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【大きさよりも「数と配置」が大切なのが収納空間[収納②]】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
処暑(しょしょ)初候 綿柎開く(わたのはなしべひらく)
処暑(しょしょ)
二十四節気のひとつ、「処暑」は「暑さがおさまる」という意味をもっています。
日中はまだまだ厳しい暑さが続きますが、朝夕には夏の終わりを予感させる涼しい風が。
夏至の頃に比べると日の入りは40分ほど早くなっているため、「日が短くなったな」と感じるようにもなります。
ゆく夏を惜しむかのように各地で行う花火大会は、多くの人で賑わいます。水族館やプール、ビアガーデンも大盛況。(残念ながら去年も今年もそうはいかないようですが…)
この夏最後の思い出づくりはどこに行くかというより、コロナ禍が終息したら、どこへ行くかですね。その計画は、どんなバカンスよりも…計画するだけでも心がときめきます。
・今日をたのしむ
【綿柎開く(わたのはなしべひらく)】
7月下旬ころに開いた綿の花が散ったあとに成長したガクがはじけ、なかからフワフワのコットンボールが顔を出すころです。
【江迎(えむかえ)千灯篭(せんとうろう)まつり】
長崎県佐世保市で今日と明日開催。3千個を超える灯籠で飾られた高さ約25mの灯籠タワーや、夕刻になると街中にともされる1万個近くの灯籠、打ち上げられる花火など、音と光の競演がなんとも幻想的。
でもやっぱり残念なことに、こちらも2022年の今年も中止となってしまいました。どれだけ、経済に打撃を与えれば気が済むのでしょうね。自殺者がリーマンショック以来で、それ以上の3万人を遥かに上回る悲劇が起こらないことを祈るしかないですね.
【大きさよりも「数と配置」が大切なのが収納空間[収納②]】
いつも思うのですが、収納すべきものを考えると、実は広さよりも奥行が重要だと。大きな収納を少量つくるより、小さくてもたくさんの収納場所をつくったほうが、ものが自然と片付きますし、部屋が驚くほど綺麗になります。
1・住まい全体でひとつでも部屋としての収納室があると、すぐに使えるものや大きなモノをしまえるので部屋が驚くほどスッキリ片付きます。
2・収納は「大きければいい、広ければそれでいい」という時代は終わっています。固定観念は捨てるべきだと思っています。収納するものによって最適な奥行があります。
例えば、洋服の収納スペースならば「60cm(有効寸法で)」がベストです。よほどキングサイズの人がいない限り…
3・本の収納には間違いなく浅めの奥行きがベストです。廊下の壁を本棚にしたり、また一方で個室内の中央に本棚をアイランド型に設置したりするのもありだと思っています。廊下の壁のほうは、特にお奨めです。
4・立体的に収納空間を考えることも重要だと思います。床下や階段下、階段上や屋根裏などを収納にしたり、部屋の一角に吊戸棚を備え付けるのも十二分にあり、ひとつの手だと思います。
※【ADVICE】実際には収納というものは、大きな物を入れる以外は、小さな収納がたくさんあったほうが、使い易く便利で、収納量も大幅に増加するものなのです。
【部屋としての収納】
家造りの計画の中でスペースとして取らなければなりません。
【家具としての収納】
全体の家造りの計画の後からでも、配置を考えていくことができます。
収納空間は単純に大きければいいというものではなく、入れるも物による「奥行」や「位置】が大変重要なのです。また一方で、時にはアイランド型や独立収納として収納家具を置くことで収納力も使い勝手も倍増することもあります。
①個室に物入れとして備え付けるばかりとは限りません。独立した空間としてひとつの部屋になることもあります。
②平面的なスペースがなければ、立体的(部屋の高いところ)に利用しやすい場所を見つけて収納を設けます。
③収納するものによって、適切な奥行は変わります。目的に合わせて設計することで無駄のない収納になります。