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【収納力向上は高さ方向隙間活用[収納④]】

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今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。

秋分 次侯 蟄虫戸を坏す(すごもりのむしとをとざす)

クルミ

秋は多くの木の実が実りのときを迎えます。和洋菓子の材料としてお馴染みのクルミも同様で、日本有数の産地である長野県東御(とうみ)市では、収穫したクルミを天日干しする光景が風物詩となっています。

クルミは、日本人がもっとも古くから食べてきたとされるナッツです。そのため、各地でクルミを用いた料理が受け継がれています。

クルミ餅やクルミゆべし、青菜や山菜のクルミ和(あ)え、クルミ味噌を塗った五平餅…。どれも滋味豊かな郷土の宝です。

岩手県の沿岸部では、得もいわれぬほどの美味しさを「くるみあじ(胡桃味)がする」と表現するのだとか。

先人の「美味しいなぁ」というしみじみとした実感が込められた、素敵な方言ですよね。

・今日をたのしむ
【くるみの日】

9(くる)月30(みはまるい)日=「クルミは丸い」の語呂合わせ。クルミに含まれるオメガ3系脂肪酸は、悪玉コレステロール値や中性脂肪値を下げる働きがあり、動脈硬化などの生活習慣病リスクを下げてくれます。

【交通事故死ゼロを目指す日】

秋の全国交通安全運動期間の最終日である今日は、誰もが交通ルールとマナーを守り、事故が起きないよう目指す一日。

【収納力向上は高さ方向隙間活用[収納④]】

【抜群の収納力を生むには、収納ケースを重ねて積む】

前回でも多少触れましたが、収納を考える場合は、奥行きを考えることが大切です。狭い奥行き(45cm or 30cm)で棚をつくる。そんな収納がたくさんあれば、サクサクと片付くこと請け合いです。

ですが、それを全部、家具工事でつくるにはコストが掛かり過ぎます。そんなときに便利なのが、量販店などで売られている、プラスチックの収納ケースです。

箱状のものをうまく使っていくのが、収納上手への近道となるのかもしれません。その際、ポイントになるのはティッシュの紙箱や小引き出しのケースをうまく使い、あらゆる隙間を埋めて細かいものを入れていくことです。

まずは、市販されている収納ケースを使い分けてみることをお奨めします。一般的な収納スペースは、奥行90cmの押入れと60cmクロークとに分けられます。日本の建物での収納はこの2種類の寸法に落ち着きます。

ただし、押入れ用の収納ケースの奥行は90cm短いサイズで70cm前後。これはそれ以上だとモノが取りづらくなるからなのです。90cmの押し入れは布団を三つ折りにして収納するのに適した寸法で、布団以外のモノを収納する際に隙間が生じるのが実情です。

【一般的な収納ケース2タイプ】

◇60cmの奥行のクロークに入るタイプの収納ケース

収納ケースのタイプ

◇90cmの奥行の押入れに入るタイプの収納ケース

収納ケースのタイプ

 

○キャスター付きもあります。

[収納ケースは奥行に注意]

収納ケースはクロークに入るタイプと押し入れに入るタイプがあります。最近ではそれ以外の寸法も出てきていますが、まだまだこの2つが主流です。

 

高さの隙間を利用する左図上①高さの隙間を利用します。

 

 

 

 

 

  下②高さの隙間を利用します。

収納ケースを利用

左図※③収納ケースを利用します。

 

 

 

 

  

 

※④収納ケースを利用します。

[隙間はまだまだ使うことができます]

高さの隙間を箱状のモノで埋めていき、収納力を向上させます。収納ケースなどを重ねて使用するのが一般的です。

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【高さを有効に使えば、収納力はさらに向上します】

①棚との間にある隙間を箱で埋めるのも手。

 

高さを有効に使う

[棚と収納物の間に隙間がある場合]

 

 

②上部に奥行の小さい吊り戸棚を設ける。

机やローファニチャー

 

[机や低い家具の上には意外と隙間が多いもの]

【最後に利用できるのは「高さ方向の隙間」】

収納ケースが重宝されるのは、箱状のためです。『高さ方向の隙間』を埋めていきやすく、収納量が向上するからなのです。物が溢(あふ)れていて片付かないときには、必ず高さの隙間を見つけて、箱を重ねて収納可能かどうか試してみましょう。

応用例としては、机や低い家具などの上の空間なども有効です。最後はこの空間を、土戸棚などで利用することができます。ただし、多少圧迫感が生まれるのは拭い去れませんので、せめて、奥行きは狭くすることをお奨めします。

【立体的工夫で、どこでもつくれる収納空間】

住まいを設計していると、家の中を立体的に捉(とら)えてゆけば、工夫次第でいろいろな場所に収納場所はつくれるものだと思います。屋根裏収納や床下収納などはもとより、階段下収納、階段上収納などもあります。

最近では、1階と2階の間にも高さの低い床下収納が登場してきました。これらもうまく計画、利用すれば、屋根裏や1階の床下収納よりも使い易くなるのかもしれません。

ただし、隙間を利用した収納はつくれば、つくるほど家のゆとりという点では、マイナスになりますので、そこらへんは、ご理解の上、計画することをお奨めいたします。

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【立体的な収納空間の例】

 

立体的な収納空間

 

①高さを考えればまだまだ収納スペースは確保できます。

②階段上収納

③屋根裏収納

④法規的には140cm以下

⑤壁を利用した本棚

⑥ここでは床下収納があると意外と使い易い

⑦法規的には140cm以下

⑧階段下収納

⑨床下収納

⑩和室畳下収納

by株式会社 大東建設 阿部正昭

 

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