BLOG
ブログ
タイル目地の色にも拘(こだわ)ってみる[材料、設備の追求13]
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
雨水(うすい)次候 【霞始めて靆く(かすみはじめてたなびく)】
小千谷の雪晒し(おじやのゆきさらし)
新潟県小千谷市でつくる小千谷縮(ちぢみ)は、江戸時代に生産するようになった麻織物です。
シワのような「シポ」が全面にあり、シャリッとした肌ざわりが特徴。製糸、染め、織りといったいった工程を丹念に手作業で行う、国の重要無形文化財です。
この時季、晴天の小千谷では縮(ちぢみ)を雪上に広げる風物詩、「雪晒し(ゆきさらし)」を行います。
これは、真白な雪で布地を漂白する先人の知恵。
陽光で雪の表面が解け水蒸気となり、空気中の酸素と結合、オゾンが発生します。
オゾンは天然の漂白成分。不純物をきれいにしてくれます。さらにその上糸目と色柄を際立たせてくれるのです。
古(いにしえ)の人々は、経験から、オゾンの使い方を知恵として利用していたのですね。まったくの自然から生み出された文化だと思います。
先人から学ぶことは、たくさんあって止どまるところがないですね。
・今日をたのしむ
【雪晒しいろいろ】
雪晒しは、いろいろな利用のされかたがあるんですよ??( ´ ? ` *)??
昔の人はいろんなことを試したんでしょうね????? ? ?????
原料となるコウゾの皮をむき、雪に晒(さら)すことでより白い和紙をつくるのも、昔ながらの知恵です。新潟県では、雪に晒した塩漬け唐辛子でつくる発酵調味料「かんずり」も親しまれています。
・季節をたのしむ
【フキノトウ】
フキノトウのほろ苦さと清涼感は、冬の寒さでのんびりしていた心身を目覚めさせてくれる春の味。刻んで味噌、みりん、砂糖と炒めたら、蕗(ふき)味噌のできあがりです。
タイル目地の色にも拘(こだわ)ってみる[材料、設備の追求13]
【タイルの目地色に拘(こだわ)る】
水が掛かる場所やコンロ廻りなどで壁や天井によくタイルが使われます。その際、タイル目地の色だけでも、かなり印象は変わってくるものです。目地の色は白が多く、それ以外には濃淡の黒に近いグレーがお決まりですが。目地の色を濃くすることで、タイルの色が薄く感じられ、サイズが小さいほどその傾向が強くあらわれます。
目地を茶色にすると、白いタイルが土っぽく感じられ、暖かい印象になります。木でつくったキッチンや洗面台と比較的、相性はいいです。最近はWEB上で目地色をシュミレーションできるものもあるようなので、検討する際に便利なので試してみることをお奨めします。
【目地の色でタイル仕上げの印象が断然変わります!】
① 白タイルで目地をブラウン系(茶色系)のものにすると木製のキッチン廻りの造作との相性がグンとよくなります。
※【タイルを使用する場所が、外装などの大きな面で使用するときは目地色も併せて張りサンプルをつくってもらい検討することをお奨めします。】
【皮膚が触れる部分には木を使うことに拘(こだわ)る】
木の肌触(はだざわ)りを大切にし、木の欠点を隠すというより、逆に受け入れてしまい、長所を引き立たせることを考えてみましょう。露出する構造体はもちろんのこと、床、壁、手摺り、カウンター、家具などに無垢材を採用します。
塗装も木材の呼吸を妨げる塗膜などをつくらずに、木の温もり、柔らかさ、香り、吸放湿性などを活かすようにしましょう。
このように木の長所を活(い)かす使い方をすると、メンテナンスの面で汚れるなどの欠点が出やすいのですが、これはやむを得ないものと考え、経年変化を愉しんでもらいたいと考えています。
今の日本ではまだまだ受け入れられるのに時間を要すると思われますが、とにかく、住宅では木の肌触りを大切にし、古くなるにつれて味がでるようにしたいものです。
【天然の木をそのまま階段の手摺りに使う】
①庭で伐採した小径木の丸太などを手摺りに使用することも贅沢な愉しみだと思います。ほとんどの場合はタモの集成材丸棒や杉材を加工しますが、たまに住まい手の希望でこのように自然木を使うことも愉しみのひとつです。
※天然木をそのまま手摺りに使用する際は、握りやすい太さと強度、手触り(枝の切り落とし部分など危険のないよう加工も必要…安全性)などに注意して樹種を選びます。
その固定にはアルミ製などの手摺り固定金物を使用することが多いのですが、必要に応じて大工工事で木を加工するのも面白いかもしれません。多少の曲がりや太さの変化はそれほど気にならないように感じます。