと、動くのがだんだん面倒臭くなり片付けができなくなります。そして、ついついものが増えてしまい、いつのまにか取り返しのつかない状態になってしまうようです。(笑)
ほんとうに必要なものだけを厳選して取り入れ、ストレスのない生活を満喫する。そんなことをイメージしながら、いかにシンプルにしていけるかが快適な老後の生活の鍵となりそうです。
【失敗談 成功談?!etc…】
[ウォークインクローゼットの落とし穴]
「ウォークインクローゼットって、電気の消し忘れがほんとうによくあるところだから、人感センサーが欲しいところというか、無くてはならない場所だよね」
「たしかにクローゼットの前にいるときはだいたい、手にモノを持っていることが多いから、離れるときに、ついうっかり消し忘れて、次に行ったときに、「あっ、消し忘れた」ってよくあるなんてものじゃないよね(笑)」
「そう!あるある~」
「電気の消し忘れって年令に関係なくありがちだけど、特に高齢者の場合は動きが緩慢になったり物忘れが増えてきそうだよね。やっぱり人感センサーで自動的に人が来たら点灯して、自動的に消してくれるとありがたいよね」
「そうだよね~、知り合いは、人感センサーは、無くてはならないモノだと言ってたよ」
「そう言えば、ウォークインクローゼットってモノがたくさん入りそうだけど、意外とモノを置けないって知ってた??」
「え、そうなの?」
「そうなのよ。ウォークインの場合、奥にあるものを取るときには基本的にウォークインクローゼットの中に入るよね?
そのために、人が入るスペースも確保しておく必要があって、意外と空間的には余裕がないんだよね。」
「最初、ウォークインクローゼットを見ると、まるで、いくらモノがあっても全部置けそうな錯覚を起こすか、まるで開かずの間になってしまたり、悲惨な空間になってしまうんだよね」
「あっ、そうかぁ。うっかりでも、面倒でも確保しておかなければならない場所にものを置いてしまうと、奥のものが取れなくなったり、出入りしづらくなっちゃうってこなんだね」
「そうだよ。だから、面積に対して服の置ける割合で計算すると、横長クローゼット(長方形)のほうが、無駄なく、効率よく収納できる場合もあるんだって」
「なるほどね~。スペースが広いから、単純にたくさん収納できると思ってた。全然そうじゃないんだね…」
「言葉に惑わされずに、どれくらい収納できるのかちゃんと確認しないとね」
【手は届きますか?その荷物!】
「私は最近、収納は手が届く範囲にしか必要ないと思うようになってきたんだよね」
「どうして?」
「たくさん衣類を並べたいからと百万円以上かけて一部屋潰して、ハンガーパイプを上下に取り付けた大きなウォークインクローゼットルームにリフォームした知り合いがいるんだけど、上のほうは高くて手が届きづらいから結局使えなかったと後悔している話を聞いたんだよね。実際に、私も自分の家のことを想像したら、手の届く場所しかほとんど使ってないし…」
「うーん。でも上の空間を使わないんですか?もったいない気がしませんか!」
「痴呆が進んだ人を介護している人の話では、できるだけものを上のほうに置いていると言ってた。手の届きやすいところに置いてあると危険なこともあるからって」
「そうなんだよね~。今は問題なくても、たとえば、将来パートナーがそうなったときのこととか、孫が遊びに来たときのことを考えたら同じことが言えるよね。」
「上の空間がもったいないっていう感覚を捨てるのも必要かもしれませんね。余裕の空間として開けておいて必要なときだけ使うスペースにしておくのもありですね」
「それから棚をむやみにつくらない(笑)。空いていると詰めなきゃっていう意識が働いて、結局モノを増やしてしまいかねないしね」
【誰が見ても分かるように収納するのもコツ】
「私は最近、収納は手が届く範囲にしか必要ないと思うようになってきたんだよね」
「どうして?」
「たくさん衣類を並べたいからと百万円以上かけて一部屋潰して、ハンガーパイプを上下に取り付けた大きなウォークインクローゼットルームにリフォームした知り合いがいるんだけど、上のほうは高くて手が届きづらいから結局使えなかったと後悔している話を聞いたんだよね。実際に、私も自分の家のことを想像したら、手の届く場所しかほとんど使ってないし…」
「うーん。でも上の空間を使わないんですか?もったいない気がしませんか!」
「痴呆が進んだ人を介護している人の話では、できるだけものを上のほうに置いていると言ってた。手の届きやすいところに置いてあると危険なこともあるからって」
「そうなんだよね~。今は問題なくても、たとえば、将来パートナーがそうなったときのこととか、孫が遊びに来たときのことを考えたら同じことが言えるよね。」
「上の空間がもったいないっていう感覚を捨てるのも必要かもしれませんね。余裕の空間として開けておいて必要なときだけ使うスペースにしておくのもありですね」
「それから棚をむやみにつくらない(笑)。空いていると詰めなきゃっていう意識が働いて、結局モノを増やしてしまいかねないしね」
「そうだよね。結局は押し入れみたいにモノで溢れて、奥に入れたものが何だったか分からなくなってしまうし、ほとんど私以外、家族にも誰にもどこに何があるか分からない状態になるんだよね」
「そういえば、知り合いの奥様が入院したときに、ご主人に『上着持ってきて』って頼んだらスーツのジャケットを持ってきちゃったっていう話を思い出したんですけどね」
「えーっ(笑)」
「入院してパジャマでいるんだから、『普通のカーディガンだって分からない?』ってご主人に言ったら、どこにあるか分からなかったそうですよ(笑)」
「下がパジャマとスリッパなのに上着が肩パッドの入ったスーツのジャケット?あり得ない!」
「そうそう。周りの人が見たら『どうかしたの!?』ってなりますよね(笑)」
「私たちの年代の男って、家事を一切しない人が多いじゃない?きっとうちの主人もそうなるに違いない」
「そうなんですか?。でも、たしかに、私の父もそうなりそう(笑)。すべて母親任せですから」
「今の人たちはいいじゃない。『育メン』っていう言葉もあるように、家事を手伝う男性が増えているしね」
「うーん!彼は家事を手伝ってくれますけど、私の服のことまでは分かっていないと思います。どこに何があるかなんてきっと全然分かってないとないです。」
「私も介護ボランティアで近所のお年寄りのお宅を訪問したときに、お風呂に入っている間に着替えを出しておいてあげようと思っても、どこに何があるのか分からないから困ったことがありました」
「そういうこと考えたら、いつでも人に頼みごとをしやすいように、分かりやすくしておくことは必要かもしれないね。だって、やっと女友だちとゆっくり旅行ができるようになったのに、『あれはどこ?』『これはどうする?』って主人からしょっちゅう電話でもかかってきたら、興醒めしちゃうよね(笑)」
「そうですよね?(笑)」
「やっぱり大きなクローゼットは嬉しいよね。ウォークスルーになっているクローゼットもいいかもねー!」
「ウォークスルー?」
「クローゼットの入口を通り抜けできるように、2箇所以上にしておくの。戸を閉めたら区切れるし、開けていると繋がる感じ。
常にすべての衣服が見えるようにしておけば、必要になったときにも探さなくても済むだろうしね」
「それって、いいですよね。うちの母まも見えるところにないと忘れてしまうと言ってましたから、常にすべての服が見えている状態にしておけたらよさそうですよね」
「廊下などの動線上にクローゼットあるような感じかしら?」
「そうそう。それに戸を開けて開放的にしていたらクローゼットの中の空気も対流して換気もできるし、衣服にもよさそうだね。」
「衣替えをしなくてもよくなるわね♪」
「できれば、出入り口は、引き戸がいいですね」
【最終的に目指すのはシンプルライフ!】
「でも結局は、ある程度整理しておかなければダメだよね」
「そうだね。ライフスタイルも変わっていくしね。ダンナも家にいることが多くなるし。余計なものが増えやすくなるかなぁ?(笑)」
「結局は、必要なものを厳選して、それ以外を思い切って処分することが大切ってことですね」
「あー、断捨離だね」
「そうそう、断捨離といえば、知り合いのご主人で会社を定年退職した方がいたんですけど、退職後にまずやったことが、大量にあったスーツやワイシャツを二着だけど残して、あとは全部処分したことなんですって」
「えー、すごい思い切りだねー」
「ネクタイも三本だけにして、他は全部後輩にあげたり、もらってもらえそうもないモノは処分したそうなんです」
「その人、ビジネス着からカジュアル着へ思い切ってターンオーバーしたんだね」
「生き方が変わって、ファッションまで変わったんだね。素晴らしいね?」
「私たちもファッションをガラッと変えたほうがいいのよね♪」
「そういえば、夫から妻への不満のアンケート上位に整理整頓ができないことって紹介されていたけど、男ってそんなにシンプルな暮らし方なの?」
「『フランス人は10着しか服を持たない』っていう著書がブレイクしたし、これからは厳選したものに囲まれて暮らすことが大事なのかもしれないね」
「若い人たちはどうしてるの?」
「最近は、ササっとオークションで売ってどんどん服を入れ替えてさっぱりしている人も多いって聞きますね。私はなかなかできてませんけど…」
「いいわねー!私もバッサリ捨ててスッキリしたいんだけど、なかなか思いけれなくてね…それに、一番バッサリしたいのは、ダンナだし(笑)」
「いつかは着られて、役に立つとかね」
「えー、ダンナは無理(笑)」
「思い切って買った高い洋服ってもったいないって、ついつい機会を惜しんじゃって、ほぼ新品のまま箪笥(たんす)の肥やしになってるんだよね。それでも、そういう服って捨てられないよね?(笑)」
「分かる?(笑)」
「そういうときは、お片づけサービスを利用するのもいいかもしれないですね。要望を聞きながら、使いやすいように片付けをしてくれるらしいですよ」
「それもいいわね?」
「自分のものって思い入れがあったりもったいないと思って片付けが進まないから、客観的に判断してもらうのはいいかもね」
「あとは娘に手伝ってもらうとかね。ただ、共通の思い出の品が出てきたときは、余計に思い出話に花が咲いて進まなくなる危険もあるけどね(笑)」
「いいよね?、娘だからできるのよ。息子じゃ無理(笑)」
「ダンナじゃ、余計無理!」
「言えてるー(笑笑)」
【クローゼットの見直し:解決策アドバイス・処方箋】
いつの間にか、クローゼットは部屋の標準装備として無くてはならないものになってきています。寝室、子ども部屋、どの部屋にも部屋ごとにクローゼットが標準で付けられるようになっています。しかもただあればいいというわけではなく…。
ただし、45万円~の注文住宅!とかいうのには、逆にどの部屋にも付いていませんし、取ってつけたような狭小のベランダ、バルコニーさえ付いてはいませんのでご注意ください。
以前は、洋室でもタンスやクローゼット用家具をお部屋に配置していたのですが、今では、間取りを考えるときに、そのスペースも組み入れて計画されています。
どういうことかというと、壁の位置と同じようにクローゼットが収まってくれているので、部屋の中に出っ張りや引っ込みがなくなり、机やベッドの配置が納めやすくなり、そして何より部屋がスッキリと見えるようになったということです。それはかなりの住宅の進化とさえいえるのではないでしょうか!
なかには、外国の大きなクローゼットをイメージさせる「ウォークインクローゼット」もありますが、ここはちょっと注意が必要でもありますね。
会話の中にもありましたが、中途半端な「ウォークインクローゼット」はかえって使い勝手が悪くなる場合も考えられます。その上収納力まで落ちてしまうことさえあります。
言葉に惑わされずに、どれくらい収納できるのかを工務店や設計士任せにはせず、きちんと確認することをお薦めいたします。
ですが、湿気からも虫からも衣服を守ってくれるような桐箪笥(きりだんす)など、職人さんたちの匠の技が冴える伝統的な家具を使うことが少なくなってきているのはたいへん寂しいことです。
どうすればこうした日本の伝統工芸ともいえる家具の文化を守っていけるのか、一緒に考えていきたいと思います。
【クローゼット チェックリスト】
- ウォークインクローゼットの場合は、照明の消し忘れが多くなりがちなので人感センサーも検討する。
- 見えない場所に収納すると、どこに何をしまったか忘れてしまいがちになるので、クローゼットを廊下などの動線上につくるなど、見えやすい収納も検討する。
- 何を収納してあるか見える化することが制約上難しい場合は、収納箱に分かりやすいラベルなどを貼っておくなどの考慮もする。
- ハンガーパイプは生活者の手の届きやすい位置になっているかを確認してから設置する。
- 基本的に、手の届きにくい場所には触れられたくないものだけを置き、普段使うものは手の届きやすい場所にだけ収納するよう心がける。
- 将来、身内でも他人でも誰かの手を借りることも考えて、見える化やラベルなど、分かりやすい収納を心がける。
- ウォークインクローゼットかウォークスルークローゼットのどちらがいいか、自分の生活スタイルに合わせて検討する。
- どんな収納があったとしても、常に整理整頓が大切であることは
心がけておかなければならない。 - ひとりで整理整頓が進まない場合は、家族の手を借りるか、片付けサービスの利用も検討する。
- ウォークインクローゼットやウォークスルークローゼットという言葉に惑わされずに、どれだけ収納できるかをきちんと自分で確認して把握しておくこと。