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ホッとする『たまり』がある家【たまり①】
今回も独断と偏見で旧暦のお話から入らせていただきます。
立春 次候 黄鴬?睆く(うぐいすなく)
苗字制定記念日
「一」「東西南北」「四月朔日」「小鳥遊」、これらの苗字はなんと読むでしょう?
正解は「にのまえ」「よもひろ」「わたぬき」「たかなし」。なんとなく理由がわかるものもあれば、まったく想像が及ばないものも。
20万とも30万ともいわれる日本の名字の豊かがさわかりますよね。
昨日2月13日(月)は苗字制定記念日。
1875(明治8)年の昨日は、誰しもが姓を名乗ることを義務づけられたことに由来しています。苗字は先人たちの残した貴重な足跡。
自分のルーツがどこにあるかを確認する、絶好の機会といえるかもしれませんね。
・今日をたのしむ
【土佐文旦(ぶんたん)の日】
高知県の特産果樹である土佐文旦を広めるために制定されました。土佐文旦が旬を迎える2月に「ぶ(2)んたん」をかけ、13日が「とさ」と読めることに由来。爽やかな甘味と独特苦味が身上の柑橘(かんきつ)です。
【厄地蔵さん】
塩澤寺(えんたくじ)(山梨県)のおじ蔵さんは、今日の正午から明日の正午まで耳を開き、人々の願いを聞き届けてくれるそうです。年の数だけお団子などのまるい物を供えると災厄を除けてくれるといわれています。厄年の老若男女が訪れるそうです。
・季節をたのしむ
【シラウオとシロウオ】
旬のシラウオとシロウオは似て非なるもの。シラウオは握り寿司のネタともなる、体長10㎝ほどのシラウオ科の魚です。
一方、シロウオは踊り食いでも知られるハゼ科の魚。体長はおよそ5㎝。多分大きいほうがシラウオで半分くらいのがシロウオって感じでしょうか??実はオレもよくは知らないんですよね。
ホッとする『たまり』がある家【たまり①】
前回は、『ピクチャーウインドウ』と『規則正しい構造材』で抜けを強調【ぬけ③】
https://heiwadai.jp/picturewindows/『ぬけ』の3回目(最終回)のお話でした。
今回からは、「ホッとする『たまり』がある家」『たまり』の1回目となります。
それでは、よろしいでしょうか?!
【ちょっと、ホッと。する『たまり』】
人間の習性とは面白いもので、突然、何もない大きな部屋に1人で放り込まれると、必ず壁際に近寄っていきます。それも隅のほうに…。壁を物理的、心理的な拠り所にして、心の平穏を保とうとするわけですね。
同じように、間仕切り壁が少なく開放的な室内も、よりどころとなる場所がないと、なんとなく落ち着かない空間になります。それはマズイ。という分けで登場するのが「強力な助っ人」、「たまり漬け」ならぬ「たまり」。
余計なことを言ってしまいましたが「たまり」と呼ばれる小宇宙(小スペース)なのです。
ほら、家族と同じ場所で過ごしていても、「ちょっとだけ本が読みたい」とか、「ちょっとだけ寝落ち(午睡)したい」とか、一瞬、自分だけの宇宙に浸(ひた)りたいときってありますよね。
そんな『ちょっと系』のニーズに即座に対応してくれるのが、「たまり」の心憎いところであり、「たまり」たる所以(ゆえん)なのです。前回、前々回でも間仕切りを極力、省く話ばかりをしてきましたが…
住まいは、広々としているだけでもマズイのです。
【たまりの代表的な2大形式】
【開いているけど囲まれる「隠れ家式」】
三方を壁で囲まれた凹型(おうがた)の空間が、「隠れ家式のたまり」の基本形です。写真のような小上がりにしたり、この部分だけ天井を低くしたりすると、より一層「たまり感」が強調されます。
【ホッとひと息つく「止まり木式」】
自然と人が寄り集まってくるような場所が「止まり木式のたまり」といえます。代表的な「止まり木式のたまり」は縁側ですが、大きなテーブル、30~40cm程度の、段差のある床、開放的に設(しつら)えた幅の広い階段なども、止まり木式の「たまり」としてはうってつけです。
【忘れてならないのは「座れること」】
「たまり」の基本は、そこで過ごすひと時が「ゆったりと落ち着ける」こと。そのためには、きちんと座れる仕掛け(できればゴロンと横になれること)が不可欠です。公園のお洒落(しゃれ)なベンチなどは「散歩の世界の『たまり』」といえます。椅子やソファはもちろん、床の素材を変えるなどしても(たとえば畳など)、ゆったり寛(くつろ)げる雰囲気がつくれます。